桃之木坂互助会 川瀬七緒
桃之木坂互助会の会員は六十才以上、桃之木坂に二十年以上住んでいること。桃之木坂互助会には特務隊があり十人程のメンバーがいる。町中で問題を起こしそうな人に嫌がらせをして町を追い出す隠れた部隊だった。部隊の隊長は熊谷光太郎、今回、保科菊美が新しくメンバーになった。
特務隊の標的になったのは武藤遼31才だった。嫌がらせをしているのが町の年寄だと知っていた。互助会のメンバーが歩道橋から落ち、意識不明になる。菊美が武藤が押したというが菊美以外に見た者はいない。警察沙汰になるが嫌がらせをしていたことを調べられる。
武藤にひどい目にあわせられていた城内響子は、頼んだ者を自殺まで追い込んでくれる商売をしている三矢沙月に武藤のことを頼む。沙月は武藤の部屋にスピーカーと隠しカメラを設置し、夜中に幽霊騒ぎを起こす。髪の毛を使ったり新聞を使ったり、武藤は追い込まれる。
武藤を見張っている光太郎は沙月の存在を知る。沙月の存在が特務隊のメンバーに知られた時、武藤にも知られていた。追い込まれていた武藤だが誰が犯人かが分かった時、反撃に出た。沙月の部屋にお仕込み響子と沙月を襲う。沙月は光太郎にモールスで連絡する。危険を察知した特務隊は沙月の部屋に駆けつけ警察に知られると不味い機材を運び出したり二人を助けたり。互助会の大手柄になった。
沙月は菊美が虚為性傷害の一つ代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性が高いという。沙月は姉とどちらかを犠牲にして立ち上がれる関係だと言う。光太郎は沙月とメル友になった。
2018年6月29日金曜日
耳袋秘帖㉑蔵前姑獲鳥殺人事件
耳袋秘帖㉑蔵前姑獲鳥殺人事件 風野真知雄
深夜突然炎上した榧の木。不思議な出来事が起こる。
札差が殺される。札差殺しは十年前の乗っ取りにまつわる殺しにあった。十年後に秘密を探り当てた潰された店の番頭の娘に復讐された。見ていた番頭が姑獲鳥(うぶめ)に殺されたと言った。
深夜突然炎上した榧の木。不思議な出来事が起こる。
札差が殺される。札差殺しは十年前の乗っ取りにまつわる殺しにあった。十年後に秘密を探り当てた潰された店の番頭の娘に復讐された。見ていた番頭が姑獲鳥(うぶめ)に殺されたと言った。
2018年6月28日木曜日
わが家は祇園の拝み屋さん①
わが家は祇園の拝み屋さん① 望月麻衣
櫻井小春は去年祖父が亡くなった父親の実家の京都へ来た。祖母・吉乃は祇園で和雑貨屋「さくら庵」を営んでいる。父の歳の離れた弟・宗次朗30才が店の中で和菓子屋を開いた。小春は中学三年の途中、目を合わすと心の声が聞こえるようになり学校に行けなくなり、両親とも話せなくなり閉じこもった。誰にも理由を言えないで、周りに知った人がいない京都に来た。下を向いて小さな声で話す。
さくら庵を手伝いながら、吉乃の実家が賀茂家で吉乃自身が拝み屋さんだと知る。
吉乃の弟の孫・賀茂澪人19才のモデルをしている姉・杏奈が京都に来る。手拭いの月の中の兎が消えた理由を知りたいという。四人には生兎が見え、小春の手の中に収まる。宗次朗は自己犠牲に疲れたのではないかと問う。杏奈が自分を偽らず自分を大切に自己主張して仕事をする決意をすると兎が手拭いに帰ってきた。
妻を亡くした夫のために、夫が見ている妻の幽霊の除霊を頼まれる。頼んで来たのは妻の幽霊だった。吉乃は妻の言葉として自分の分まで今後の生活を楽しみ、二人で行くはずだった所へ行き、孫の成長を見、今度出会った時に話して欲しいと言っていたと話す。夫は前向きに生活するだろう。妻の幽霊は消えた。
澪人が変な雨と言う中、小春は辰巳大明神で迷子になっている蛇に出会う。夢にまで見たために相談する。辰巳大明神で子猫に変態した蛇をたぶん住み家だと思う神泉苑に運ぶ。蛇は龍神・若宮だった。なんでも助けると言ってくれた若宮に、心の声を聞こえないようにしてと頼むが、それは本当に小春が願っていることかという質問に、この力の御陰で人を助けられたことを考え、頼みを止めた。
みんなに人の心の声が聞こえることを言う決心をする。
櫻井小春は去年祖父が亡くなった父親の実家の京都へ来た。祖母・吉乃は祇園で和雑貨屋「さくら庵」を営んでいる。父の歳の離れた弟・宗次朗30才が店の中で和菓子屋を開いた。小春は中学三年の途中、目を合わすと心の声が聞こえるようになり学校に行けなくなり、両親とも話せなくなり閉じこもった。誰にも理由を言えないで、周りに知った人がいない京都に来た。下を向いて小さな声で話す。
さくら庵を手伝いながら、吉乃の実家が賀茂家で吉乃自身が拝み屋さんだと知る。
吉乃の弟の孫・賀茂澪人19才のモデルをしている姉・杏奈が京都に来る。手拭いの月の中の兎が消えた理由を知りたいという。四人には生兎が見え、小春の手の中に収まる。宗次朗は自己犠牲に疲れたのではないかと問う。杏奈が自分を偽らず自分を大切に自己主張して仕事をする決意をすると兎が手拭いに帰ってきた。
妻を亡くした夫のために、夫が見ている妻の幽霊の除霊を頼まれる。頼んで来たのは妻の幽霊だった。吉乃は妻の言葉として自分の分まで今後の生活を楽しみ、二人で行くはずだった所へ行き、孫の成長を見、今度出会った時に話して欲しいと言っていたと話す。夫は前向きに生活するだろう。妻の幽霊は消えた。
澪人が変な雨と言う中、小春は辰巳大明神で迷子になっている蛇に出会う。夢にまで見たために相談する。辰巳大明神で子猫に変態した蛇をたぶん住み家だと思う神泉苑に運ぶ。蛇は龍神・若宮だった。なんでも助けると言ってくれた若宮に、心の声を聞こえないようにしてと頼むが、それは本当に小春が願っていることかという質問に、この力の御陰で人を助けられたことを考え、頼みを止めた。
みんなに人の心の声が聞こえることを言う決心をする。
2018年6月27日水曜日
流水浮木 最後の太刀
流水浮木 最後の太刀 青山文平
山岡晋平は百人町大縄地に住む、鉄砲百人組の大久保伊賀同心、三十俵人二人扶持、大手三之門の門番をしている。さつきの新種を探し、さつきを育てることを副業にしている。娘・千瀬24才は御掃除之者、十俵一人扶持の宮地平太に嫁いだ。万年青栽培をしている。
晋平の幼友達、一番の友達・河井佐吉が殺される。現場から逃げる男を見た晋平の御陰で犯人は直ぐに捕まった。護送中に足音もなく近付いた男に蓙を被せてあったにも関わらず一撃で心臓を刺されて殺された。晋平は佐吉が殺された理由と犯人を殺した犯人を捜す。佐吉は同心株を売っていた。そのお金が目的で殺された。犯人を殺したのは、伊賀忍の意識が高かった幼馴染みの息子・中森征士郎だった。征士郎は十一才まで晋平に忠也派一刀流の剣術を習い、その後忍びの技を習っていた。伊賀同心を殺したことが許せなかった。
晋平の三人いた幼友達の一人、太一が殺される。太一は勘兵衛と隠れ御用をしていた。その途中、火付をする侍を見付け、見回った。二回阻止したが三回目に殺された。勘兵衛は侍が、岩垣藩の者ということを突止めた。上役に言う前に心臓の発作で亡くなった。話しを聞いていた晋平は岩垣藩の二人の侍を斬る。岩垣藩の殿様は奏者番になりたかった。国許にお金がないが、騙す形で金の工面をし、国許の侍が屋敷が無くなれば役職に就けないだろうと火付をしようとしていた。晋平は火付を止められればと思っていたが、二人は江戸憎しの心情だったため今止めただけでは駄目だと思い斬った。殿様は隠居させられた。
調べの途中、婿の平太の家が隠密であったことを知る。隠密の家が旗本になった時に隠れ隠密になったと思わせながらその実、隠密でないという家だった。
征士郎は軽業師になった。
山岡晋平は百人町大縄地に住む、鉄砲百人組の大久保伊賀同心、三十俵人二人扶持、大手三之門の門番をしている。さつきの新種を探し、さつきを育てることを副業にしている。娘・千瀬24才は御掃除之者、十俵一人扶持の宮地平太に嫁いだ。万年青栽培をしている。
晋平の幼友達、一番の友達・河井佐吉が殺される。現場から逃げる男を見た晋平の御陰で犯人は直ぐに捕まった。護送中に足音もなく近付いた男に蓙を被せてあったにも関わらず一撃で心臓を刺されて殺された。晋平は佐吉が殺された理由と犯人を殺した犯人を捜す。佐吉は同心株を売っていた。そのお金が目的で殺された。犯人を殺したのは、伊賀忍の意識が高かった幼馴染みの息子・中森征士郎だった。征士郎は十一才まで晋平に忠也派一刀流の剣術を習い、その後忍びの技を習っていた。伊賀同心を殺したことが許せなかった。
晋平の三人いた幼友達の一人、太一が殺される。太一は勘兵衛と隠れ御用をしていた。その途中、火付をする侍を見付け、見回った。二回阻止したが三回目に殺された。勘兵衛は侍が、岩垣藩の者ということを突止めた。上役に言う前に心臓の発作で亡くなった。話しを聞いていた晋平は岩垣藩の二人の侍を斬る。岩垣藩の殿様は奏者番になりたかった。国許にお金がないが、騙す形で金の工面をし、国許の侍が屋敷が無くなれば役職に就けないだろうと火付をしようとしていた。晋平は火付を止められればと思っていたが、二人は江戸憎しの心情だったため今止めただけでは駄目だと思い斬った。殿様は隠居させられた。
調べの途中、婿の平太の家が隠密であったことを知る。隠密の家が旗本になった時に隠れ隠密になったと思わせながらその実、隠密でないという家だった。
征士郎は軽業師になった。
2018年6月26日火曜日
神の時空③ 貴船の沢鬼
神の時空③ 貴船の沢鬼 高田崇史
高村篁は橋姫や貴船神社の怨霊を目覚めさせ京都に水害を起こそうとした。摩季を蘇らすために必要な清水を求め貴船を訪れた辻曲一家が阻止する。毒を入れられた川の水を巳雨の力で洗い流す。
高村篁は橋姫や貴船神社の怨霊を目覚めさせ京都に水害を起こそうとした。摩季を蘇らすために必要な清水を求め貴船を訪れた辻曲一家が阻止する。毒を入れられた川の水を巳雨の力で洗い流す。
2018年6月25日月曜日
涅槃の雪
涅槃の雪 西條奈加
高安門佑は北町奉行所吟味方与力33才。一平23才は十手を引き継いだばかりの岡っ引き。天保十一年三月二日、遠山左衛門尉景元が北町奉行所にきた。
遠山は門佑を鷹門と呼び片腕にする。一日に一度市井のことを知らせる。もう一人東丈七大夫・七太郎親子も目をかけられる。
岡場所を取締に出た、捕まえた者たちの刑の言い渡し時に、怪我をした卯乃を門佑が預かることになった。
天保十二年四月 矢部定憲が南町奉行になった。姉が子が出来ず離縁し、高安の家に帰ってきた。
奢侈禁止令がでて売れなくなった人形師が、鎌鼬となって武家や同心を傷つけた。見せしめのため市中引き回しの上、打ち首獄門になった。
寄席取払申付がでて寄席の手入れに入った。女浄瑠璃・勢登菊を見付け逃がそうとしたが勢登菊も巻き込まれる。勢登菊の顔に傷が出来、手鎖の刑になった。二百十一ヶ所あった寄席が古いものから順に十五軒になった。勢登菊は顔の傷は自分で付けた。妾になるのが嫌でお付きの茂さんと別れるのが嫌だったからと言った。
十二月 諸色高を低くするために株仲間解放令が出された。反対する遠山は御目見差控えになった。南町奉行・矢部は辞めさせられ鳥居耀蔵が奉行になった。高安家に山葵商の青田屋が手土産を持参し来る。株仲間が無くなり商売が上手くいっているらしい。手土産に金が入っているのをみた門佑は桐箱を投げつけ席を立つ。矢部は改易になり桑名に幽閉された。矢部は食を断ち飢え死にした。商人青田が三割の安物を混ぜたことで捕まり、品物を押収され江戸払いになった。
芝居町が移されることになった。卯乃と芝居を見に行き、子供と出会う。江戸払いになった五代目市川海老蔵の息子を河原崎座の座元の養子にしていた。
高安家に鳥居がくる。自分の下で働けと言う。高安家は代々北町の与力と断る。
人返し令がでる。卯乃に縁談があり門佑は驚く。断ったと聞き安堵する。門佑が鳥居の隠密だという噂が広まる。遠山は鳥居に引きずられるなと言う。
卯乃がいなくなった。姉・園江は門佑の縁談が決まったと言う。相手は稲取の娘。門佑は姉を追い出す。
天保十四年二月二十四日、遠山景元は大目付になった。一月後、人返し令が発布された。
阿部遠江守正蔵 が北町に赴任する。門佑は高積廻方になる。上知令が発布される。園江が世話になっていた大叔父の隣の家に嫁いでいた。書院番与力だった。園江が子供を産んだ。子が授からないのは園江の所為だとばかりの前の婚家に子ができなかったのは前夫にあると証明してみせた。門佑は稲取の娘・千歳と結婚する。稲取の叔母に卯乃を忘れるように言われる。
上知令には抵抗があった。鳥居も榊原も反対に回り水野忠邦は九月老中を罷免された。
弘化二年三月 遠山は南町奉行に任じられた。東丈七大夫・七太郎親子は南町に移った。高安は代々北町与力と断った。吟味方与力になった。
水野は出羽山形へ転封と隠居。鳥居耀蔵は讃岐丸亀藩京極家にお預け。
