2015年9月23日水曜日

箱館奉行所始末1

箱館奉行所始末1 異人館の犯罪 森真沙子
 元治元年 1864年 7月 支倉幸四郎箱館着
 支倉幸四郎23才 五百石の旗本 許嫁の長岡左絵がいたが、左絵の父親に娘から遠ざけるために箱館行きにされたような気がしていた。一年半後、箱館奉行・小出大和守31才が外国奉行・柴田剛中から引き抜いたことを知る。長岡左絵が嫁いだ事も知る。
 支倉幸四郎 小出大和守秀実の配下・支配調役
 出仕挨拶に昼寝し、遅れる。
 突進してくる馬車から女を救う。異人は幸四郎に笞をふるい額を掠った。奉行に叱責され幸四郎はどこの国の誰かをつき留める。幸四郎は今までの自分は通用しない。と分かった。プロイセン領事館から照会の名前に心当たりはないと言う返事がきた。シュナイダーを調べまわる。米人・ハワードに見届け人を頼み、シュナイダーに謝罪を要求、断わられたので、笞で打ち返した。正式に訴えて頂きたい。という。居ない者は訴えられない。
自分で我が身を守る。受け身ではいけないことを肝に銘じる。自分の流儀を持つ。
 元治二年 1865年 4月 慶応となった
 留学生としてロシアに行くことになった志賀浦太郎は知らない間にロシアの密偵になっていた。日本を離れるに際し、支倉を次の密偵にするように言われた。らしい。二人で商家・能登屋と亡くなった役人を調べる。密輸を疑い張り込んでいる時、小出奉行は能登屋を取り押さえた。亡くなったはずの役人とお奉行は密輸を調べていたのだった。志賀のロシアへの留学はなくなった。
 しゃべることが出来ないが頭のよさそうな子供を助ける。飯炊きのうめに預ける。
 英吉利人によりアイヌの墓から骨を盗まれる。十三体分は返った。以前の三体は本国に送られている。小出は取り引きしない。ただ、返されるように突っぱねる。

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