秋萩の散る 澤田瞳子
天平勝宝6年 754年 阿部仲麻呂は船を変えたために35年振りに帰ろうと
鑑真来日 したが失敗する。十七年後異郷で死亡
凱風の島 大使・藤原清河、二十三年後異郷で死亡
藤原仲麻呂の息子・刷雄(よしお)17才一年で帰る。
天平勝宝8年756年 吉備真備は 阿児奈波(沖縄)に、二十年前に 高橋連
聖武天皇崩御 牛養が建てたはずの石碑が無いことを訝る。
吉備真備は太宰府大弐になり南島に行く。
南海の桃李 石碑を立てれば貴重な石は盗まれる。
標しを木にすることで朽ちた碑を新しくするために
島と島とに行き来ができることを良しとした牛養の考え
を理解した。
国立の官吏養成校・大学寮にいる、15才の吉田乙継
757年 夏芒の庭 と答本古志緒は、共に医学を業とする両氏は微妙な関係
橘奈良麻呂の乱 であった。
吉田家は帝一家のお気に入り、答本忠節は名医と評判。
叔父吉田兄人により忠節が陥れられ拷問死した。
兄人を許せない乙継は首を吊った。
764年 凱風の島
藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱 六男刷雄隠岐に流される。772年都に帰る。
石上朝臣宅嗣の元に、伯父の娘・志斐弖の息子・久世
が訪れる。父は首王(聖武帝)現阿倍天皇(孝謙)の
梅一枝 異母弟になる。
宅嗣は母親が石上であると言うてくれるなと言う。
身を守る事しか考えないで久世を傷つけた自分を反省し、
久世の優しさは王者の器と思う。
770年 道鏡は下野の下野薬師寺の別当の任じられる。
孝謙天皇崩御 十六年前に配流された行信がいた。
秋萩の散る 道鏡は阿倍女帝ほど気の毒な女人を知らない。お守り
せねばと思っていた。
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返信削除読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。