2016年8月1日月曜日

ふたごの京都妖怪ごはん日記

ふたごの京都妖怪ごはん日記 あやかしとおばんざい 仲町六絵
 山野直史とまどかは、四月から京都の学校に通うため二人で古い一軒屋を借りている。二人は双子で直史は大学の国文科、まどかは調理師専門学校の製菓コースに通う。
 直史は小学一年生の時、白山で兎と話しをしたことがあった。ククリ姫に直史に決めた。十八歳まで待つとしようかと言われた。
 その兎のククリ姫が現れ、昔、泉鏡花が書いてたあやかしの話を書いて欲しいと言われた。ブログに文は直史が書き、絵をまどかが書くことになった。お礼に美味しい物を食べられることになった。兎のククリ姫も一緒に住む事になった。ククリ姫の近くにカラス天狗のクロハがいる。
 祇園のおにぎり屋さんに山姥がいた。
 「ふたごの京都妖怪日記」が、京都の不思議にアップされた。「うさぎとの契約のついて」最初はククリ姫の話を書いた。クロハが、鰆の棒寿司と真鯛の棒寿司を持って訪れた。
 大学にハナオクリがやってくる。鉄紺色の着流しで京訛りで落ち着いた男性だった。庭が潰され咲くはずだった花が咲けない。未練を残した花の魂の花を咲かせ、未練を晴らすのが花送の仕事だそうだ。いもねぎの美味しい店に行く。花送りの生業は旅館。あやかしが泊まりに来る予定。
 二人は泉鏡花が花送りをどう書いたかを当てて、治部煮をご馳走になる。(天守物語)直史の同級生・大塚信介も来る。
 「怪しい舞妓と御宛の守り神のこと」という題で花送のことを書く。
 次は小豆洗いなのだけれど、小豆洗いは白雪姫を書いて欲しいという。白雪姫というのは樋口一葉のことらしい。鏡花は(夜叉が池)で樋口一葉を強い白雪姫として書いているらしい。直史は「お夏と小豆洗い」という題で書いた。
 小豆洗いが丹波の大納言小豆を持って来てくれた。小豆ご飯とサツマイモとのいとこ煮になる。

0 件のコメント:

コメントを投稿