日暮左近事件帖4 化粧面 藤井邦夫
吟味人 公事宿巴屋の主人・彦兵衛が背中を斬られ川に落ち一命をとりとめた。娘・りんが勾引かされそうになり、半年ぶりに江戸に帰った日暮左近に助けられた。
彦兵衛の友人・武蔵国高坂藩勘定組頭松岡左平衛は五日前御役御免になりなくなっていた。高坂藩の留守居役・堀は公事宿大黒屋を使って、藩の公金で堀留川一帯を買い占め岡場所を作ろうとしていた。堀は心臓発作で亡くなり、大黒屋は髪が一夜にして真っ白になり涎を誑して見付かった。
化粧面 小間物屋の清吉は父親が貸していた土地を売らなければ店を手放さなければならなくなると口入れ屋・政五郎を訴えた。政五郎の命が狙われる。店に火を付けられ襲われる。左近が助けた。政五郎の店に火を付命を狙ったのは清吉だった。清吉は北町奉行所に捕まる。
流離い 活殺剣 上様御側衆の土屋家・五千石の旗本に陽炎が腰元で入っていることが判った左近は、陽炎の御用を助ける。陽炎は、土田家が預かっている、田安家の当主にしようとしていたる家斉の息子・豊丸4才を守っていた。豊丸の命を狙うのは田安家に頼まれた裏柳生だった。陽炎は秩父忍の後ろ盾が欲しいと思っていた。左近は裏柳生を倒し、家斉の寝所に忍び込み、豊丸を母の下に返すよう諭す。
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