はぐれ同心闇裁き4 老中の迷走 喜安幸夫
家斉15才が将軍に就く 天明七年 1787年 四月 田沼意次三万七千石になっていた。
松平定信27才が町方鬼頭龍之助を使って田沼の隠し子を探せと言った。献残屋甲州屋を通して会い、龍之助は命令された。
沼津藩水野忠友は田沼意次の四男を養子にしていた。老中を罷免されてから廃嫡していた。沼津の庄屋が殿様に直訴するために江戸へ来た。松平藩の中間に親切にされる。龍之助が松平定信は直訴を理由に水野の殿様を陥れようとしていると話す。今年は豊作だからもう少し頑張れ、沼津に帰るよう言い、街道騒ぎに紛れて高輪まで送る。
天の声を聞く修験者が人気だ。松平家は抹殺しようとしている。定信が養子に入った白河藩松平家の庶子・松平貞周だった。貞周は定信の手前死んだ事になっていた。龍之助は川越へ貞周を逃がしたが松平の中間と中間組頭二人を殺さなければならなかった。
意次は報告に行った左源太に龍之助に充分注意するようにと言った。
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