2016年1月22日金曜日

浅草料理捕物帖(二) 

浅草料理捕物帖(二) 市太郎ずし 小杉健治
 市兵衛ずしの土産の寿司折りのコハダを食べた二人が毒死する。売っていた市太郎は人気が出かけた所なのに、仕事をすることを止められる。
 居酒屋で一人毒死者がでる。雲間の虎一の釈放を要求する投げ文があった。釈放しないと毒死者がでるという。虎一を釈放し見張るが動きがない。虎一には覚えが無い。虎一は牢に返される。
 孝助は十郎太の助言で、敵の目的は済んでいるのかも知れないと考えた。亡くなった三人を調べ、土産の寿司を買った男が関係していることを摑む。
 献残屋でコハダを食べた旗本は無理難題を押し付けても主は何も言えない立場だった。主は追求され自死した。主が旗本を殺したのだった。
市太郎の前に土産の寿司を買った男・籐次郎があらわれ、鮪の海苔巻きを鉄火場で売るように手配してくれ、注文を聞いてから握ったらいい等と教えてくれた。市太郎ずしという名で店を始めた。孝助に市太郎は籐次郎のことを言わなかった。
 
 十郎太は献残屋の主は、伊予諸角家の誰かから籐次郎のことを聞いたのだろうと思っている。伊予諸角家の藩医だった谷翔園が十年前に藩籍を抜けていた。十年前のなみ川の食中毒はとりかぶとではないかと思っている。孝助は文蔵の信頼を得て十年前の両親の店の事件のことを調べたいと思っていた。
 

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