二年後、御用で大阪へ行った帰り金比羅参りに行く。遠山に頼み鳥居52才に会えるようにしてもらった。鳥居は知識で生きている。鳥居に興味を持ったのは、食を断たれて亡くなった矢部よりも、先の飢饉で飢え死にした百姓の方がよほど無念だ。と卯乃と同じ言葉を吐いたからだった。
門佑に子供が出来る。千歳は卯乃だった。
二十三年幽閉される。明治元年東京に帰る。明治六年死亡78才
高安門佑は北町奉行所吟味方与力33才。一平23才は十手を引き継いだばかりの岡っ引き。天保十一年三月二日、遠山左衛門尉景元が北町奉行所にきた。
遠山は門佑を鷹門と呼び片腕にする。一日に一度市井のことを知らせる。もう一人東丈七大夫・七太郎親子も目をかけられる。
岡場所を取締に出た、捕まえた者たちの刑の言い渡し時に、怪我をした卯乃を門佑が預かることになった。
天保十二年四月 矢部定憲が南町奉行になった。姉が子が出来ず離縁し、高安の家に帰ってきた。
奢侈禁止令がでて売れなくなった人形師が、鎌鼬となって武家や同心を傷つけた。見せしめのため市中引き回しの上、打ち首獄門になった。
寄席取払申付がでて寄席の手入れに入った。女浄瑠璃・勢登菊を見付け逃がそうとしたが勢登菊も巻き込まれる。勢登菊の顔に傷が出来、手鎖の刑になった。二百十一ヶ所あった寄席が古いものから順に十五軒になった。勢登菊は顔の傷は自分で付けた。妾になるのが嫌でお付きの茂さんと別れるのが嫌だったからと言った。
十二月 諸色高を低くするために株仲間解放令が出された。反対する遠山は御目見差控えになった。南町奉行・矢部は辞めさせられ鳥居耀蔵が奉行になった。高安家に山葵商の青田屋が手土産を持参し来る。株仲間が無くなり商売が上手くいっているらしい。手土産に金が入っているのをみた門佑は桐箱を投げつけ席を立つ。矢部は改易になり桑名に幽閉された。矢部は食を断ち飢え死にした。商人青田が三割の安物を混ぜたことで捕まり、品物を押収され江戸払いになった。
芝居町が移されることになった。卯乃と芝居を見に行き、子供と出会う。江戸払いになった五代目市川海老蔵の息子を河原崎座の座元の養子にしていた。
高安家に鳥居がくる。自分の下で働けと言う。高安家は代々北町の与力と断る。
人返し令がでる。卯乃に縁談があり門佑は驚く。断ったと聞き安堵する。門佑が鳥居の隠密だという噂が広まる。遠山は鳥居に引きずられるなと言う。
卯乃がいなくなった。姉・園江は門佑の縁談が決まったと言う。相手は稲取の娘。門佑は姉を追い出す。
天保十四年二月二十四日、遠山景元は大目付になった。一月後、人返し令が発布された。
阿部遠江守正蔵 が北町に赴任する。門佑は高積廻方になる。上知令が発布される。園江が世話になっていた大叔父の隣の家に嫁いでいた。書院番与力だった。園江が子供を産んだ。子が授からないのは園江の所為だとばかりの前の婚家に子ができなかったのは前夫にあると証明してみせた。門佑は稲取の娘・千歳と結婚する。稲取の叔母に卯乃を忘れるように言われる。
上知令には抵抗があった。鳥居も榊原も反対に回り水野忠邦は九月老中を罷免された。
弘化二年三月 遠山は南町奉行に任じられた。東丈七大夫・七太郎親子は南町に移った。高安は代々北町与力と断った。吟味方与力になった。
水野は出羽山形へ転封と隠居。鳥居耀蔵は讃岐丸亀藩京極家にお預け。
二年後、御用で大阪へ行った帰り金比羅参りに行く。遠山に頼み鳥居52才に会えるようにしてもらった。鳥居は知識で生きている。鳥居に興味を持ったのは、食を断たれて亡くなった矢部よりも、先の飢饉で飢え死にした百姓の方がよほど無念だ。と卯乃と同じ言葉を吐いたからだった。
門佑に子供が出来る。千歳は卯乃だった。
二十三年幽閉される。明治元年東京に帰る。明治六年死亡78才
2018年6月24日日曜日
善人長屋シリーズ 大川契り
善人長屋シリーズ 大川契り 西條奈加
質屋・千鳥屋の娘・縫18才。父・儀右衛門、母、俊。
千鳥屋は質屋の傍ら盗品を扱う故買屋もしている。
儀右衛門が差配している千七長屋は善人長屋と呼ばれるが、住んでいるのは髪結床も小間物売りも下駄売りも裏稼業を持っている。
泥付き大根 縫の兄・倫之助23才が、養子先・茶問屋玉木屋の義母・杉59才が三十三才の無宿人・石藏と一緒になりたいと言うと相談に来た。長屋の衆が調べる。石藏は良い男だが十年前に出合った盗人が付いていた。玉木屋に盗みに入るという。自分が居ては杉に迷惑がかかると思い逃げようとした石藏から聞き出した。長屋の錠前職人に絡繰り錠に変えさせ、盗み先を変更させる。御上の手入れが入る金貸しが五百両盗まれ手入れを免れる。杉は産まれて一ヶ月で長男を亡くしていた。石藏を息子のように思っていた。石藏は杉から餞別を貰い上方に旅立った。
弥生鳶 財布を盗み必要な物だけ取り出し鳶と桜を書いた紙を財布に入れ戻すという掏摸が何十年ぶりかで現れる。長屋の小間物売りの安太郎は掏摸で二代目弥生鳶は安太郎ではないかと噂された。今の弥生鳶は戻さない。盗んで書いた物を残すだけ。弥生鳶の娘・勝が自分の父親は安太郎ではないかと安太郎の気を引くためにやっていた。安太郎は勝に
父親は勝が産まれる前に亡くなった。掏摸ではなく真面目な人だったと話す。
兎にも角にも 長屋の本当の善人・加助が怪我をした梅蔵を長屋で面倒を見ている。歩けるようになった時、佐野屋の隠居が、黒檀の足に象牙の柄、象牙は兎の頭、目には珊瑚礁、兎の耳が持手になっている杖を貸していた。梅蔵が千鳥屋から物を盗んで逃げた。人目に付きやすい杖の御陰で梅蔵が見付かり盗んだ物を足り返せた。
子供質 縫が子供を預けられた。付添の女中が家に帰ると殺されると言った。子供は危ないことばかりする。煮豆売りの夫婦・竹に子守を頼む。竹は何をしても痛くないという子供に悲しい寂しい辛いも痛いということだと言う。探し出した子供の家・布団問屋利根屋に乗り込む。利根屋の主が痛みの感じない子なのだと言った。己の痛みは分からなくても他人の痛みは知ることが出来る。とっかかりは掴んでますよ。
雁金貸し 縫の姉・佳代の亭主・漆喰職人の次吉が屋根から落ち半年働けないでいた。佳代はお金を三両借りたが、五両だと言われ困っている。佳代は俊と蟠りがあり、千鳥屋の仕事も嫌い家に近付かない。縫は十年会っていない。次吉の知らせで知った縫は、代筆業の梶新九郎に調べて貰う。証文の二度漉きの紙と糊のからくりを暴いた。武家が妾に金貸しをやらせていた。妾は若い男に貢ぐために証文に細工した。自殺した女がいた。一切合切を書いて納戸組の旦那に送った。唐吉と文吉兄妹は幽霊になった。佳代は借金から解放された。佳代は私はふた親に似ていない。それが佳代の蟠りだった。
侘梅 唐吉が姫様を火事場で助け見初められ、半分脅され会っている。姫様には幼馴染みの婿養子が決まっていた。小さい頃に悪さをされた想いでしかない相手で嫌っていた。唐吉は姫に贈る為に若様が探している豊後梅の鉢を探し出し若様に贈る。
鴛鴦の櫛 加助が連れてきた怪我人が亡くなった。駒吉は辞世の句を残した。兄だと名乗る男が現れる、辞世の句を渡すが、彼等は二年前に盗んで隠した一千五百両の隠し場所を知りたかった。縫と俊が捕まり、儀右衛門に隠し場所を探してくるように言う。捕らえられた俊は縫に連中に無体を働かれても命を絶つなと言った。昔の自分の話をする。水茶屋で働く人気者だった。真面目な侍に母親の形見の櫛を貰ったが、侍を歯牙にもかけない扱いをしたことで侍の仲間が俊を襲い、玩ばれた所へ侍が現れ、自藩の上役の息子を斬った。事件は世間に知られ俊は非難の的になった。という話しをした。
大川契り 嵐で大川が氾濫しそうな時、寺に避難しても入れてもらえ無かった。羽振りが良かったころ貰った物を持って行っていた質屋の倅・儀一に一緒になってくれと言われた。悪党になることを決めたが泥の中からでも真っ直ぐ、真っ白い花を咲かすあんたがおれには入り用だと言われた。二人は一緒になったが、二年後に産まれた佳代に口さがない噂を流す者がいた。佳代の蟠りになったという話しをする。縫は盗人たちに私が探すと言い、詳しい話しを聞く。二千両を盗み逃げる途中武士の一団に会った。二手に分かれ隠し場所の絵図面に残した。追求が厳しく路銀だけ持って二年後の今年、落合江戸に戻ったがお金は無くなっていた。辞世の句を見て縫は考えた。鉄砲水で流された地蔵堂の後地で地蔵像と九百三十両の入った袋が見付かり村人はそのお金で地蔵堂を建てていた。地蔵堂の前で儀右衛門と出会う。
質屋・千鳥屋の娘・縫18才。父・儀右衛門、母、俊。
千鳥屋は質屋の傍ら盗品を扱う故買屋もしている。
儀右衛門が差配している千七長屋は善人長屋と呼ばれるが、住んでいるのは髪結床も小間物売りも下駄売りも裏稼業を持っている。
泥付き大根 縫の兄・倫之助23才が、養子先・茶問屋玉木屋の義母・杉59才が三十三才の無宿人・石藏と一緒になりたいと言うと相談に来た。長屋の衆が調べる。石藏は良い男だが十年前に出合った盗人が付いていた。玉木屋に盗みに入るという。自分が居ては杉に迷惑がかかると思い逃げようとした石藏から聞き出した。長屋の錠前職人に絡繰り錠に変えさせ、盗み先を変更させる。御上の手入れが入る金貸しが五百両盗まれ手入れを免れる。杉は産まれて一ヶ月で長男を亡くしていた。石藏を息子のように思っていた。石藏は杉から餞別を貰い上方に旅立った。
弥生鳶 財布を盗み必要な物だけ取り出し鳶と桜を書いた紙を財布に入れ戻すという掏摸が何十年ぶりかで現れる。長屋の小間物売りの安太郎は掏摸で二代目弥生鳶は安太郎ではないかと噂された。今の弥生鳶は戻さない。盗んで書いた物を残すだけ。弥生鳶の娘・勝が自分の父親は安太郎ではないかと安太郎の気を引くためにやっていた。安太郎は勝に
父親は勝が産まれる前に亡くなった。掏摸ではなく真面目な人だったと話す。
兎にも角にも 長屋の本当の善人・加助が怪我をした梅蔵を長屋で面倒を見ている。歩けるようになった時、佐野屋の隠居が、黒檀の足に象牙の柄、象牙は兎の頭、目には珊瑚礁、兎の耳が持手になっている杖を貸していた。梅蔵が千鳥屋から物を盗んで逃げた。人目に付きやすい杖の御陰で梅蔵が見付かり盗んだ物を足り返せた。
子供質 縫が子供を預けられた。付添の女中が家に帰ると殺されると言った。子供は危ないことばかりする。煮豆売りの夫婦・竹に子守を頼む。竹は何をしても痛くないという子供に悲しい寂しい辛いも痛いということだと言う。探し出した子供の家・布団問屋利根屋に乗り込む。利根屋の主が痛みの感じない子なのだと言った。己の痛みは分からなくても他人の痛みは知ることが出来る。とっかかりは掴んでますよ。
雁金貸し 縫の姉・佳代の亭主・漆喰職人の次吉が屋根から落ち半年働けないでいた。佳代はお金を三両借りたが、五両だと言われ困っている。佳代は俊と蟠りがあり、千鳥屋の仕事も嫌い家に近付かない。縫は十年会っていない。次吉の知らせで知った縫は、代筆業の梶新九郎に調べて貰う。証文の二度漉きの紙と糊のからくりを暴いた。武家が妾に金貸しをやらせていた。妾は若い男に貢ぐために証文に細工した。自殺した女がいた。一切合切を書いて納戸組の旦那に送った。唐吉と文吉兄妹は幽霊になった。佳代は借金から解放された。佳代は私はふた親に似ていない。それが佳代の蟠りだった。
侘梅 唐吉が姫様を火事場で助け見初められ、半分脅され会っている。姫様には幼馴染みの婿養子が決まっていた。小さい頃に悪さをされた想いでしかない相手で嫌っていた。唐吉は姫に贈る為に若様が探している豊後梅の鉢を探し出し若様に贈る。
鴛鴦の櫛 加助が連れてきた怪我人が亡くなった。駒吉は辞世の句を残した。兄だと名乗る男が現れる、辞世の句を渡すが、彼等は二年前に盗んで隠した一千五百両の隠し場所を知りたかった。縫と俊が捕まり、儀右衛門に隠し場所を探してくるように言う。捕らえられた俊は縫に連中に無体を働かれても命を絶つなと言った。昔の自分の話をする。水茶屋で働く人気者だった。真面目な侍に母親の形見の櫛を貰ったが、侍を歯牙にもかけない扱いをしたことで侍の仲間が俊を襲い、玩ばれた所へ侍が現れ、自藩の上役の息子を斬った。事件は世間に知られ俊は非難の的になった。という話しをした。
大川契り 嵐で大川が氾濫しそうな時、寺に避難しても入れてもらえ無かった。羽振りが良かったころ貰った物を持って行っていた質屋の倅・儀一に一緒になってくれと言われた。悪党になることを決めたが泥の中からでも真っ直ぐ、真っ白い花を咲かすあんたがおれには入り用だと言われた。二人は一緒になったが、二年後に産まれた佳代に口さがない噂を流す者がいた。佳代の蟠りになったという話しをする。縫は盗人たちに私が探すと言い、詳しい話しを聞く。二千両を盗み逃げる途中武士の一団に会った。二手に分かれ隠し場所の絵図面に残した。追求が厳しく路銀だけ持って二年後の今年、落合江戸に戻ったがお金は無くなっていた。辞世の句を見て縫は考えた。鉄砲水で流された地蔵堂の後地で地蔵像と九百三十両の入った袋が見付かり村人はそのお金で地蔵堂を建てていた。地蔵堂の前で儀右衛門と出会う。
