風の市兵衛⑭ 科野秘帖 辻堂魁
喜楽亭に集まる中の同心・渋井鬼三次に別れた妻があり、15才の息子がいた。
宗秀にも別れた妻と13才の息子がいることがわかった。
医者の宗秀を仇と狙う姉弟がいた。
下伊那領保科家、宗秀のいた藩では、七年前、紙問屋問題で騒動が起こっていた。七年前に藩を抜けた宗秀に、姉弟の父親殺しをおっかぶせたものがいた。姉弟の父親が書き残した日記・科野秘帖を読み、当時の人の動きが判り、現在側用人をしている黒川七郎右衛門の裏切りと刺客を使っての殺しが判明する。弟は秘帖を取り返そうとする黒川の刺客に殺され、姉も斬られるが、一命を取り止め、宗秀の元妻と共に科野に帰る予定。
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