2015年9月4日金曜日

見習い同心如月右京2

見習い同心如月右京2 宿命剣 早見俊
 文化六年 1823年5月
 如月右京26才 半年前兄・右門が亡くなり蘭学者になるつもりで長崎留学より帰ったばかりの右京は見習い同心になった。如月家の長屋に住む小者矢吉の娘18才を小者にする。右京は南町奉行所筆頭同心佐々木信吾に付く。
 八才の子供が次々に殺される。蘭学者工藤伊織の息子三四郎は下総船橋城主松林伊勢守の息子だった。側室雪が、正室から命を狙われ、お腹の子供共々伊織と一緒になり、隠れていた。
今また、三四郎の命を狙われ、同じ産婆により出産した子供が二人殺された。三人目は商家の主が実の子供可愛さに実子でない長男を殺していた。産婆が自殺し、二人の子供を殺したように見せかけていたが、三四郎を殺しそこねたため、松林家の家老の放った隠密の正体が露見した。奥山の花村一座が隠密の隠れ蓑、桔梗は桐生一族の七代目だった。
 右京は西洋剣の名手だった。

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