2018年6月4日月曜日

毘沙侍 降魔剣4 将軍の首

毘沙侍 降魔剣4 将軍の首 牧秀彦
 兜跋組を抜けた松平清之介は松平家からも勘当され行く宛てもない。御側御用取次に出世した幼馴染みの小旗本の息子だった上岡真太郎に声をかけられ家来になる。清阿弥と称し、真太郎付きの奥坊主になった。
 上岡真太郎が邪魔な水野越前守忠邦は、兜跋組の頭・竜崎沙王に清之介殺しを頼む。真太郎は清之介に沙王殺しを命じる。清之介は、竜崎に果たし合いを申し込む。二人で向かい合ううちに、清之介に掛けられた邪悪な物が取り払われる。
 真太郎は自分が大御所・家斉の息子であるというお墨付きを持っていた。将軍を殺し自分が将軍の座に付こうとしていた。清阿弥は家慶が人払いをし、弘前藩主と会っている時に、家慶に飛びかかる真太郎を止める。将軍暗殺を弘前藩主の仕業に見せかけることを阻止した。
 真太郎の持つ書き付けは燃やされた。清阿弥は上様お付きになった。

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