恵みの雨 油問屋出羽屋の寛左衛門は元盗っ人だった。元の仲間が押し入るが盗んだ千両箱には石が積めてあった。
別れなければならなかった女房と子供。女房は死んでいたが、娘・おゆりは新しい父親と裏の長屋に住んでいる。おゆりが寛左衛門の所にいる時に火事になる。おゆりを助けたいと願った時、雨が降り助かった。寛左衛門はおゆりに被さり見付かった。
おゆりの父親はたて直す出羽屋におゆりを奉公に出しても良いと許可を出した。
怨霊狩り 四人の男が殺された。丹波が姫子島神社に来る前に、身重の女・おすみが夕立の後倒れて亡くなっていたことがあった。将棋倒しのようになり知らん顔して行った人達だった。おすみが孤者異(こわい)となって復讐させたものだった。おすみの夫長吉が捕まる。丹波はおすみの邪心を鏡に閉じこめた。おすみの兄が名乗り出た。
産女の情 茶店伊呂波に置き去りにされた赤ちゃんがいた。それをきっかけに七年前に産んだ赤ちゃんの行方を探している成仏していない女が現れる。7才になった結を見付けるが育ての親・勘助から虐待を受けていた。結を助け出そうとするが、結は弟のために逃げる気は無いという。勘助の兄貴分・本当の結の父親に殺されそうになったとき、勘助は結を庇う。安心して成仏する。赤ちゃんの母親が帰って来た。
屁の河童 日本橋に銅の精錬所ができ、排水のため水が汚染し始めた。スセリに河童が直談判にくる。場所を提供している寺社奉行所支配の大検使・ハ剣竜之介は銅吹所の伴左衛門と地金問屋播州屋と長崎奉行支配組頭とが抜け荷をしていることを突き止め、追い出した。
0 件のコメント:
コメントを投稿