2018年6月23日土曜日
耳袋秘帖㉒小石川貧乏神殺人事件
耳袋秘帖㉒小石川貧乏神殺人事件 殺人事件シリーズ 風野真知雄
南町奉行・根岸肥前守鎮衛は家来の宮尾玄四郎に小石川の貧乏神を調べるように言った。
人相書きの男 南町奉行所同心・椀田豪蔵は、三百両と根付けを盗まれた能登屋に入った押し込みの人相書きの前で眉を描いたり含み綿を入れたりしてそっくりの顔を作っている男を見た。男が殺される。男・旗五郎は能登屋の主の昔馴染みで、川崎から日光へ行く前に会いに来たが、会えないまま日光からの帰りに会いに来て殺された。能登屋は昔、旗五郎から根付けを騙し取っていたため、根付けを盗まれたことにしていた。強盗は狂言だった。根岸は旗五郎は能登屋と間違えられて殺された言った。能登屋は店と財産を没収され江戸所払いとなった。
ぶちまける理由 椀田は能登屋の後始末に来て、酒屋の前で荷物をぶちまける男を何回も見た。荷物を拾う手伝いをする酒屋の小僧が紙を手渡している。調べると新しく江戸にきた酒問屋が変わり酒の入手先、売れ状態を調べていた。能登屋の買い手が見付かった。同じ煙草屋で根岸は「一福屋」と付け看板を書いた。能登屋の骨董品で分割された煙管の一部に二十両を出して買った旗本がいた。
亀の背番号 宮尾は池の亀に番号が付いているのに気がついた。湯屋の主が若い男に番号札を渡し、湯に来るとその番号に下駄を入れる。下駄箱の後ろから亀がでて池に滑り降りるようになっていた。女将さんの相手を探していた。目星を付けた男を追って行った時、女将さんが娘の交際相手に、説教していた。宮尾は亀の番号を消すように言った。
金魚を産む女 小石川養生所見回り同心・番台安右衛門は女の着物の裾から金魚が落ちるのを見た。翌日、長屋の女将さんが人形を産んだと聞かされた。一晩でお腹が膨らんだ女が養生所で産まれたと言った途端腹がへっこんだ。産まれた赤ちゃんは消えた。猫が産んだ子猫の中に犬がいた。根岸は本当のことはひとつ、後はそれをごまかすためだという。殴る蹴るの主人の元で赤ちゃんは育てられないと思い、産んだ赤ちゃんを里子に出した。人形が産まれたことにした。
天狗の医者 医者が天狗に攫われ品川沖の岩場で見付かった。天狗に薬の処方を授けられたと言う。根岸は薬を養生所に持ち込み検査する。興奮し元気が出たと錯覚するという。根岸は遠島にて島民のために治療をしやり直すように言う。
夢に見た関羽 旗本・鈴木吉右衛門が四つに分解された煙管を集めるためにしたことだった。一つは鈴木が持っていた。能登屋を殺して入手するつもりが間違って旗五郎を殺した。結局、別名で購入。松平家を偽って質屋から受け出した。質屋は松平家から責められ一家心中。自分で作った貧乏神の祠を潰し後一つを引っ張り出そうとした。
南町奉行・根岸肥前守鎮衛は家来の宮尾玄四郎に小石川の貧乏神を調べるように言った。
人相書きの男 南町奉行所同心・椀田豪蔵は、三百両と根付けを盗まれた能登屋に入った押し込みの人相書きの前で眉を描いたり含み綿を入れたりしてそっくりの顔を作っている男を見た。男が殺される。男・旗五郎は能登屋の主の昔馴染みで、川崎から日光へ行く前に会いに来たが、会えないまま日光からの帰りに会いに来て殺された。能登屋は昔、旗五郎から根付けを騙し取っていたため、根付けを盗まれたことにしていた。強盗は狂言だった。根岸は旗五郎は能登屋と間違えられて殺された言った。能登屋は店と財産を没収され江戸所払いとなった。
ぶちまける理由 椀田は能登屋の後始末に来て、酒屋の前で荷物をぶちまける男を何回も見た。荷物を拾う手伝いをする酒屋の小僧が紙を手渡している。調べると新しく江戸にきた酒問屋が変わり酒の入手先、売れ状態を調べていた。能登屋の買い手が見付かった。同じ煙草屋で根岸は「一福屋」と付け看板を書いた。能登屋の骨董品で分割された煙管の一部に二十両を出して買った旗本がいた。
亀の背番号 宮尾は池の亀に番号が付いているのに気がついた。湯屋の主が若い男に番号札を渡し、湯に来るとその番号に下駄を入れる。下駄箱の後ろから亀がでて池に滑り降りるようになっていた。女将さんの相手を探していた。目星を付けた男を追って行った時、女将さんが娘の交際相手に、説教していた。宮尾は亀の番号を消すように言った。
金魚を産む女 小石川養生所見回り同心・番台安右衛門は女の着物の裾から金魚が落ちるのを見た。翌日、長屋の女将さんが人形を産んだと聞かされた。一晩でお腹が膨らんだ女が養生所で産まれたと言った途端腹がへっこんだ。産まれた赤ちゃんは消えた。猫が産んだ子猫の中に犬がいた。根岸は本当のことはひとつ、後はそれをごまかすためだという。殴る蹴るの主人の元で赤ちゃんは育てられないと思い、産んだ赤ちゃんを里子に出した。人形が産まれたことにした。
天狗の医者 医者が天狗に攫われ品川沖の岩場で見付かった。天狗に薬の処方を授けられたと言う。根岸は薬を養生所に持ち込み検査する。興奮し元気が出たと錯覚するという。根岸は遠島にて島民のために治療をしやり直すように言う。
夢に見た関羽 旗本・鈴木吉右衛門が四つに分解された煙管を集めるためにしたことだった。一つは鈴木が持っていた。能登屋を殺して入手するつもりが間違って旗五郎を殺した。結局、別名で購入。松平家を偽って質屋から受け出した。質屋は松平家から責められ一家心中。自分で作った貧乏神の祠を潰し後一つを引っ張り出そうとした。
2018年6月22日金曜日
沼里藩留守居役忠勤控③
沼里藩留守居役忠勤控③ 流転の虹 鈴木英治
深貝文太郎は三千五百石の旗本・内藤甲斐守昌照の奥方から猫探しを頼まれ、直ぐに見付けた。奥方は文太郎の妻だった志津と懇意だった。大名小路で駕籠に乗った志津を見たと言う。そのことを文太郎に伝えたかったのだった。甲斐守から、文太郎の仕える水野家にお手伝い普請が命じられそうだという話しを聞く。
水野家は千両用意し、老中・阿部大和守の所に持って行くが、お手伝い普請を命じられた。阿部大和守は水野家所有の仁王斬り則兼が欲しかったのだ。
志津の幼馴染み・井村長輔が匿って欲しいと訪ねてくる。井村は阿部家の勝手掛だった。阿部家の金をちょろまかし裏帳簿を持って逃げ出していた。また阿部の側室に志津とそっくりな人がいることを教えてくれた。阿部の手の者が志津をさらおうとして失敗して志津が死ぬことになったのだと言う。
文太郎の家の奉公人・玉枝が勾引かされた。文太郎は阿部家に忍び込み玉枝を探し出す。阿部大和守に、裏帳簿を久世越前守に届けられたくなければ水野家のお手伝い普請を引っ込めろと脅迫する。阿部が取り消してくれる。
黒頭巾の者が現れる。阿部の手の者ではないという、志津そ殺した男だった。
深貝文太郎は三千五百石の旗本・内藤甲斐守昌照の奥方から猫探しを頼まれ、直ぐに見付けた。奥方は文太郎の妻だった志津と懇意だった。大名小路で駕籠に乗った志津を見たと言う。そのことを文太郎に伝えたかったのだった。甲斐守から、文太郎の仕える水野家にお手伝い普請が命じられそうだという話しを聞く。
水野家は千両用意し、老中・阿部大和守の所に持って行くが、お手伝い普請を命じられた。阿部大和守は水野家所有の仁王斬り則兼が欲しかったのだ。
志津の幼馴染み・井村長輔が匿って欲しいと訪ねてくる。井村は阿部家の勝手掛だった。阿部家の金をちょろまかし裏帳簿を持って逃げ出していた。また阿部の側室に志津とそっくりな人がいることを教えてくれた。阿部の手の者が志津をさらおうとして失敗して志津が死ぬことになったのだと言う。
文太郎の家の奉公人・玉枝が勾引かされた。文太郎は阿部家に忍び込み玉枝を探し出す。阿部大和守に、裏帳簿を久世越前守に届けられたくなければ水野家のお手伝い普請を引っ込めろと脅迫する。阿部が取り消してくれる。
黒頭巾の者が現れる。阿部の手の者ではないという、志津そ殺した男だった。
2018年6月21日木曜日
風邪の市兵衛(弐) 修羅の契り
風の市兵衛(弐)㉒ 修羅の契り 辻堂魁
唐木市兵衛は、信夫平八の子・小弥太と織江と暮らすために引っ越した。宰領屋矢藤太の紹介で千二百石の旗本・大久保東馬の渡用人として行くが、相談役・大木駒五郎に支配され、何も出来ないまま辞めさせられる。
小弥太と織江が勾引かされる。平八を殺し屋として使っていた多見蔵だった。多見蔵は信夫平八と修羅の契りを結んだと言う。平八が斬られた仇を討たねばと思った。多見蔵は斬られた。
小弥太と織江は二人の母親・由依の両親に育てられることになった。北最上の金木家に行った。
市兵衛は青物役所に務めることになった。
唐木市兵衛は、信夫平八の子・小弥太と織江と暮らすために引っ越した。宰領屋矢藤太の紹介で千二百石の旗本・大久保東馬の渡用人として行くが、相談役・大木駒五郎に支配され、何も出来ないまま辞めさせられる。
小弥太と織江が勾引かされる。平八を殺し屋として使っていた多見蔵だった。多見蔵は信夫平八と修羅の契りを結んだと言う。平八が斬られた仇を討たねばと思った。多見蔵は斬られた。
小弥太と織江は二人の母親・由依の両親に育てられることになった。北最上の金木家に行った。
市兵衛は青物役所に務めることになった。
2018年6月20日水曜日
神の時空② 倭の水霊
神の時空② 倭の水霊 高田崇史
涙川紗也は自分のストーカーが殺されているのを見付ける。犯人とされ紗也に関わった人たちも殺されて行く。
正体不明の高村篁は、部下、鳴石と蛇、綱手を使って、弟橘姫の子孫・涙川紗也を弟橘姫が眠る走水神社の前で生贄にし、弟橘姫の怨霊を起こさせようとしていた。大雨を降らせ、熱田神宮に眠る、日本武尊の怨霊を起こすと共に、草彅剣の怨霊も起こそうとした。
弟橘姫を目覚めさせ日本武尊にぶつけようとした。
辻曲了と彩音は走水神社の裏の古い稲荷神社の拝殿前で殺されそうになっている紗也を助ける。紗也と共に魂鎮めの祝詞を挙げる。巳雨は火地から言われたマーガレットを祭壇に供える。紗也は鎮まり下さいと叫び、そのタイミングで揺れが収まる。紗也は、自分が弟橘姫の子孫であること。弟橘姫は自分から犠牲になったのではなく、日本武尊が自分が助かるために敵に差し出されたことを知らされる。
紗也を誘拐して走水神社に連れて行く計画を紗也のストーカーだった憲は知ったため、殺された。事件の目撃者は仲間の刑事の姿を見たために殺された。運ばれる途中、事故に遭った。諸々のことから紗也を救ったのは福來陽一・ぬりかべだった。死ぬ前、紗也は陽一の恋人だった。陽一は紗也を見守っていたために今回助けることができた。紗也も陽一が守ってくれたのだと思った。紗也は引っ越しし、弟橘姫を祀る決心をした。
綱手と蛇は警察に捕まった。蛇は刑事だった。鳴石は逃げた。鎌倉の事件を起こしそうな。摩季が元気に出てくる。鎌倉が①で倭の水霊が2弾になっているが、中身はこちらが①で鎌倉が②のようだ。
涙川紗也は自分のストーカーが殺されているのを見付ける。犯人とされ紗也に関わった人たちも殺されて行く。
正体不明の高村篁は、部下、鳴石と蛇、綱手を使って、弟橘姫の子孫・涙川紗也を弟橘姫が眠る走水神社の前で生贄にし、弟橘姫の怨霊を起こさせようとしていた。大雨を降らせ、熱田神宮に眠る、日本武尊の怨霊を起こすと共に、草彅剣の怨霊も起こそうとした。
弟橘姫を目覚めさせ日本武尊にぶつけようとした。
辻曲了と彩音は走水神社の裏の古い稲荷神社の拝殿前で殺されそうになっている紗也を助ける。紗也と共に魂鎮めの祝詞を挙げる。巳雨は火地から言われたマーガレットを祭壇に供える。紗也は鎮まり下さいと叫び、そのタイミングで揺れが収まる。紗也は、自分が弟橘姫の子孫であること。弟橘姫は自分から犠牲になったのではなく、日本武尊が自分が助かるために敵に差し出されたことを知らされる。
紗也を誘拐して走水神社に連れて行く計画を紗也のストーカーだった憲は知ったため、殺された。事件の目撃者は仲間の刑事の姿を見たために殺された。運ばれる途中、事故に遭った。諸々のことから紗也を救ったのは福來陽一・ぬりかべだった。死ぬ前、紗也は陽一の恋人だった。陽一は紗也を見守っていたために今回助けることができた。紗也も陽一が守ってくれたのだと思った。紗也は引っ越しし、弟橘姫を祀る決心をした。
綱手と蛇は警察に捕まった。蛇は刑事だった。鳴石は逃げた。鎌倉の事件を起こしそうな。摩季が元気に出てくる。鎌倉が①で倭の水霊が2弾になっているが、中身はこちらが①で鎌倉が②のようだ。
2018年6月19日火曜日
神の時空① 鎌倉の地龍
神の時空① 鎌倉の地龍 高田崇史
辻曲家 中伊豆の旧家、清和源氏の流れ、シャーマン的な能力。四人兄妹で中目黒の古い一軒屋に暮らす。
了・長男、渋谷のカレーショップ「リグ・ヴェーダ」の経営者
彩音・長女、神明大学文学部・神道学科大学院生
摩季・次女、鎌倉・由比ヶ浜女学院一年生
巳雨・三女、小学五年生。巳雨は雨を呼ぶようだ。
福來陽一 カレーショップの常連客 ぬりかべ、人には存在が見えない。
四宮雛子 熱海に住む四柱推命の大家
