2015年9月3日木曜日

しゃばけ

しゃばけ 畠中恵
 廻船問屋長崎屋の若旦那・一太郎は身体の弱い17才。一太郎の薬を集めているうちに薬種問屋を立ち上げ、今では一太郎が任されている。一太郎は廻りを妖しに護られている。もう少しで付喪神になれたのを邪魔された墨壷が生き返る薬欲しさに人に乗り移り人を殺めた事件を解決するために、一太郎は自分の出生の秘密を知った。
 祖父・伊三郎は妖と知っておぎんと一緒になった。娘・一太郎の母・おたえも妖は分かる。父は養子に入った。母が子供を欲しがり、祖母が茶枳尼天(だきにてん)に願い、死者の魂を蘇らせる神の薬を貰い、生まれてすぐに亡くなった子供を蘇らせた。それが一太郎だった。おぎんは茶枳尼天のお側に仕えている。
 一太郎が5才の時に祖父が一太郎のために付けてくれた妖が、犬神の佐吉と白沢の仁吉だ。屏風のぞき、見越しの入道、蛇骨婆、野寺坊 鳴家等がいる。
 一太郎には母親が違う兄がいるようだ。近所の幼馴染み、菓子屋の栄吉、妹・お春

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