2016年11月21日月曜日

日暮左近事件帖3

日暮左近事件帖3 愛染夢想剣 藤井邦夫
弥七が古証文で父親の借金を取り立てに来る梅次を訴えた。弥七が梅次を殺し、捕まり、北町奉行所吟味与力・青山久蔵から呼び出され、目黒白金村で神無月生まれで裏に観音像を彫った直径二寸の手鏡を持っている女を探すことになった。他に出世ばかり考えている鳥居耀蔵が探しているようだ。水野忠邦と鳥居耀蔵は伊予宇和島藩の取り潰しを狙い、二百年前の家紋付きのキリシタンの証拠を探していた。宇和島藩の元藩士柊右京介が話しを持って鳥居の元に走ったのだった。
 二百年前、宇和島藩のキリシタンの側室を預かった旗本・土屋家は代々キリシタンで側室の子孫を手厚く保護していた。手鏡を持った女を鎌倉の寺で見付けた左近は右京介を殺し、元の持ち主に返した。水野忠邦と鳥居耀蔵が宇和島藩の取り潰しを狙っていたということも教え、注意することを伝える。
 秩父忍のお館様が危篤ということで左近は陽炎と秩父に行った。幻斎は死んだ。
 

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