火地晋 「猫柳紅緋店」で原稿を書いている老歴史作家。幽霊、兄妹は表に現れない歴史を教えてもらう。
何者か不明の高村篁が部下・磯笛を使って伊豆に眠る範頼、頼家の怨霊を目覚めさせ、鶴岡八幡に封じ込まれている頼朝の怨霊を鳥居を壊し結界を破って解き放とうとする。鳥居が燃え上がる中で、頼朝が乗り移った巳雨に陽一は、自分たちの聞いていた頼朝像が間違いであったこと、正しい頼朝像を語り継ぎ、範頼、頼家、実朝の無念を語り継ぐと訴え、頼朝の怨霊を鎮めた。巳雨が雨を呼び、火事も消された。
磯笛の異常行動を目撃したため、摩季は心肺停止に追い込まれ、亡くなる。死反術で摩季を蘇らせるつもりの了は、司法解剖をするという病院から陽一・ぬりかべに背負わされて歩いているように見せて連れ帰る。
警視庁捜査一課警部補・華岡歳太は辻曲兄妹が何か変だと思っている。
辻曲家 中伊豆の旧家、清和源氏の流れ、シャーマン的な能力。四人兄妹で中目黒の古い一軒屋に暮らす。
了・長男、渋谷のカレーショップ「リグ・ヴェーダ」の経営者
彩音・長女、神明大学文学部・神道学科大学院生
摩季・次女、鎌倉・由比ヶ浜女学院一年生
巳雨・三女、小学五年生。巳雨は雨を呼ぶようだ。
福來陽一 カレーショップの常連客 ぬりかべ、人には存在が見えない。
四宮雛子 熱海に住む四柱推命の大家
火地晋 「猫柳紅緋店」で原稿を書いている老歴史作家。幽霊、兄妹は表に現れない歴史を教えてもらう。
何者か不明の高村篁が部下・磯笛を使って伊豆に眠る範頼、頼家の怨霊を目覚めさせ、鶴岡八幡に封じ込まれている頼朝の怨霊を鳥居を壊し結界を破って解き放とうとする。鳥居が燃え上がる中で、頼朝が乗り移った巳雨に陽一は、自分たちの聞いていた頼朝像が間違いであったこと、正しい頼朝像を語り継ぎ、範頼、頼家、実朝の無念を語り継ぐと訴え、頼朝の怨霊を鎮めた。巳雨が雨を呼び、火事も消された。
磯笛の異常行動を目撃したため、摩季は心肺停止に追い込まれ、亡くなる。死反術で摩季を蘇らせるつもりの了は、司法解剖をするという病院から陽一・ぬりかべに背負わされて歩いているように見せて連れ帰る。
警視庁捜査一課警部補・華岡歳太は辻曲兄妹が何か変だと思っている。
2018年6月18日月曜日
蘭方医・宇津木新吾⑦ 売笑
蘭方医・宇津木新吾⑦ 売笑 小杉健治
文政十二年 1829年
宇津木新吾は町医者・順庵の離れで香保と所帯を持った。順庵屋敷の表に松江藩お抱えの看板が揚げられた。新吾は松江藩お抱えになった理由を知らなかったが、藩主・嘉明より、高野長英の推薦だったことを聞いた。
藩主の勤番武士が三人梅毒になり、順番に殺されていく。三人は料理屋の仲居を手込めにし、自殺した仲居の亭主・純吉が復讐をしていた。純吉は小助と名乗り貸本屋として松江藩上屋敷に入り込んでいた。梅毒に罹り、寮で生活している吉原の花魁・手鞠が提げ重の女になり梅毒を伝染していた。新吾は小助も手鞠も裁きを受けるように説得する。
新吾は五度も襲われる。松江藩の侍だ。最後に田淵が新吾を殺しに来る。新吾は田淵に本当に御役目なのか。組頭の保身に利用されただけになりますよ。組頭とつるんでいる丸川新太郎に何度か襲われ、刺客を送ってくると話した。
文政十二年 1829年
宇津木新吾は町医者・順庵の離れで香保と所帯を持った。順庵屋敷の表に松江藩お抱えの看板が揚げられた。新吾は松江藩お抱えになった理由を知らなかったが、藩主・嘉明より、高野長英の推薦だったことを聞いた。
藩主の勤番武士が三人梅毒になり、順番に殺されていく。三人は料理屋の仲居を手込めにし、自殺した仲居の亭主・純吉が復讐をしていた。純吉は小助と名乗り貸本屋として松江藩上屋敷に入り込んでいた。梅毒に罹り、寮で生活している吉原の花魁・手鞠が提げ重の女になり梅毒を伝染していた。新吾は小助も手鞠も裁きを受けるように説得する。
新吾は五度も襲われる。松江藩の侍だ。最後に田淵が新吾を殺しに来る。新吾は田淵に本当に御役目なのか。組頭の保身に利用されただけになりますよ。組頭とつるんでいる丸川新太郎に何度か襲われ、刺客を送ってくると話した。
2018年6月17日日曜日
新・秋山久蔵御用控〈一〉 恋女房
新・秋山久蔵御用控〈一〉 恋女房 藤井邦夫
十年が経った。秋山家は十五才の大助と十才の小春がいる。
桜吹雪 秋山家に奉公して九年になるふみが笹舟に使いに出た帰り、派手な半纏の男から逃げているたまを助けた。たまは宇之吉という女衒と江戸に来たが、梅次が宇之吉を殺すのを見て逃げていた。ふみとたまは逃げるが見付かってしまう。ふみを心配する太市に助けられるが太市は背中を刺される。ふみはたまを逃がした。
宇之吉の遺体が発見され、南町奉行所定町廻り同心・神崎和馬、幸吉たちは調べを始めた。宇之吉の女・しまはたまが宇之吉を殺したと言う。
たまを見付け梅次を捕まえる。梅次にしまには浪人の情夫がいることを伝えると、しまに命令されたことを白状した。
たまの借金をきれいにし、笹舟を糸と幸吉夫婦に譲り向島に隠居している弥平次とまき夫婦の隠居所の女中にした。
太市の怪我の看病をしたふみと太市は一緒になることになった。
隅田川 向島の隠居所で孫・平次と散歩していた弥平次は、悪旗本に子どもを勾引かされ、秋山久蔵の闇討ちを強要された橘左兵衛を見、不吉な感じがしたことを伝えた。橘左兵衛は秋山を狙うが阻止され被害者として放免された。幸吉たちは秋山に連絡し、橘を探し生活を調べる。流行り病で妻と娘を亡くした橘は、川魚漁師をしながら始末屋の人斬りになっていた。元締めと口利きを捕まえ、橘は秋山に殺された。妻たちの墓の横に埋められた。
恋女房 二年前、神崎和馬31才は二才年上の二百石取り勘定吟味役の娘・小坂百合江と所帯をもった。見合い話が持ち上がった時、秘かに百合江を見て一目惚れで嫁にした。百合江は親の決めた許嫁がいたが、許嫁が旗本三百石の奥右筆の家の娘の婿養子になった。百合江は裏切られ屋敷に籠り、行き遅れになっていた。
薬種問屋の主が殺され、主と会っていた男の人相書きが出来る。医者も殺された。秋山は目付けの榊原から、奥右筆組頭の不正を調べていた組頭が毒を盛られて危篤状態にあると聞いた。不正を調べられていた組頭・大岡主水に似顔絵を見せる。奥右筆・原左京亮が江戸を出ようとする。大岡主水の家来が原を殺そうとする。数馬は捕まえる。原は薬種問屋から毒を手に入れ、紹介してくれた医者共々口封じに殺していた。原は離縁され浪人として打ち首になった。原家は減知となった。大岡主水は切腹。
原左京亮は百合江の元許嫁だった。百合江は数馬の持っていた似顔絵を見ていた。
入墨者 商家の若旦那と娘が、二人の若侍と派手な半纏を着た男が強請られていた。大助がどうしようか迷っていると、手拭いで頬被りした人足が現れ、二人を逃がし、若侍を殴り蹴飛ばした。現れた同心と岡っ引きに、若侍は人足が店の若旦那を強請っていたので止めに入ったら暴れたと言った。同心は人足・佐吉を捕まえた。入墨があった。大助は強請っていたのは若侍だと言うが、信じてもらえない。二日のうちに強請られていた二人を探し出すことになった。大助は命を狙われながら二人を見つけ出す。証言をしてもらい、若侍を捕まえ、佐吉を助ける。若侍は旗本の倅だったが、勘当された。
十年が経った。秋山家は十五才の大助と十才の小春がいる。
桜吹雪 秋山家に奉公して九年になるふみが笹舟に使いに出た帰り、派手な半纏の男から逃げているたまを助けた。たまは宇之吉という女衒と江戸に来たが、梅次が宇之吉を殺すのを見て逃げていた。ふみとたまは逃げるが見付かってしまう。ふみを心配する太市に助けられるが太市は背中を刺される。ふみはたまを逃がした。
宇之吉の遺体が発見され、南町奉行所定町廻り同心・神崎和馬、幸吉たちは調べを始めた。宇之吉の女・しまはたまが宇之吉を殺したと言う。
たまを見付け梅次を捕まえる。梅次にしまには浪人の情夫がいることを伝えると、しまに命令されたことを白状した。
たまの借金をきれいにし、笹舟を糸と幸吉夫婦に譲り向島に隠居している弥平次とまき夫婦の隠居所の女中にした。
太市の怪我の看病をしたふみと太市は一緒になることになった。
隅田川 向島の隠居所で孫・平次と散歩していた弥平次は、悪旗本に子どもを勾引かされ、秋山久蔵の闇討ちを強要された橘左兵衛を見、不吉な感じがしたことを伝えた。橘左兵衛は秋山を狙うが阻止され被害者として放免された。幸吉たちは秋山に連絡し、橘を探し生活を調べる。流行り病で妻と娘を亡くした橘は、川魚漁師をしながら始末屋の人斬りになっていた。元締めと口利きを捕まえ、橘は秋山に殺された。妻たちの墓の横に埋められた。
恋女房 二年前、神崎和馬31才は二才年上の二百石取り勘定吟味役の娘・小坂百合江と所帯をもった。見合い話が持ち上がった時、秘かに百合江を見て一目惚れで嫁にした。百合江は親の決めた許嫁がいたが、許嫁が旗本三百石の奥右筆の家の娘の婿養子になった。百合江は裏切られ屋敷に籠り、行き遅れになっていた。
薬種問屋の主が殺され、主と会っていた男の人相書きが出来る。医者も殺された。秋山は目付けの榊原から、奥右筆組頭の不正を調べていた組頭が毒を盛られて危篤状態にあると聞いた。不正を調べられていた組頭・大岡主水に似顔絵を見せる。奥右筆・原左京亮が江戸を出ようとする。大岡主水の家来が原を殺そうとする。数馬は捕まえる。原は薬種問屋から毒を手に入れ、紹介してくれた医者共々口封じに殺していた。原は離縁され浪人として打ち首になった。原家は減知となった。大岡主水は切腹。
原左京亮は百合江の元許嫁だった。百合江は数馬の持っていた似顔絵を見ていた。
入墨者 商家の若旦那と娘が、二人の若侍と派手な半纏を着た男が強請られていた。大助がどうしようか迷っていると、手拭いで頬被りした人足が現れ、二人を逃がし、若侍を殴り蹴飛ばした。現れた同心と岡っ引きに、若侍は人足が店の若旦那を強請っていたので止めに入ったら暴れたと言った。同心は人足・佐吉を捕まえた。入墨があった。大助は強請っていたのは若侍だと言うが、信じてもらえない。二日のうちに強請られていた二人を探し出すことになった。大助は命を狙われながら二人を見つけ出す。証言をしてもらい、若侍を捕まえ、佐吉を助ける。若侍は旗本の倅だったが、勘当された。
2018年6月15日金曜日
素浪人稼業⑬ 隙間風
素浪人稼業⑬ 隙間風 藤井邦夫
浪人・矢吹平八郎
隙間風 掏摸と間違い因縁をつけられている弥平を助け、盗人・不動の政五郎と青鬼の万蔵の押し込みの邪魔をする手伝いを頼まれる。政五郎は神道無念流の達人だという。隙間風の弥平は、政五郎の小田原の絹物問屋への押し込みで孫を殺されていた。政五郎を獄門にすることが狙いだった。弥平は政五郎がどこをいつ狙うか調べている。
平八郎は南町奉行所定町廻り同心・高村源吾と伊佐吉に、不動の政五郎のこと、盗人宿のこと、隙間風の弥平のことを伝える。
狙いは茶道具屋「香風堂」。政五郎が押込みかけた時、吟味与力・結城半蔵まで出張る捕り方に囲まれた。政五郎は平八郎が倒した。政五郎は獄門台に晒された。弥平は江戸から追放された。
便り屋 平八郎が便り屋をやっている時、女に町医者桂井順庵宛ての手紙を頼まれた。順庵の息子が勾引かされ、平八郎の持って行った手紙は脅し文だった。平八郎は調べ廻る。二百両を用意させ、北町奉行所定町廻り同心・黒木慎一郎等が交換場所に見張りに行った。誰も来なかった。持って行った金子は百両、家を出る前に百両を渡していた。息子は帰った。犯人に行き着いた平八郎だったが、浪人・相沢左門は勾引かしの犯人は自分だと言いながら心臓発作で亡くなった。妹・しまは順庵が診察しなかったために息子を亡くしていた。相沢の女房は順庵堂に奉公していた。しまは不忍池で入水自殺した。順庵の息子と名所巡りをし、名物を食べ、満足したのだろう。
父の敵 病で先が短い三枝道悦に高木蔵人という二十五才の松江藩の家臣を探して欲しいと頼まれた。高木は賭場で二十両の借金をして逃げていた。借金の型にされている高木の女・せんを助け出し、高木を誘き寄せる。道悦のところに連れて行く。道悦は高木の父親の敵だった。そして本当の父親だった。高木は七年目に父親であることを知り、父親探しをしていた。三枝が気を失ない医者の手当てを受けている間にせんと一緒に江戸からいなくなった。
亭主殺し 平八郎のところに良吉という子どもが、おっかちゃんが行けと言ったと言いながら来る。良吉の長屋に行くと父親が包丁で刺され倒れていた。医者を呼び手当てを受ける。意識不明だが死んではいない。母親・ゆきを探す。ゆきは夫を殺したと思い自殺を考えていた。挙動不審で平八郎の長屋にいたゆきを岡っ引き長次は尾行した。幡随院の伝七は手柄を挙げるため父親を殺そうとした。伝七に殺しを頼まれた浪人を捕まえる。長次と連絡が付く。父親も助かり自分が悪かったことを証言したため、事故として事件にしなかった。伝七は十手を取り上げられた。
浪人・矢吹平八郎
