2016年11月26日土曜日

知らぬが半兵衛手控帖 3

知らぬが半兵衛手控帖 3 半化粧 藤井邦夫
 半化粧 辻斬りの探索をする。辻斬りは部屋住みだった三男が養子に行き、息子が生まれて疎まれてのことだった。部屋住みの頃好き合っていた女・みなを捨てて養子に入っていた。みなを連れ出した平九郎は半兵衛に斬られて死ぬ。その背中にはみなが刺した傷があった。平九郎が辻斬りをした理由が判らない梶原家、半兵衛は評定所に届けた。梶原家は取りつぶされた。
 閻魔堂 閻魔堂で強請、たかりで嫌われ者の御家人・島田清十郎が殴り殺された。お目付けに頼まれ半兵衛が調べる。島田は自分が手込めにした娘が結婚を控えているのを知り、強請った。父親はお金を持っていき石を包んだ袋で殴った。その後、四人できた職人が殴り、誰が殺したか判らない、半兵衛は閻魔堂のたたりで亡くなったと報告する。
 ご落胤 職人太吉の息子・直吉が旗本三千五百石大沢修理に勾引かされた。直吉は大沢の息子だった。双子の弟で殺されるところをすみがもらい受け育てていた。徳千代が亡くなり直吉を勾引かしたのだった。半兵衛は取り戻す。大沢家は養子を貰い、千五百石になった。奥方の乱行のため、用人が奥様を斬り、切腹した。養子も家中取り締まり不行き届きで切腹。大沢家は取りつぶされた。
 風車 病気で力がなくなった絵師・文七が自殺仕様としたが死にきれず、妻が助けた。妻は自分が殺したという。文七の弟弟子が私が殺したと言い出した。妻を助けたいためだった。半兵衛は文七の自殺で終わらした。

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