2016年1月11日月曜日

秋山久蔵御用控25

秋山久蔵御用控25 始末屋 藤井邦夫
 棄て子 長月 秋山家の前に五ヶ月位の男の子の棄て児があった。香織が秋山家に来る前の友達・ゆみ・扇屋の娘・旗本の側室になっていた。子供共々旗本の奥方に追い出されていた。旗本が倒れた。弟が当主になれば奥方が出て行かなければならないため、子供を欲しがった。ゆみは元家来が一人で守っていた。ゆみが香織に託したのだった。旗本は弟が当主になった。
 始末屋 加納左門は、因縁を付けてきた身を持ち崩した旗本を尋常の勝負の果て殺してしまった。久蔵は胡散臭さを感じ見張る。二度目もあった。一度目は道場の同門で他家に養子に行った千原大次郎に頼まれ兄を殺した。大次郎の出世に兄の素行の悪さが影響するから。二度目は商家の若旦那を悪の道に誘い込もうとする旗本を殺した。千原大次郎は頼んだ事が明るみに出ないよう、左門を殺しに来る。秋山は捕まえた。左門は商家の主に頼まれた事は言わなかった。
 失踪者 女房・おあきがいなくなった飾り職人がいた。おあきが勤めていたお店の主・忠兵衛が居なくなった。御数寄屋坊主・桂木道春が殺された。二人が殺していた。道春は忠兵衛におあきが忠兵衛のこどもだと思い込ませ強請っていた。お互いに道春を殺したと言い合っていたが、道春の業状の悪さが明るみに出、道春は処罰を受けたことになり二人は釈放された。
 呉服橋 北町同心の久坂弥十郎はおゆりを手込めにしようとした。止めに入った仲居を殺してしまった。同心は殺しをもみ消した。仲居の夫は病気で子供が7才だったため、我慢した。子供が12才になった今、おゆりに子供を託し、仇討ちを仕掛け、相討ちになった。

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