隙間風 掏摸と間違い因縁をつけられている弥平を助け、盗人・不動の政五郎と青鬼の万蔵の押し込みの邪魔をする手伝いを頼まれる。政五郎は神道無念流の達人だという。隙間風の弥平は、政五郎の小田原の絹物問屋への押し込みで孫を殺されていた。政五郎を獄門にすることが狙いだった。弥平は政五郎がどこをいつ狙うか調べている。
平八郎は南町奉行所定町廻り同心・高村源吾と伊佐吉に、不動の政五郎のこと、盗人宿のこと、隙間風の弥平のことを伝える。
狙いは茶道具屋「香風堂」。政五郎が押込みかけた時、吟味与力・結城半蔵まで出張る捕り方に囲まれた。政五郎は平八郎が倒した。政五郎は獄門台に晒された。弥平は江戸から追放された。
便り屋 平八郎が便り屋をやっている時、女に町医者桂井順庵宛ての手紙を頼まれた。順庵の息子が勾引かされ、平八郎の持って行った手紙は脅し文だった。平八郎は調べ廻る。二百両を用意させ、北町奉行所定町廻り同心・黒木慎一郎等が交換場所に見張りに行った。誰も来なかった。持って行った金子は百両、家を出る前に百両を渡していた。息子は帰った。犯人に行き着いた平八郎だったが、浪人・相沢左門は勾引かしの犯人は自分だと言いながら心臓発作で亡くなった。妹・しまは順庵が診察しなかったために息子を亡くしていた。相沢の女房は順庵堂に奉公していた。しまは不忍池で入水自殺した。順庵の息子と名所巡りをし、名物を食べ、満足したのだろう。
父の敵 病で先が短い三枝道悦に高木蔵人という二十五才の松江藩の家臣を探して欲しいと頼まれた。高木は賭場で二十両の借金をして逃げていた。借金の型にされている高木の女・せんを助け出し、高木を誘き寄せる。道悦のところに連れて行く。道悦は高木の父親の敵だった。そして本当の父親だった。高木は七年目に父親であることを知り、父親探しをしていた。三枝が気を失ない医者の手当てを受けている間にせんと一緒に江戸からいなくなった。
亭主殺し 平八郎のところに良吉という子どもが、おっかちゃんが行けと言ったと言いながら来る。良吉の長屋に行くと父親が包丁で刺され倒れていた。医者を呼び手当てを受ける。意識不明だが死んではいない。母親・ゆきを探す。ゆきは夫を殺したと思い自殺を考えていた。挙動不審で平八郎の長屋にいたゆきを岡っ引き長次は尾行した。幡随院の伝七は手柄を挙げるため父親を殺そうとした。伝七に殺しを頼まれた浪人を捕まえる。長次と連絡が付く。父親も助かり自分が悪かったことを証言したため、事故として事件にしなかった。伝七は十手を取り上げられた。
2018年6月14日木曜日
カカノムモノ2 思い出を奪った男
カカノムモノ2 思い出を奪った男 浅葉なつ
浪坂碧は大禍津日神(おおまがつひのかみ)にならない穢れを呑むようになった。一年前に知り合った霧島樹は、呑むこと以外は些事という碧に人間らしさを持てと言う。
碧の鏡にひびが入り新しく作る事になった。対人は碧が兄さんと呼ぶ従兄の浪崎涼がするが、碧の所に本人が来るようにと手紙が来たので、樹は碧を引っ張り鏡師の日名暁渓を訪ねた。暁渓は五日間滞在し自分の穢れを呑むようにいう。五日目、暁渓は死ぬ。
幼馴染みの泰三や息子、嫁、仲の良い孫娘・水琴との思い出まで呑み込むように言った理由が分からない。
三人で暁渓の遺書を探しながら暁渓の気持ちを知る。暁渓は自分の人生の一部を碧に呑ませながら人間も悪くないだろうと「人」として留めたかったのだろうと思った。
形見となった鏡は水琴に金継してもらうことにした。
樹は大禍津日神を宿した経験のある鏡人だ。樹の持っているのは暁渓の父親が作った鏡だった。樹のことは一巻に書いてあるのだろう。
浪坂碧は大禍津日神(おおまがつひのかみ)にならない穢れを呑むようになった。一年前に知り合った霧島樹は、呑むこと以外は些事という碧に人間らしさを持てと言う。
碧の鏡にひびが入り新しく作る事になった。対人は碧が兄さんと呼ぶ従兄の浪崎涼がするが、碧の所に本人が来るようにと手紙が来たので、樹は碧を引っ張り鏡師の日名暁渓を訪ねた。暁渓は五日間滞在し自分の穢れを呑むようにいう。五日目、暁渓は死ぬ。
幼馴染みの泰三や息子、嫁、仲の良い孫娘・水琴との思い出まで呑み込むように言った理由が分からない。
三人で暁渓の遺書を探しながら暁渓の気持ちを知る。暁渓は自分の人生の一部を碧に呑ませながら人間も悪くないだろうと「人」として留めたかったのだろうと思った。
形見となった鏡は水琴に金継してもらうことにした。
樹は大禍津日神を宿した経験のある鏡人だ。樹の持っているのは暁渓の父親が作った鏡だった。樹のことは一巻に書いてあるのだろう。
2018年6月13日水曜日
透視探偵・咲人
透視探偵・咲人 神の掌・悪魔の指先 秋月達郎
骨董屋「浪漫屋」店番・惟任雅美 店主・鈴鹿咲人・感応透視能力
神農円香・刑事になって十年、特殊犯罪特別捜査官
身体にコートだけを着た遺体が静岡県で見付かる。長野県にも、同じような事件があった。愛知犬山でも見付かる。廃虚でコートだけを身に付け殺されて見付かった。円香は咲人に手伝ってもらう。写真家・加藤和之の廃虚での写真集を見付ける。
浪漫屋の店番をしている雅美はパソコンでチャットをしながら薄葉蜉蝣と名乗る者に誘導される。新幹線に乗り、奈良へと誘導される。気がついた円香たちは一時間遅れで追いかける。
犯人は加藤の弟子の御木本浩輔だった。
骨董屋「浪漫屋」店番・惟任雅美 店主・鈴鹿咲人・感応透視能力
神農円香・刑事になって十年、特殊犯罪特別捜査官
身体にコートだけを着た遺体が静岡県で見付かる。長野県にも、同じような事件があった。愛知犬山でも見付かる。廃虚でコートだけを身に付け殺されて見付かった。円香は咲人に手伝ってもらう。写真家・加藤和之の廃虚での写真集を見付ける。
浪漫屋の店番をしている雅美はパソコンでチャットをしながら薄葉蜉蝣と名乗る者に誘導される。新幹線に乗り、奈良へと誘導される。気がついた円香たちは一時間遅れで追いかける。
犯人は加藤の弟子の御木本浩輔だった。
2018年6月12日火曜日
徳川闘将伝〈2〉〈3〉
徳川闘将伝〈2〉奔れ!信康 〈3〉家康の名乗り 秋山達郎
〈1〉を読んでいない。
家康が死んでいた。信康は荒木村重のもとにいた。織田家の一将として岡崎近く、大浜にいる者がいる。築山と亀姫は浜松にいる。徳姫は二俣城にいる。
岡崎にいた一派が茶屋四郎次郎の引きで九鬼水軍の末端に入り込み一年が過ぎ、荒木の織田家裏切りが発覚する間際、毛利水軍が大坂に停泊し織田水軍もいる大阪湾で信康の脱出が実行された。堺から伊賀を越え、船で北条家に辿り着く。築山の武田の将との婚姻のための道中で亀姫を救い出し井伊谷に匿う。駿府城から徳姫を救い出し、北条を目指すし、信康と会う。
信康は北条の一翼として北条と戦っていた。織田軍は武田を攻める。難を逃れた民百姓に施しをする。織田軍が諏訪を攻めている時、織田内部にいた岡崎衆が氾濫を起こした。豎子をして名を成さしむ。信康は駿府と甲斐を盗み取った。信康は駿府に入る。
信長が光秀に討たれた。光秀は秀吉に攻められる。北条家に逃がしてくれた光秀に恩のある信康は身代わりをたて、逃げてきた光秀を助ける。天海を名乗る。
信康は小牧長久手で秀吉と対戦し、秀吉に見えた時、父の名を継ぎ徳川家康と名乗りを挙げた。
笹山は持舟城から高松山西來院で余生を送る・。
〈1〉を読んでいない。
家康が死んでいた。信康は荒木村重のもとにいた。織田家の一将として岡崎近く、大浜にいる者がいる。築山と亀姫は浜松にいる。徳姫は二俣城にいる。
岡崎にいた一派が茶屋四郎次郎の引きで九鬼水軍の末端に入り込み一年が過ぎ、荒木の織田家裏切りが発覚する間際、毛利水軍が大坂に停泊し織田水軍もいる大阪湾で信康の脱出が実行された。堺から伊賀を越え、船で北条家に辿り着く。築山の武田の将との婚姻のための道中で亀姫を救い出し井伊谷に匿う。駿府城から徳姫を救い出し、北条を目指すし、信康と会う。
信康は北条の一翼として北条と戦っていた。織田軍は武田を攻める。難を逃れた民百姓に施しをする。織田軍が諏訪を攻めている時、織田内部にいた岡崎衆が氾濫を起こした。豎子をして名を成さしむ。信康は駿府と甲斐を盗み取った。信康は駿府に入る。
信長が光秀に討たれた。光秀は秀吉に攻められる。北条家に逃がしてくれた光秀に恩のある信康は身代わりをたて、逃げてきた光秀を助ける。天海を名乗る。
信康は小牧長久手で秀吉と対戦し、秀吉に見えた時、父の名を継ぎ徳川家康と名乗りを挙げた。
笹山は持舟城から高松山西來院で余生を送る・。
2018年6月10日日曜日
つまをめとらば
つまをめとらば 青山文平
ひともうらやむ 長倉庄平は御馬廻り組の番士。剣術も目録だが庄平の作る釣針や竿は引っ張りだこだ。長倉克巳は長倉本家の惣領で父親は家老だ。丹精な顔立ちで剣術の目録だ。庄平を気脈の通じた輩と思っている。庄平は同じ家格の堀越家の康江と祝言をあげる。克巳は西洋外科医で藩医となった浅沼一斎の美しい娘・世津と祝言を挙げることになった。
克巳が相談に来る。世津が離縁して欲しいと言う。庄平は克巳に離縁状を書かせ、世津にわたすように言う。克巳は一人で帰った。世津が慶泉寺に入寺し、世津を追って克巳が押し入り立てこもっていた。庄平が行った時には世津は死んでいた。克巳は切腹し庄平が介錯した。庄平は三月後、致仕し、江戸へ出た。庄平が釣針、竿を作り康江が売る。康江は美しくなった。世津に見えることがある。
つゆかせぎ 妻が亡くなり戯作を書いていたことを知った。十七年前、二千四百石の旗本大久保能登守の屋敷の手代をしていた私27才のもとに朋21才は嫁いできた。私は目立たないよう生活していた。私には俳諧があった。朋は私が手代を辞め俳諧師になると思っていた。朋は43才で戯作を始めた。そして朋は死んだ。
大久保の知行地へ行く途中の旅籠でつゆかせぎと知り合った。男親は誰でもいい、子どもが欲しいという。私は狭い世界から詩材を採っていたことに気がついた。江戸に帰ったら、朋が書いた「七場所異聞」を読んでみようと思った。
乳付 民恵の縁談が決まった。民恵の父はお目見以下の徒士目付、神尾家は家禄四百石の旗本で、両番家筋だった。民恵は漢詩を習い、神尾信明と縁が出来た。引け目を感じながら嫁に行く。
二年半が経ち、天明八年 信明は本丸書院番三番組に初出仕。六日前に民恵が男子・新次郎を産んだ。民恵は発熱し危なかった。遠縁の瀬紀が乳をやっている。瀬紀と信明が話しているのを見る。旗本の奥様らしい瀬紀、自分だけが余計者のように思える。
瀬紀の始めての子どもは小夜が乳付けした。瀬紀は小夜に悋気し、夫をとられるような気がした。三年で二人の子を残し婚家を出た。他家で三人目の子どもを産み乳が出た。小夜が子どもを産み亡くなった。小夜の子に乳付けした。と瀬紀は話した。乳付けの差配をするのは姑の隆子だった。隆子は乳が出なかった。一族の乳付の差配は本家神尾家の奥様の御役目、民恵が役を継ことになる。瀬紀は四人目の子は声を上げなかった。
父が訪れ、信明の仕事の話と信明が話した民恵の漢詩についての話しをして行く。その夜、新次郎が民恵の乳を飲む。信明は民恵を二十六夜待ちに誘った。
ひと夏 高林家次男・啓吾が新規召出になった。禄は百石だが当面は三十石。杉坂村支配所勤め。幕府ご領地六万石の真ん中に離島のようにある我が藩の飛び領が杉坂村だった。二年と持たないお役を五年続けた今の者は博打場を開設していた。啓吾は手習い塾の開設が決まっていた。
千本素振り、手習い塾、集落で無視され畑を巡る。支配所で夕飯、千本素振りの毎日が続く。素振りは二千本になった。
御領の陣屋の手付き・岡崎十蔵が手代を斬り逐電。杉坂村の干鰯屋に押し入り立てこもった。啓吾は捕まえた。子供たちはあの日のことを忘れない。二ヶ月経つと大人の賞賛の笑みは消えた。干鰯屋の喜介は婿に来いと言う。
逢対 竹内泰郎28才は旗本の末席だが親子二代の無役。屋敷で算学塾を開いている。近くの煮売り屋の娘・里24才と理ない仲になった。里は嫁よりも妾希望だった。
泰郎と同じ小十人筋の幼馴染みの北島義人は十二年逢対を続けている。無役の者が出仕を求めて日参する。泰郎は義人の逢対に同道する。評判の若年寄長坂備後守秀俊の屋敷に行く。泰郎は屋敷に呼ばれ、泰郎の備前長船祐定と、真長と交換して欲しいと言われる。番入りは約束される。泰郎は義人の刀ということにした。泰郎は算学一本にした。
里に妾暮らしより本妻暮らしがいいことを分からせようと思う。
つまをめとらば 幼馴染みの山脇貞次郎56才が、深堀省吾56才の家作に住むようになった。世帯を持とうと思うと言っていたが一人で越してきた。一緒に住む家があれば二人で住む気になるかもしれんと思ったが、逆だった。爺二人の暮らしが居心地が良く女と暮らそうという気になれん。貞次郎はここを出て女と暮らす決心をした。爺二人で暮らす未練を断切る。省吾は戯作を書き続けることが出来ると思った。
