桃之木坂互助会 川瀬七緒
桃之木坂互助会の会員は六十才以上、桃之木坂に二十年以上住んでいること。桃之木坂互助会には特務隊があり十人程のメンバーがいる。町中で問題を起こしそうな人に嫌がらせをして町を追い出す隠れた部隊だった。部隊の隊長は熊谷光太郎、今回、保科菊美が新しくメンバーになった。
特務隊の標的になったのは武藤遼31才だった。嫌がらせをしているのが町の年寄だと知っていた。互助会のメンバーが歩道橋から落ち、意識不明になる。菊美が武藤が押したというが菊美以外に見た者はいない。警察沙汰になるが嫌がらせをしていたことを調べられる。
武藤にひどい目にあわせられていた城内響子は、頼んだ者を自殺まで追い込んでくれる商売をしている三矢沙月に武藤のことを頼む。沙月は武藤の部屋にスピーカーと隠しカメラを設置し、夜中に幽霊騒ぎを起こす。髪の毛を使ったり新聞を使ったり、武藤は追い込まれる。
武藤を見張っている光太郎は沙月の存在を知る。沙月の存在が特務隊のメンバーに知られた時、武藤にも知られていた。追い込まれていた武藤だが誰が犯人かが分かった時、反撃に出た。沙月の部屋にお仕込み響子と沙月を襲う。沙月は光太郎にモールスで連絡する。危険を察知した特務隊は沙月の部屋に駆けつけ警察に知られると不味い機材を運び出したり二人を助けたり。互助会の大手柄になった。
沙月は菊美が虚為性傷害の一つ代理ミュンヒハウゼン症候群の可能性が高いという。沙月は姉とどちらかを犠牲にして立ち上がれる関係だと言う。光太郎は沙月とメル友になった。
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