2015年9月5日土曜日

素浪人半四郎百鬼夜行2

素浪人半四郎百鬼夜行(2) 鬼心の刺客 芝村凉也
 東雲藩主鷹羽鬨春は浦山の婆にせっつかれまたもや神之木二郎左(榊半四郎)を討つことを命令する。江戸家老戸田美作は浪人を雇うが半四郎は防ぐ。北町奉行所臨時廻り同心・愛崎哲之進は東雲藩鷹羽家上屋敷用人森本外記に会い、半四郎に手を出さぬよう釘を刺す。半四郎に果たし合いを依存だ桟崎と対する時、綜武流 浮船を使う。
 伊勢屋の寮で起こる怪奇な現象を調べることになる。伊勢屋の主から逃げたい妾が始めた怪奇現象だった。女中だった妾と一緒になってもいいなと思っていた主から目を掛けられていた手代が手伝っていた。半四郎は主を欺き、産土神の所為という。妾と手代が円満に伊勢屋を辞められるよう考える。二人は騙したまま出て行くことはしなかった。半四郎も伊勢屋に謝る。
 狸が化けている噂のある御使僧・御龍和尚を調べることになる。聊異斎は化けた者であることを暴き、殺そうとするが、半四郎は我が身をかけて止める。悪さを成す者ではないということで。本当の御龍和尚は何年も前に亡くなっていた。代わりの者が和尚になっていることを本山・建長寺は知っていた。しばらくして亡くなった和尚は狸だったが、手厚く葬られた。
 紀尾井坂あたりで勾引かしが何件も起こる。明るい結界を作り、中に取り込んでいた。半四郎が入り込み影退治する。後に何体もの骨が現れた。

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