2018年6月19日火曜日

神の時空① 鎌倉の地龍

神の時空① 鎌倉の地龍 高田崇史
辻曲家 中伊豆の旧家、清和源氏の流れ、シャーマン的な能力。四人兄妹で中目黒の古い一軒屋に暮らす。
 了・長男、渋谷のカレーショップ「リグ・ヴェーダ」の経営者
 彩音・長女、神明大学文学部・神道学科大学院生
 摩季・次女、鎌倉・由比ヶ浜女学院一年生
 巳雨・三女、小学五年生。巳雨は雨を呼ぶようだ。
福來陽一 カレーショップの常連客 ぬりかべ、人には存在が見えない。
四宮雛子 熱海に住む四柱推命の大家
火地晋 「猫柳紅緋店」で原稿を書いている老歴史作家。幽霊、兄妹は表に現れない歴史を教えてもらう。
 
 何者か不明の高村篁が部下・磯笛を使って伊豆に眠る範頼、頼家の怨霊を目覚めさせ、鶴岡八幡に封じ込まれている頼朝の怨霊を鳥居を壊し結界を破って解き放とうとする。鳥居が燃え上がる中で、頼朝が乗り移った巳雨に陽一は、自分たちの聞いていた頼朝像が間違いであったこと、正しい頼朝像を語り継ぎ、範頼、頼家、実朝の無念を語り継ぐと訴え、頼朝の怨霊を鎮めた。巳雨が雨を呼び、火事も消された。
 磯笛の異常行動を目撃したため、摩季は心肺停止に追い込まれ、亡くなる。死反術で摩季を蘇らせるつもりの了は、司法解剖をするという病院から陽一・ぬりかべに背負わされて歩いているように見せて連れ帰る。
 警視庁捜査一課警部補・華岡歳太は辻曲兄妹が何か変だと思っている。

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