ひともうらやむ 長倉庄平は御馬廻り組の番士。剣術も目録だが庄平の作る釣針や竿は引っ張りだこだ。長倉克巳は長倉本家の惣領で父親は家老だ。丹精な顔立ちで剣術の目録だ。庄平を気脈の通じた輩と思っている。庄平は同じ家格の堀越家の康江と祝言をあげる。克巳は西洋外科医で藩医となった浅沼一斎の美しい娘・世津と祝言を挙げることになった。
克巳が相談に来る。世津が離縁して欲しいと言う。庄平は克巳に離縁状を書かせ、世津にわたすように言う。克巳は一人で帰った。世津が慶泉寺に入寺し、世津を追って克巳が押し入り立てこもっていた。庄平が行った時には世津は死んでいた。克巳は切腹し庄平が介錯した。庄平は三月後、致仕し、江戸へ出た。庄平が釣針、竿を作り康江が売る。康江は美しくなった。世津に見えることがある。
つゆかせぎ 妻が亡くなり戯作を書いていたことを知った。十七年前、二千四百石の旗本大久保能登守の屋敷の手代をしていた私27才のもとに朋21才は嫁いできた。私は目立たないよう生活していた。私には俳諧があった。朋は私が手代を辞め俳諧師になると思っていた。朋は43才で戯作を始めた。そして朋は死んだ。
大久保の知行地へ行く途中の旅籠でつゆかせぎと知り合った。男親は誰でもいい、子どもが欲しいという。私は狭い世界から詩材を採っていたことに気がついた。江戸に帰ったら、朋が書いた「七場所異聞」を読んでみようと思った。
乳付 民恵の縁談が決まった。民恵の父はお目見以下の徒士目付、神尾家は家禄四百石の旗本で、両番家筋だった。民恵は漢詩を習い、神尾信明と縁が出来た。引け目を感じながら嫁に行く。
二年半が経ち、天明八年 信明は本丸書院番三番組に初出仕。六日前に民恵が男子・新次郎を産んだ。民恵は発熱し危なかった。遠縁の瀬紀が乳をやっている。瀬紀と信明が話しているのを見る。旗本の奥様らしい瀬紀、自分だけが余計者のように思える。
瀬紀の始めての子どもは小夜が乳付けした。瀬紀は小夜に悋気し、夫をとられるような気がした。三年で二人の子を残し婚家を出た。他家で三人目の子どもを産み乳が出た。小夜が子どもを産み亡くなった。小夜の子に乳付けした。と瀬紀は話した。乳付けの差配をするのは姑の隆子だった。隆子は乳が出なかった。一族の乳付の差配は本家神尾家の奥様の御役目、民恵が役を継ことになる。瀬紀は四人目の子は声を上げなかった。
父が訪れ、信明の仕事の話と信明が話した民恵の漢詩についての話しをして行く。その夜、新次郎が民恵の乳を飲む。信明は民恵を二十六夜待ちに誘った。
ひと夏 高林家次男・啓吾が新規召出になった。禄は百石だが当面は三十石。杉坂村支配所勤め。幕府ご領地六万石の真ん中に離島のようにある我が藩の飛び領が杉坂村だった。二年と持たないお役を五年続けた今の者は博打場を開設していた。啓吾は手習い塾の開設が決まっていた。
千本素振り、手習い塾、集落で無視され畑を巡る。支配所で夕飯、千本素振りの毎日が続く。素振りは二千本になった。
御領の陣屋の手付き・岡崎十蔵が手代を斬り逐電。杉坂村の干鰯屋に押し入り立てこもった。啓吾は捕まえた。子供たちはあの日のことを忘れない。二ヶ月経つと大人の賞賛の笑みは消えた。干鰯屋の喜介は婿に来いと言う。
逢対 竹内泰郎28才は旗本の末席だが親子二代の無役。屋敷で算学塾を開いている。近くの煮売り屋の娘・里24才と理ない仲になった。里は嫁よりも妾希望だった。
泰郎と同じ小十人筋の幼馴染みの北島義人は十二年逢対を続けている。無役の者が出仕を求めて日参する。泰郎は義人の逢対に同道する。評判の若年寄長坂備後守秀俊の屋敷に行く。泰郎は屋敷に呼ばれ、泰郎の備前長船祐定と、真長と交換して欲しいと言われる。番入りは約束される。泰郎は義人の刀ということにした。泰郎は算学一本にした。
里に妾暮らしより本妻暮らしがいいことを分からせようと思う。
つまをめとらば 幼馴染みの山脇貞次郎56才が、深堀省吾56才の家作に住むようになった。世帯を持とうと思うと言っていたが一人で越してきた。一緒に住む家があれば二人で住む気になるかもしれんと思ったが、逆だった。爺二人の暮らしが居心地が良く女と暮らそうという気になれん。貞次郎はここを出て女と暮らす決心をした。爺二人で暮らす未練を断切る。省吾は戯作を書き続けることが出来ると思った。
2018年6月9日土曜日
刀剣商ちょうじ屋光三郎②
刀剣商ちょうじ屋光三郎② 黄金の太刀 山本兼一
嘉永七年 1854年
光三郎は刀剣商・ちょうじ屋の養子になった。生家は御腰物奉行だった。
勘定奉行の息子田村庄五郎がもとで白石瑞祥に老中が一万両の詐欺にあった。黄金の太刀のためだ。光三郎と田村は瑞祥を追って旅に出る。
鎌倉の正宗の井戸、美濃の関、京都粟田口、備前長船、捕らえられず江戸に帰った光三郎。瑞祥から光三郎の師匠に刀打ちして奉納剣の試合の申し込みがあった。刀の奉納の最中、瑞祥が勘定奉行田村忠明に斬り付け、相討ちになった。田村は助かったが瑞祥は亡くなった。瑞祥が小さい時、父親が忠明に斬り殺されていた。
光三郎は老中の屋敷で九千両の在処を見付ける。
田村は奉行は免職になり、禄も減った。自邸で腹を切ったが介錯がなく死にきれず寝たきりになった。
光三郎は刀を打った。
嘉永七年 1854年
光三郎は刀剣商・ちょうじ屋の養子になった。生家は御腰物奉行だった。
勘定奉行の息子田村庄五郎がもとで白石瑞祥に老中が一万両の詐欺にあった。黄金の太刀のためだ。光三郎と田村は瑞祥を追って旅に出る。
鎌倉の正宗の井戸、美濃の関、京都粟田口、備前長船、捕らえられず江戸に帰った光三郎。瑞祥から光三郎の師匠に刀打ちして奉納剣の試合の申し込みがあった。刀の奉納の最中、瑞祥が勘定奉行田村忠明に斬り付け、相討ちになった。田村は助かったが瑞祥は亡くなった。瑞祥が小さい時、父親が忠明に斬り殺されていた。
光三郎は老中の屋敷で九千両の在処を見付ける。
田村は奉行は免職になり、禄も減った。自邸で腹を切ったが介錯がなく死にきれず寝たきりになった。
光三郎は刀を打った。
2018年6月8日金曜日
下っ引夏兵衛捕物控④ 仇討
下っ引夏兵衛捕物控④ 仇討 完 鈴木英治
盗人稼業から足を洗い下っ引きになった夏兵衛は郁江を殺して息絶えた木下留左衛門を調べる。田安賢丸の信を得るために郁江や有之介の義兄夫婦を殺し、由永家の鉄砲を強奪していた。三丁先を射ぬける鉄砲を手に入れ家基の命を狙っていた。場所を探しだし狙っている鉄砲打ちを殺して阻止した。鉄砲を手にした有之介は賢丸を殺し敵を討つつもりで狙った。討つ寸前気が変わり、鼻の先を吹き飛ばした。田安家の侍はどこから狙われたのか調べようとしなかった。
病気の父親のための薬を買いに川越まで行った豪之助は、持ち金が少なかったために賭場に行く。勝ち逃げの豪之助は命を狙われるが、美世に助けられる。美世は賭場に殴り込み豪之助の取られた金を取り返す。薬を買い江戸へ戻る。美世は父・伊造の掛かり医者・案鈍の娘だった。十日薬を飲み伊造は気がついた。豪之助は伊造の後を継いで岡っ引きになると言う。美世は豪之助の許嫁だと言う。
夏兵衛は豪之助に下っ引きにならないかと誘われるが、父親のような大工になろうと思った。
盗人稼業から足を洗い下っ引きになった夏兵衛は郁江を殺して息絶えた木下留左衛門を調べる。田安賢丸の信を得るために郁江や有之介の義兄夫婦を殺し、由永家の鉄砲を強奪していた。三丁先を射ぬける鉄砲を手に入れ家基の命を狙っていた。場所を探しだし狙っている鉄砲打ちを殺して阻止した。鉄砲を手にした有之介は賢丸を殺し敵を討つつもりで狙った。討つ寸前気が変わり、鼻の先を吹き飛ばした。田安家の侍はどこから狙われたのか調べようとしなかった。
病気の父親のための薬を買いに川越まで行った豪之助は、持ち金が少なかったために賭場に行く。勝ち逃げの豪之助は命を狙われるが、美世に助けられる。美世は賭場に殴り込み豪之助の取られた金を取り返す。薬を買い江戸へ戻る。美世は父・伊造の掛かり医者・案鈍の娘だった。十日薬を飲み伊造は気がついた。豪之助は伊造の後を継いで岡っ引きになると言う。美世は豪之助の許嫁だと言う。
夏兵衛は豪之助に下っ引きにならないかと誘われるが、父親のような大工になろうと思った。
2018年6月7日木曜日
明治・妖モダン
明治・妖モダン 畠中恵
明治二十年
煉瓦街の雨 銀座四丁目の派出所の近くにある牛鍋屋「いろは」は原田巡査や滝巡査の行きつけの店だった。主は百木賢一、通称百賢。妹のみなよが女学校に行きながら手伝っている。みなよを好きになった金持ちの下谷が翡翠のブロオチをプレゼントした。そのブロオチが泥棒の証拠になる。下谷はみなよを皮に流した。原田は下谷を鎌鼬に見せころした。
赤手の拾い子 原田と滝のいる派出所に、拾い子だという子どもが届けられた。届けられた時は三才ぐらいだったが、二人がいろはに連れて行った時には六才ぐらいになっていた。おきめという子はダイヤモンドを持っていた。翌日おきめは十才くらいになっていた。ダイヤモンドを持っていることが知れ親と名乗る者た多い。丸加根が我が子だと言って帰らない。そのうちに十六才くらいになる。丸加根が連れて帰ることを阻止しようとした赤手が傷を負う。おきめが行きだがっているのだ。丸加根はダイヤモンドを持たず、おきめを連れ帰り嫁にした。ダイヤモンドを持って行くが幼女のおきめと嫁になったおきめは別の者だと言い張る。赤手はおきめ即ち鬼女だろうと言う。もう自分たちは来ないから決して人を傷つけるな。と言い置く。きめはあんたたちは誰?と言うが返事は無かった。
妖新聞 新聞に妖たちが戻ってきたと記事になった。五人が一遍に死んでいた。調べていた原田に呼び出し状がきた。原田は首を斬られた。五組の殺人の犯人は服毒自殺をした。しかし滝たちは犯人を殺した者、殺人の仲立ちをした者を探した。新聞記者だった。鎌鼬の原田は新聞記者を殺し、川に流した。鎌鼬の原田は本当の原田巡査の身体を時々借りていた。妻と生まれてくる子どものために原田巡査になった。
覚り、覚られ 選挙に勝つため「さとり」を探している者がいた。赤手が行へ不明になる。警察がさとりを探していると言いふらしたかった。さとりがいることが前提で、さとりの予言があったと言う話しを作って当選しようとしていた。さとりを男だと言う青山に高はさとりは山神、山の神。古女房を山の神と言うでしょう。さとりは女、男と言った青山は落選するでしょうね。
花乃が死ぬまで 滝駿之介を探す、四十くらいの夫人・井沢花乃が派出所に現れた。滝巡査と同姓同名だった。十五才の花乃が好きだった滝は書生だった。親の言いなりに三度結婚し、自由になって昔の恋人・滝を探し始めた。花乃には身内がいない。亡くなった夫の遠い親戚が花乃の財産を狙っていた。花乃を派出所の近くに高と一緒に住まわせ匿う。花乃を狙う者を誘い出す。昔、滝と会ったことのある辰次郎は年を取っていない滝を化物と呼んだ。空き巣が仲間割れで殺し合い転んで頭を打って亡くなったことになった。花乃は滝が人ではないと知ったが滝の側で暮らす。
明治二十年
煉瓦街の雨 銀座四丁目の派出所の近くにある牛鍋屋「いろは」は原田巡査や滝巡査の行きつけの店だった。主は百木賢一、通称百賢。妹のみなよが女学校に行きながら手伝っている。みなよを好きになった金持ちの下谷が翡翠のブロオチをプレゼントした。そのブロオチが泥棒の証拠になる。下谷はみなよを皮に流した。原田は下谷を鎌鼬に見せころした。
赤手の拾い子 原田と滝のいる派出所に、拾い子だという子どもが届けられた。届けられた時は三才ぐらいだったが、二人がいろはに連れて行った時には六才ぐらいになっていた。おきめという子はダイヤモンドを持っていた。翌日おきめは十才くらいになっていた。ダイヤモンドを持っていることが知れ親と名乗る者た多い。丸加根が我が子だと言って帰らない。そのうちに十六才くらいになる。丸加根が連れて帰ることを阻止しようとした赤手が傷を負う。おきめが行きだがっているのだ。丸加根はダイヤモンドを持たず、おきめを連れ帰り嫁にした。ダイヤモンドを持って行くが幼女のおきめと嫁になったおきめは別の者だと言い張る。赤手はおきめ即ち鬼女だろうと言う。もう自分たちは来ないから決して人を傷つけるな。と言い置く。きめはあんたたちは誰?と言うが返事は無かった。
妖新聞 新聞に妖たちが戻ってきたと記事になった。五人が一遍に死んでいた。調べていた原田に呼び出し状がきた。原田は首を斬られた。五組の殺人の犯人は服毒自殺をした。しかし滝たちは犯人を殺した者、殺人の仲立ちをした者を探した。新聞記者だった。鎌鼬の原田は新聞記者を殺し、川に流した。鎌鼬の原田は本当の原田巡査の身体を時々借りていた。妻と生まれてくる子どものために原田巡査になった。
覚り、覚られ 選挙に勝つため「さとり」を探している者がいた。赤手が行へ不明になる。警察がさとりを探していると言いふらしたかった。さとりがいることが前提で、さとりの予言があったと言う話しを作って当選しようとしていた。さとりを男だと言う青山に高はさとりは山神、山の神。古女房を山の神と言うでしょう。さとりは女、男と言った青山は落選するでしょうね。
