2015年9月13日日曜日

見習い同心如月右京3

見習い同心如月右京3 かなしみ観音 早見俊
 文政六年 1823年 八月
 幻の女 佐々木信吾は苦しんでいる女を出会い茶屋で休ませた。信吾は寝てしまい、目を覚ますと信吾の脇差しで男が死んでいた。信吾は目付に捕まる。信吾が女と思ったのは男だった。出会い茶屋の主人と一緒に美人局をするつもりだった。出会い茶屋の主人が邪魔になり男を殺したのだった。
 あの世からの文 五年前に亡くなった娘・お雪から手紙が来たという。高級料亭の双子の娘・お幸が、死んだお雪のことばかり考えてる両親に、こちらを向いて欲しいためにやったことだった。
 お隅登場 後妻に入った商家の主人が吝嗇化でまるで女中に来たみたいなものと思い、主人を殺してしまう。右京が見破る。
 七体の観音像 盗賊の引き込みがコッソリ作った鍵を、仏師に頼んで観音像の台座に引き出しを作ってもらい納めた。仏師は七体作り、自分のところに鍵を置いておく。盗賊は観音像を盗み、右京が調べることになる。盗賊は贋鍵を持って盗みに入る所を捕まる。仏師は自分が商家に入り千両盗み出すが、右京に見付かり、右京の剣に倒れる。
仏師は元侍だった。上司が賄賂を受け取っているのを知ったため、両替商と上司に罠に嵌められ藩を出た。その両替商の鍵だった。

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