立場茶屋おりき22 一流の客 今井絵美子
名残の扇 幾富士が伊織の世話を始めて八ヶ月になる。三月から白金猿町の寮で暮らしている。留守番の捨吉が作った椅子車で庭の散策もする。幾富士と伊織は祝言を挙げた。
一流の客 近藤喜十郎が八年前からおりきに泊まれるようになりたいと思ってきたという。八年前は浪人だった。近藤道場の婿になり妻・綾香と一緒に来るつもりだったが去年亡くなった。と話す。一緒においでですよ。というおりき。
残る秋 四人の子供がいる春次の所へ嫁いだおまきは早産で死産だった。
お京12才は河北臨斎のところに絵を習いに行きながら家の用をこなす。
巳待ち 与之助が托鉢僧になっていた。お真知が自死したことを知って墓の前で三日三晩語りかけていると住職に話しかけられ供養に身をささげることにした。
おりきと巳之吉に夫婦になれという達吉に、巳之吉は女将と板前でいい。自分が亭主になればみんなの見方も変わってくる。という。
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