2016年1月5日火曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎4

風烈廻り与力・青柳剣一郎4 刺客殺し 小杉健治
 大北藩のお家騒動にならないように藩主、藩士が動いた話し。
 大北藩の若様は乱暴だった。殿様は騒動が起きないよう庶子・祥吉を亡き者にするよう側近・波多野に命令した。波多野は婿・波多野左源太を離縁し、祥吉を斬って帰れと命令する。左源太は剣一郎と同門だった。左源太は江戸に来た。 
 大北藩供番頭・中井十右衛門は祥吉の面倒を見ていた。祥吉を寺に隠し、自分の息子・大助を祥吉の母親と共に逃げ廻らせる。大助は祥吉として死ぬように言われている。大助は剣一郎の息子・剣之助が塾の同門で、娘・るいが心を寄せる相手だった。大助は病気療養中ということになっていた。
 剣一郎は大北藩の藩士と思われる者が殺された事件を追い、左源太が関係していることを掴む。左源太が祥吉(大助)を殺しに来た時、仕合する。左源太の絶命剣が破れた、子供は斬れない、自決しようとする。剣之助は祥吉に大助が身代わりになって死のうとしていることを話す。祥吉は大助のところに行く。剣一郎は祥吉の髷を切り、証の小刀を左源太に付いている隠密に渡す。隠密は髷と小刀を持って帰った。
 殿様は全て解って、祥吉が死んだ事を認めたようだ。左源太は無事帰参した。

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