妻恋坂 番付表を刷る周二 周二は別れた妻と子どもがいる。形だけの離婚でつき合いは続いている。周二との結婚を喜んだ母親のため騙された振りをしてつき合いを続けるお町。母親が亡くなる。やっぱり『二度と来ないで』と言うことになるだろう。と思うお町。
仇討心中 小池文次郎24才と登茂36才は玉木宗庵から逃げた。宗庵は女敵討ちのため追ってくる。二人は二人一緒に宗庵に斬られることを選んだ。
商売大繁盛 店を任され繁盛した料亭の女将・さよと八十吉が会っている所に五兵衛が乗り込み、さよを自分の店から追い出す。八十吉が料亭を任せれていた。それが、五兵衛の企みだった。が、さよと八十吉は二人で逃げた。
道連れ 大工と所帯を持ったが、母親が女郎だったことで離縁されたおしんと、女郎をしていることで三人の娘から疎まれるおすえ。二人で一緒に暮らすことになる。
金魚 おなみは近江屋正之衛門の妾だった。隠されていたもう一人の妾が三才の女の子・まきを残して死んだ。なみが育てることになった。まきは正之衛門の娘だが自分は子どもを育てる女中だと思って妾を辞めたいと申しでる。
返討 阿弥六はお金を使わず52両ためた。隣のおさとはおひさが来るたびにお金を貸す。身内だから、おひさしかいないから、と。ひさの遊び人の亭主が50両の借金を作った。ひさを売るか、江戸を出るか。阿弥六は五十両を貸す。返ってこないことはわかっている。
忍ぶ恋 札差しの家に生まれ、海産物問屋に嫁ぎ、24才で夫が亡くなり、店を仕切る。子どもは親孝行で、商売は上手くいっている。夫の従兄弟和兵衛と関係を持ち、今は寮に休みに来ている。寮の近くに不治の病の幾太郎が住み始めた。明日行くよ、と言う和兵衛の手紙に、もう商売は息子に任せるので相談の必要は無いという返事を書いた。
薄明り 居酒屋の女将つやのところに甚三郎が婿には行った。甚三郎は地本問屋の息子だった。父親が持っていた版木をすべて菊屋に売り、逃げた。母親がお金を工面し菊屋に話しを持ちかけるが、菊屋は話しにならなかった。菊屋の娘との縁談もあったが、無しになった。店は潰れた。
菊屋の跡取りが亡くなり、主人が病気になった。娘が甚三郎を迎えに来た。主人は亡くなり、甚三郎が考えて売り出された役者絵が売れている。つやは包丁を持ち出し甚三郎に斬り付ける。取り押さえられ、岡っ引きは何もなかったことにすると帰った。
甚三郎はつやの所に帰らないのだろうか。
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