2015年9月25日金曜日

箱館奉行所始末3

箱館奉行所始末3 密命狩り 森真沙子
 慶応二年 1866年 三月
 支倉幸四郎は、三年前、藩役人を三人斬り殺し逃げている松前藩勘定目付だった藩士・久留津辰之助25才を討伐するよう命令される。
 幸四郎は、馬名人・小野儀三郎、山を良く知る陶芸家・蒲原彦次郎、独眼の猟師・半蔵、アイヌ語が分かる・巴御前と五人で山に入る。
 途中、久留津が三人を斬ったのは、アイヌの女に対する役人の態度に腹を立てたためということが分かり、討伐するのを躊躇う気が出てきた。また、久留津はアイヌに慕われていた。
 鹿取りの罠に掛かり、彦次郎は死ぬ。半蔵はアイヌの矢に首を刺され邪魔にならぬよう自死した。久留米が銃で幸四郎を狙った時、巴は銃口の前に立ちふさがり死ぬ。幸四郎は、久留津を斬る。
 久留津の言い付け通りアイヌの青年が幸四郎たちを逃がしてくれた。
 小出は江戸に帰ることになった。

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