花乃が死ぬまで 滝駿之介を探す、四十くらいの夫人・井沢花乃が派出所に現れた。滝巡査と同姓同名だった。十五才の花乃が好きだった滝は書生だった。親の言いなりに三度結婚し、自由になって昔の恋人・滝を探し始めた。花乃には身内がいない。亡くなった夫の遠い親戚が花乃の財産を狙っていた。花乃を派出所の近くに高と一緒に住まわせ匿う。花乃を狙う者を誘い出す。昔、滝と会ったことのある辰次郎は年を取っていない滝を化物と呼んだ。空き巣が仲間割れで殺し合い転んで頭を打って亡くなったことになった。花乃は滝が人ではないと知ったが滝の側で暮らす。
2018年6月6日水曜日
わが家は祇園の拝み屋さん6
わが家は祇園の拝み屋さん6 花の知らせと小鈴の落雁 望月麻衣
プロローグ 櫻井小春 祖母・吉乃の家・祇園和雑貨店「さくら庵」で暮らす。平安時代、玉椿だったころの前世の夢を見る。
賀茂澪人 小春の思い人
賀茂杏奈 澪人の姉、モデルから女優になる。
櫻井宗次朗 「さくら庵」の和菓子職人 小春の父の弟
抹茶ケーキと、花の有平糖 小春、高校2年生。特進クラスを目指す。ミステリー研究会。三善朔也・密教僧浄蔵の流れを汲む三善家の末裔、「祓い屋」と称し除霊をする。水原愛衣・小春の親友。安倍由里子・弓道部のマドンナ。四月十三日、小春の誕生日、十七才、澪人20才も櫻井宅に集まる。澪人が審神者(さにわ)に選ばれる。神託を下ろす人、神託が本当に良い神からのものか審査する人。陰陽師界においては力のある人がいるか審査する役割を持つ。力が強く、公平なジャッジが出来る人。澪人は人手不足なのだと言う。
コウメ・もふもふも、若宮・龍神が現れ、小春には自分に正直であればもう少しで迷いの森を抜けられると言い、澪人には、早く氷の国から出て下さいと言う。
お知らせと小鈴の落雁 澪人は葵祭の夢を見る。斎王・玉椿が小春だと判ってから、サポートしたいと思いながら、好きになってはいけない人と思った。前世、自分の我欲により天女の羽衣を奪っていた。小春に好きですと告白された時、勘違いだと思った。現世の澪人は前世では左近衛大将、だが顔は玉椿が慕う龍神・若宮に似ている。夫婦になり玉椿は左近衛大将の存在を拒否するようになった。澪人の兄は、左近衛大将の顔とそっくり。澪人は前世のことを考えず、小春のことを逃げずに向き合おうと考える。
部室に澪人が現れる。澪人が渡しわすれていた誕生日のプレゼントを貰う。六角形のクリスタルのネックレスだった。
京都に異変が起こっている。澪人と小春は現場に行き、安倍晴明が張った結界が崩れかけていることに気がついた。
涙のくずきりソーダ味 陰陽師の本部長に連絡するするが、本部は腰を上げない。本部長は上の許可は必要ない。君のチームを作り調査を始めてくれと言う。
重要な二つの三角形の結界を合わせ大三角形の結界で、六芒星と五芒星の結界が崩れかけているため、チームを作る。愛衣・雑多な情報から必要な物を見つけ出す第六感。澪人・人の能力を察する力。賀茂朔也・自分の気配を消し、悪しき物を一瞬で滅する力。由里子・未知数の力。小春・想いを受け取り浄化に導く。五芒星の頂点で祈祷をする。崩れかけた結界の補強。
澪人と兄・和人余り似ていない兄弟を小春はよく似ていると言う。
水晶の想い 杏奈はテレビで宗次朗への恋心を発進する。見ていた宗次朗は電話でデートの約束をする。杏奈は私はわたしのまま、この世界でがんばると決めた。
小春は夢を見た。玉椿は父から水晶を貰った。森の中で主様・白龍に会い、宮様・龍神・驪龍に会った。驪龍が一晩中晴れると言ったが、土砂振りになり玉椿は斎王の座を追われた。玉椿は驪龍に心を寄せたが、左近衛大将と結婚することになった。玉椿は左近衛大将を嫌悪するが、左近衛大将は優しく接する。二年がたち、左近衛大将が病気になっていた。臨終に立ち会った玉椿は、左近衛大将が処刑されそうになっていた自分を結婚することで救ったことを知った。玉椿も左近衛大将を慕うようになっていたのに、素直じゃなかったことが判った。自分の死後の玉椿のことを考えて左近衛大将は死ぬ。
神のみぞ知る午後 和人と小春は映画に行くことになった。前日、和人は「何でも自分さえ我慢すればいい」と考えて育ってきた澪人に小春に本気でぶつかることを宣言する。映画の後、小春に付き合いを申し込む。
プロローグ 櫻井小春 祖母・吉乃の家・祇園和雑貨店「さくら庵」で暮らす。平安時代、玉椿だったころの前世の夢を見る。
賀茂澪人 小春の思い人
賀茂杏奈 澪人の姉、モデルから女優になる。
櫻井宗次朗 「さくら庵」の和菓子職人 小春の父の弟
抹茶ケーキと、花の有平糖 小春、高校2年生。特進クラスを目指す。ミステリー研究会。三善朔也・密教僧浄蔵の流れを汲む三善家の末裔、「祓い屋」と称し除霊をする。水原愛衣・小春の親友。安倍由里子・弓道部のマドンナ。四月十三日、小春の誕生日、十七才、澪人20才も櫻井宅に集まる。澪人が審神者(さにわ)に選ばれる。神託を下ろす人、神託が本当に良い神からのものか審査する人。陰陽師界においては力のある人がいるか審査する役割を持つ。力が強く、公平なジャッジが出来る人。澪人は人手不足なのだと言う。
コウメ・もふもふも、若宮・龍神が現れ、小春には自分に正直であればもう少しで迷いの森を抜けられると言い、澪人には、早く氷の国から出て下さいと言う。
お知らせと小鈴の落雁 澪人は葵祭の夢を見る。斎王・玉椿が小春だと判ってから、サポートしたいと思いながら、好きになってはいけない人と思った。前世、自分の我欲により天女の羽衣を奪っていた。小春に好きですと告白された時、勘違いだと思った。現世の澪人は前世では左近衛大将、だが顔は玉椿が慕う龍神・若宮に似ている。夫婦になり玉椿は左近衛大将の存在を拒否するようになった。澪人の兄は、左近衛大将の顔とそっくり。澪人は前世のことを考えず、小春のことを逃げずに向き合おうと考える。
部室に澪人が現れる。澪人が渡しわすれていた誕生日のプレゼントを貰う。六角形のクリスタルのネックレスだった。
京都に異変が起こっている。澪人と小春は現場に行き、安倍晴明が張った結界が崩れかけていることに気がついた。
涙のくずきりソーダ味 陰陽師の本部長に連絡するするが、本部は腰を上げない。本部長は上の許可は必要ない。君のチームを作り調査を始めてくれと言う。
重要な二つの三角形の結界を合わせ大三角形の結界で、六芒星と五芒星の結界が崩れかけているため、チームを作る。愛衣・雑多な情報から必要な物を見つけ出す第六感。澪人・人の能力を察する力。賀茂朔也・自分の気配を消し、悪しき物を一瞬で滅する力。由里子・未知数の力。小春・想いを受け取り浄化に導く。五芒星の頂点で祈祷をする。崩れかけた結界の補強。
澪人と兄・和人余り似ていない兄弟を小春はよく似ていると言う。
水晶の想い 杏奈はテレビで宗次朗への恋心を発進する。見ていた宗次朗は電話でデートの約束をする。杏奈は私はわたしのまま、この世界でがんばると決めた。
小春は夢を見た。玉椿は父から水晶を貰った。森の中で主様・白龍に会い、宮様・龍神・驪龍に会った。驪龍が一晩中晴れると言ったが、土砂振りになり玉椿は斎王の座を追われた。玉椿は驪龍に心を寄せたが、左近衛大将と結婚することになった。玉椿は左近衛大将を嫌悪するが、左近衛大将は優しく接する。二年がたち、左近衛大将が病気になっていた。臨終に立ち会った玉椿は、左近衛大将が処刑されそうになっていた自分を結婚することで救ったことを知った。玉椿も左近衛大将を慕うようになっていたのに、素直じゃなかったことが判った。自分の死後の玉椿のことを考えて左近衛大将は死ぬ。
神のみぞ知る午後 和人と小春は映画に行くことになった。前日、和人は「何でも自分さえ我慢すればいい」と考えて育ってきた澪人に小春に本気でぶつかることを宣言する。映画の後、小春に付き合いを申し込む。
2018年6月5日火曜日
京都寺町三条のホームズ・8
京都寺町三条のホームズ・8 望月麻衣
見習い鑑定士の奮闘
家頭清貴 寺町三条にある骨董品店「蔵」のオーナーの孫。通称ホームズ。
真城葵 大学一年生 蔵でアルバイトをしている。
プロローグ オーナー・家頭誠司の一言で、院を卒業した清貴は、修行のために短期間雇ってくれるところで働くことになった。
一生に一度は まずは松花堂庭園・美術館
講演会をする。葵が友人・宮下香織と美術館を訪れた時、講演会だった。清貴は葵の事になるとデレデレになる。友人・秋人のテレビ番組「京日和」で美術館と石清水八幡宮を紹介することになった。石清水八幡宮の目抜きの猿の釘が抜かれた。ホームズが解決する。
小さなホームズ 「UEDコンサルタント」の社長・上田邦光の秘書をする。上田は清貴が小さい時から父親のように接した人だった。清貴ももう一人の父親と言う。大事に壊れ物を扱うように育てる祖父や父の代わりに、父親のように接した上田だった。清貴が2才の時に亡くなった母・清美を愛した人だった。小学生の時に贋物の絵を売りつけられている上田を救った。浮気がばれて離婚することになった上田に、わざと離婚するためにばれるように浮気をしたでしょう。と言う清貴。
聖母の涙 元メトロポリタン美術館のキュレーターであり、世界中の美術館に精通しているトーマス・ホプキンスの秘書をする。「雨宮史郎」改名「菊川史郎」に会う。
クリスマスを日本で過ごす。葵の家に来た清貴は近所の幼稚園のマリヤ像の目から血が流れる事件を解明する。
宮下香織の困惑 清貴の父親は蔵の店番をしながら小説を書いている。香織は好きになってしまう。
エピローグ
新年会で円生がお披露目される。円生と清貴の火花が散る。
見習い鑑定士の奮闘
家頭清貴 寺町三条にある骨董品店「蔵」のオーナーの孫。通称ホームズ。
真城葵 大学一年生 蔵でアルバイトをしている。
プロローグ オーナー・家頭誠司の一言で、院を卒業した清貴は、修行のために短期間雇ってくれるところで働くことになった。
一生に一度は まずは松花堂庭園・美術館
講演会をする。葵が友人・宮下香織と美術館を訪れた時、講演会だった。清貴は葵の事になるとデレデレになる。友人・秋人のテレビ番組「京日和」で美術館と石清水八幡宮を紹介することになった。石清水八幡宮の目抜きの猿の釘が抜かれた。ホームズが解決する。
小さなホームズ 「UEDコンサルタント」の社長・上田邦光の秘書をする。上田は清貴が小さい時から父親のように接した人だった。清貴ももう一人の父親と言う。大事に壊れ物を扱うように育てる祖父や父の代わりに、父親のように接した上田だった。清貴が2才の時に亡くなった母・清美を愛した人だった。小学生の時に贋物の絵を売りつけられている上田を救った。浮気がばれて離婚することになった上田に、わざと離婚するためにばれるように浮気をしたでしょう。と言う清貴。
聖母の涙 元メトロポリタン美術館のキュレーターであり、世界中の美術館に精通しているトーマス・ホプキンスの秘書をする。「雨宮史郎」改名「菊川史郎」に会う。
クリスマスを日本で過ごす。葵の家に来た清貴は近所の幼稚園のマリヤ像の目から血が流れる事件を解明する。
宮下香織の困惑 清貴の父親は蔵の店番をしながら小説を書いている。香織は好きになってしまう。
エピローグ
新年会で円生がお披露目される。円生と清貴の火花が散る。
2018年6月4日月曜日
毘沙侍 降魔剣4 将軍の首
毘沙侍 降魔剣4 将軍の首 牧秀彦
兜跋組を抜けた松平清之介は松平家からも勘当され行く宛てもない。御側御用取次に出世した幼馴染みの小旗本の息子だった上岡真太郎に声をかけられ家来になる。清阿弥と称し、真太郎付きの奥坊主になった。
上岡真太郎が邪魔な水野越前守忠邦は、兜跋組の頭・竜崎沙王に清之介殺しを頼む。真太郎は清之介に沙王殺しを命じる。清之介は、竜崎に果たし合いを申し込む。二人で向かい合ううちに、清之介に掛けられた邪悪な物が取り払われる。
真太郎は自分が大御所・家斉の息子であるというお墨付きを持っていた。将軍を殺し自分が将軍の座に付こうとしていた。清阿弥は家慶が人払いをし、弘前藩主と会っている時に、家慶に飛びかかる真太郎を止める。将軍暗殺を弘前藩主の仕業に見せかけることを阻止した。
真太郎の持つ書き付けは燃やされた。清阿弥は上様お付きになった。
兜跋組を抜けた松平清之介は松平家からも勘当され行く宛てもない。御側御用取次に出世した幼馴染みの小旗本の息子だった上岡真太郎に声をかけられ家来になる。清阿弥と称し、真太郎付きの奥坊主になった。
上岡真太郎が邪魔な水野越前守忠邦は、兜跋組の頭・竜崎沙王に清之介殺しを頼む。真太郎は清之介に沙王殺しを命じる。清之介は、竜崎に果たし合いを申し込む。二人で向かい合ううちに、清之介に掛けられた邪悪な物が取り払われる。
真太郎は自分が大御所・家斉の息子であるというお墨付きを持っていた。将軍を殺し自分が将軍の座に付こうとしていた。清阿弥は家慶が人払いをし、弘前藩主と会っている時に、家慶に飛びかかる真太郎を止める。将軍暗殺を弘前藩主の仕業に見せかけることを阻止した。
