2016年11月23日水曜日

法医昆虫学捜査官

法医昆虫学捜査官 147ヘルツの警鐘 川瀬七緒
 岩楯祐也警部補40才 
 岩楯の相棒・鰐川宗吾31才 本日づけでペアを組むことになった。メモ魔ノートにびっしり記録する。岩楯は一日の終わりにノートを見るのが日課になった。写真も残す。飴を常食する。
 火事後から焼死体が出た。乙部みちる・心理カウンセラー32才独身。損傷が激しく死亡日時が判らない。解剖すると球体に固まったウジが出た。
 法医昆虫学者・赤堀涼子准教授が捜査に協力することになった。赤堀は何故球体になっているか。何故焼け残っているか説明する。
 本来ならウジの成長で死亡日時が判るのだが、ウジの中に異様に早く成長しているものがあるため、彼女は成長之違いの理由を見付けようとする。
 岩楯たちはみちるの仕事関係・カウンセラーをしていた病院、以前勤めていた病院、学校で聞き込む。みちるは保険金めあての詐欺師に目を付けられていることが判明する。詐欺師も彼女を殺そうとしていたがひと足先に殺されていた。
 赤堀は、火災現場で蜂の子を食べた後の頭を見付ける。蜂の子の頭からコカインが出た。大きく育ったウジからもコカインが出た。コカインが含まれた蜂の子を食べたみちるの食道や胃を食べたウジが大きく成長していたと判断する。養蜂場の関係から奥多摩のしあわせ農場を調べに行き、コカイン栽培の温室を見付け、古井戸に落とされる。
 岩楯等はカウンセリングをしていた学校の先生の線からしあわせ農場に辿り着く。足に印をつけたハエを見て行方不明の赤堀がこのあたりにいることに気付く。銃まで出してくる農園の土地の所有者や代表を見て、逮捕した。赤堀は助けられる。
 中学校でカウンセリングしていた元中学生は家出して農園で働いていた。元先生が農園の代表で、農園で作った蜂の子を売り出す前に見本を持ってみちるのところに来た。お金のためにやっているコカインの栽培の話をしたために、反対し警察に連絡するというみちるを殺してしまった。犯行を隠すために犯人が放火犯だと思われるように駅北の放火を駅南で何回かやり、本格的に油を蒔き、みちるの部屋に放火していた。

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