2016年11月8日火曜日

御刀番・左京之介 妖刀始末

御刀番・左京之介 妖刀始末 藤井邦夫
 駿河国汐崎藩五万石、納戸方御刀番・左京之介は、藩主・堀田宗憲に呼ばれる。納戸方・多聞新八郎が御刀蔵から蓮華村正を盗んだ。村正を秘蔵していたことを将軍家に知られれば咎めを受ける。村正を取り戻せという命を受けた。
 国許で探ると、新八郎の糸を引くのは、汐見屋敷に住む、藩主宗憲の叔父・堀田憲正だと分かった。憲正の家臣・相良平蔵は裏柳生に繋がっていた。新八郎の剣を持った腕を切り落としたが、裏柳生の忍に刀を持って行かれた。村正を追って江戸へ向かう。
 忍から村正を取り返した。途中命を助けた裏柳生の忍・楓に助けられる。楓は草がいると言う。
 藩主・宗憲には憲正のこと、裏柳生のことを話、村正は始末したと伝える。裏柳生には、柳生家藩邸に隠したと伝える。
 京之介は、江戸に出て、柳生家下屋敷に行った憲正を上意打ちした。
 蓮華村正は三田中寺丁聖林寺に預けていた。聖林寺の住職・浄雲は左文字の作った刀に斬られた者を供養するため僧侶になっていた。
 汐崎藩の草は京之介の友・鳥見方組頭・島村甚内、兄妹だった。

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