真太郎の持つ書き付けは燃やされた。清阿弥は上様お付きになった。
2018年6月3日日曜日
更紗屋おりん雛形帖 黒染の桜
更紗屋おりん雛形帖 黒染の桜 篠彩子
りんは京都の大店呉服屋「更紗屋」の一人娘だった。四代将軍・家綱が亡くなり、綱吉が五代将軍となった。綱吉と将軍を争った有栖川宮仁親親王の生母がでている清閑寺家を後ろ盾にしていた更紗屋は潰れた。
りんは更紗屋の出店・父の弟がやっている江戸店に行くが江戸店もつぶれて、叔父夫婦は長屋に住んでいた。りんは叔父夫婦と住み、りんと一緒に江戸に来た末続は越後屋で働くことになった。
りんは、雛人形の着物を作る。越後屋で縫子として働くが苛めにあい行くのを辞める。
叔母のために寝る時に足が冷えないように足袋を作る。
越後屋が大奥に呉服を売り込むためにりんを連れて行く。その時、清閑寺のりんの幼馴染みの姫様・熙姫が大奥に来るかも知れないと聞く。
りんは京都の大店呉服屋「更紗屋」の一人娘だった。四代将軍・家綱が亡くなり、綱吉が五代将軍となった。綱吉と将軍を争った有栖川宮仁親親王の生母がでている清閑寺家を後ろ盾にしていた更紗屋は潰れた。
りんは更紗屋の出店・父の弟がやっている江戸店に行くが江戸店もつぶれて、叔父夫婦は長屋に住んでいた。りんは叔父夫婦と住み、りんと一緒に江戸に来た末続は越後屋で働くことになった。
りんは、雛人形の着物を作る。越後屋で縫子として働くが苛めにあい行くのを辞める。
叔母のために寝る時に足が冷えないように足袋を作る。
越後屋が大奥に呉服を売り込むためにりんを連れて行く。その時、清閑寺のりんの幼馴染みの姫様・熙姫が大奥に来るかも知れないと聞く。
2018年6月2日土曜日
明治あやかし新聞
明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏家業 さとみ桜
明治九年 春
女の掛け軸の怪 井上香澄16才は、幼馴染みの桜野が呉服屋浅田屋を辞めさせられたことを知った。父と兄を戊辰戦争で亡くし、叔父の紹介でやっと務めた浅田屋だった。小新聞・日陽新聞の「呉服屋浅田屋は桜を植え替えねば店が潰れると妖怪に言われた」という記事のために桜の木がない浅田屋は桜野を辞めさせた。香澄は新聞社に文句を言いに行くが、この記事は桜野を助けるために書かれた物だと言うことが判った。浅田屋の主に言い寄られた桜野を上手く辞めさせられるように仕向けたのだった。
浅田屋に見返り美人の掛け軸を持ち込んだ。日に日に絵が変わり、幽霊の絵になった。修験者は、奉公先の主人に暴行を受け恨みを持った娘のため、男だけに祟る。手放せば不幸に見舞われるが、女性の恨みをかうようなことが無ければ掛け軸を大切にすれば良いだけのことです、と言う。毎日掛け軸を掛け替えたのは、浅田屋の内儀だった。謂れある掛け軸が浅田屋にあることが新聞記事になり、主は女中に手をださなくなった。
新聞記事を書いたのは記者の内藤久馬。仲間に役者の芝浦艶煙がいる。艶煙に誘われ香澄も三ヶ月の期限つきで仲間に入る。
髪鬼の怪 香澄の父は元奥右筆、今は内務省勤務、兄は25才文部省勤務。久馬の父親は北町の与力、戊申の頃に亡くなった。艶煙は怪異譚を好んで演じる縁魔座の人気役者だった。
香澄と久馬は娘から珊瑚の簪を取っている五人の若者から娘を救った。かんざしは持って行かれた。彼らは華族の子息・高梨実篤と取り巻きだった。
五夜連続で実篤の部屋に髪の束が置いてあった。占術師に髪の毛が付いていることおなごの恨みをかって死相が出ていることを言われる。久馬と香澄に会った実篤は喧嘩を売る。香澄はぶつかられた拍子に菓子箱を落とす。菓子箱から現れたのは髪の毛だった。香澄は驚いて声を上げた。数日後、華族の子息の前で菓子折りの中身が女の髪に変化したこと、子息が慌てて立ち去ったことが新聞記事になった。実篤はかんざしを寺に納め供養した。久馬はかんざしを回収して娘に返した。母親の形見だった。
実篤は父親の勧めでイギリスに留学した。今回のお手伝いは父親だった。
さまよう死体の怪 亡くなった16才の娘の死体が夜な夜な歩き回るという噂をきいて府中に行く。岩井村の大地主の跡取り・娘・八重が亡くなった。半年経った遺体がきれいな侭なのを見た、養女に出された双子の妹・小夜は砒素を飲まされ殺されたことを知った。殺した犯人を特定したくて幽霊の真似をしていたが、八重を好きだった人達が、八重が義理の母親を取り殺したと語り継がれることを嫌がっていることを知った。
久馬は八重の腹違いの弟に頼まれ、一芝居打つ。小夜が化けている八重の幽霊に、妹の小夜が亡くなったが誰も弔いを出す人がいないので自分と一緒に弔って欲しいと言わす。
新聞記事は、「死体が歩き回ると噂された幽霊は妹の供養を頼みに現れたのだった。弟に供養され、さまよい歩く姿は見られなくなった。」と書かれた。
神隠しの怪 久馬の様子が心配になった香澄は、七年前、久馬の妹のように思っていた従姉妹・千世が神隠しにあっていることを知った。親に結婚を反対された千世から相談された久馬が、まず千世を京都に行かせ、後に相手を九州に行かせるように計らっていた。
親に女郎に売られるのが嫌で家出したと噂された。後に許嫁の久馬が嫌で家出したと噂された。艶煙が神隠しにあったという瓦版を出していた。千世は元気だ。子どもも二人いて幸せだということを久馬だけがしっている、ということが判った。
香澄は百物語の会を開き、みんなに話させる。香澄は九州から千世を呼び、隣の部屋ですべての話しを聞いて会いたくなければ座を外すということになっていた。千世はみんなに会い、久馬に辛い思いをさせていたことを謝った。
三ヶ月がもうすぐだ。彼らの仲間になる前に久馬は香澄の父親に全てを話していた。娘さんに関わらせたくないならば、止めて欲しいと言っていた。何もかも父親に許可を得ていた三ヶ月だったようだ。父親から聞く。香澄はこのまま続けることになった。
明治九年 春
女の掛け軸の怪 井上香澄16才は、幼馴染みの桜野が呉服屋浅田屋を辞めさせられたことを知った。父と兄を戊辰戦争で亡くし、叔父の紹介でやっと務めた浅田屋だった。小新聞・日陽新聞の「呉服屋浅田屋は桜を植え替えねば店が潰れると妖怪に言われた」という記事のために桜の木がない浅田屋は桜野を辞めさせた。香澄は新聞社に文句を言いに行くが、この記事は桜野を助けるために書かれた物だと言うことが判った。浅田屋の主に言い寄られた桜野を上手く辞めさせられるように仕向けたのだった。
浅田屋に見返り美人の掛け軸を持ち込んだ。日に日に絵が変わり、幽霊の絵になった。修験者は、奉公先の主人に暴行を受け恨みを持った娘のため、男だけに祟る。手放せば不幸に見舞われるが、女性の恨みをかうようなことが無ければ掛け軸を大切にすれば良いだけのことです、と言う。毎日掛け軸を掛け替えたのは、浅田屋の内儀だった。謂れある掛け軸が浅田屋にあることが新聞記事になり、主は女中に手をださなくなった。
新聞記事を書いたのは記者の内藤久馬。仲間に役者の芝浦艶煙がいる。艶煙に誘われ香澄も三ヶ月の期限つきで仲間に入る。
髪鬼の怪 香澄の父は元奥右筆、今は内務省勤務、兄は25才文部省勤務。久馬の父親は北町の与力、戊申の頃に亡くなった。艶煙は怪異譚を好んで演じる縁魔座の人気役者だった。
香澄と久馬は娘から珊瑚の簪を取っている五人の若者から娘を救った。かんざしは持って行かれた。彼らは華族の子息・高梨実篤と取り巻きだった。
五夜連続で実篤の部屋に髪の束が置いてあった。占術師に髪の毛が付いていることおなごの恨みをかって死相が出ていることを言われる。久馬と香澄に会った実篤は喧嘩を売る。香澄はぶつかられた拍子に菓子箱を落とす。菓子箱から現れたのは髪の毛だった。香澄は驚いて声を上げた。数日後、華族の子息の前で菓子折りの中身が女の髪に変化したこと、子息が慌てて立ち去ったことが新聞記事になった。実篤はかんざしを寺に納め供養した。久馬はかんざしを回収して娘に返した。母親の形見だった。
実篤は父親の勧めでイギリスに留学した。今回のお手伝いは父親だった。
さまよう死体の怪 亡くなった16才の娘の死体が夜な夜な歩き回るという噂をきいて府中に行く。岩井村の大地主の跡取り・娘・八重が亡くなった。半年経った遺体がきれいな侭なのを見た、養女に出された双子の妹・小夜は砒素を飲まされ殺されたことを知った。殺した犯人を特定したくて幽霊の真似をしていたが、八重を好きだった人達が、八重が義理の母親を取り殺したと語り継がれることを嫌がっていることを知った。
久馬は八重の腹違いの弟に頼まれ、一芝居打つ。小夜が化けている八重の幽霊に、妹の小夜が亡くなったが誰も弔いを出す人がいないので自分と一緒に弔って欲しいと言わす。
新聞記事は、「死体が歩き回ると噂された幽霊は妹の供養を頼みに現れたのだった。弟に供養され、さまよい歩く姿は見られなくなった。」と書かれた。
神隠しの怪 久馬の様子が心配になった香澄は、七年前、久馬の妹のように思っていた従姉妹・千世が神隠しにあっていることを知った。親に結婚を反対された千世から相談された久馬が、まず千世を京都に行かせ、後に相手を九州に行かせるように計らっていた。
親に女郎に売られるのが嫌で家出したと噂された。後に許嫁の久馬が嫌で家出したと噂された。艶煙が神隠しにあったという瓦版を出していた。千世は元気だ。子どもも二人いて幸せだということを久馬だけがしっている、ということが判った。
香澄は百物語の会を開き、みんなに話させる。香澄は九州から千世を呼び、隣の部屋ですべての話しを聞いて会いたくなければ座を外すということになっていた。千世はみんなに会い、久馬に辛い思いをさせていたことを謝った。
三ヶ月がもうすぐだ。彼らの仲間になる前に久馬は香澄の父親に全てを話していた。娘さんに関わらせたくないならば、止めて欲しいと言っていた。何もかも父親に許可を得ていた三ヶ月だったようだ。父親から聞く。香澄はこのまま続けることになった。
2018年6月1日金曜日
鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん!
鈴江藩江戸屋敷見聞帳 にゃん! あさのあつこ
大店呉服屋「きぬた屋」の娘・糸は一風変わっているという噂が消えるのを待つために鈴江藩三万石伊集山城守長義の江戸屋敷に奉公に出た。正妻・珠子と会って猫だと見破った。奥方・珠子は猫族のちょっと不思議な一族だった。糸は珠子の娘・美由布姫の世話役になる。
住みやすい鈴江藩を乗っ取るため、狐族の艶耶子が藩主の叔父・佐竹嘉門利栄を使い、珠子を追い出そうとしていた。
艶耶子が藩主の参勤交代と一緒に、利栄も連れて江戸に来る。艶耶子は珠子の守り三嶋の命を受け、利栄を探っていたみけに成りすまし珠子の側で意の侭に動くようになる。
糸は利栄と一緒にきた、亡くなった利栄の娘が藁で作った人形と一緒に艶耶子の企みを潰す相談をする。艶耶子が糸を襲った時、三嶋が反撃し艶耶子を押さえつける。殺すことは珠子が許さなかった。鈴江藩を追い出しもしない。利栄を利用することを止めた。
艶耶子は利栄の家臣・坂城夢之介等に珠子が猫であることを明す。糸を殺そうとした艶耶子を夢之介が斬り、糸を守ろうとする。傷を負った艶耶子は恨みいつか晴らすと言いながら逃げ去る。
正体を知られた珠子は力が入らないで人間に戻れないと嘆く。現れた殿様・長義は珠子が猫族であることはとっくに知っていた。殺されたと思っていたみけは坂城が屋敷に置いていた。
大店呉服屋「きぬた屋」の娘・糸は一風変わっているという噂が消えるのを待つために鈴江藩三万石伊集山城守長義の江戸屋敷に奉公に出た。正妻・珠子と会って猫だと見破った。奥方・珠子は猫族のちょっと不思議な一族だった。糸は珠子の娘・美由布姫の世話役になる。
住みやすい鈴江藩を乗っ取るため、狐族の艶耶子が藩主の叔父・佐竹嘉門利栄を使い、珠子を追い出そうとしていた。
艶耶子が藩主の参勤交代と一緒に、利栄も連れて江戸に来る。艶耶子は珠子の守り三嶋の命を受け、利栄を探っていたみけに成りすまし珠子の側で意の侭に動くようになる。
糸は利栄と一緒にきた、亡くなった利栄の娘が藁で作った人形と一緒に艶耶子の企みを潰す相談をする。艶耶子が糸を襲った時、三嶋が反撃し艶耶子を押さえつける。殺すことは珠子が許さなかった。鈴江藩を追い出しもしない。利栄を利用することを止めた。
艶耶子は利栄の家臣・坂城夢之介等に珠子が猫であることを明す。糸を殺そうとした艶耶子を夢之介が斬り、糸を守ろうとする。傷を負った艶耶子は恨みいつか晴らすと言いながら逃げ去る。
正体を知られた珠子は力が入らないで人間に戻れないと嘆く。現れた殿様・長義は珠子が猫族であることはとっくに知っていた。殺されたと思っていたみけは坂城が屋敷に置いていた。
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