2016年11月21日月曜日

日暮左近事件帖2

日暮左近事件帖2 無名殺剣 藤井邦夫
 日暮左近 公事宿巴屋の出入物吟味人だが元は秩父忍の加納大輔だったようだが記憶がない。左近を兄の敵と狙う、秩父忍・陽炎から教えられる。陽炎も詳しく知らない。
 鍛金師・文吉が作った香炉の後金が貰えないと訴えたことで、巴屋は沼津藩水野家・老中水野忠成 家老・土方縫殿介と奥州白河藩隠居・楽翁・松平定信の暗殺に巻き込まれる。
 陽炎は松平家の要請で水野忠成を狙っていた。楽翁を出羽忍が守り、秩父忍の御館様・幻斎は楽翁の影武者をしていた。文吉の香炉は水野の企みで旗本から楽翁への贈り物で毒を仕込まれるように出来ていた。未然に防がれる。
 左近は七十才で病気の楽翁の元に忠成の首を届ける。楽翁は喜び死ぬ。土方縫殿介は忠成の影武者を立て、その後を乗り切る。
 秩父で陽炎と左近は出羽の仏と幻斎の闘いに出会う。陽炎の兄・結城左近は楽翁の命を狙いに行き、出羽の仏の催眠に掛かり、幼馴染みの大介と左近が闘う羽目になった。大介が左近を斬り、斬ったことで大介は記憶を失ったことが判った。左近は出羽の仏と闘い勝った。大介は日暮左近として生きることを選び江戸に帰った。

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