2016年11月7日月曜日

青子の宝石事件簿

青子の宝石事件簿 和田はつ子
 相田宝飾店、二十四才の相田青子(おうこ)の実家だ。初代店主は勝海舟率いる遣米使節団の木村摂津守喜毅に仕え渡米し、摂津守が大統領夫人から贈られた五カラットのダイヤモンドに見せられて維新後は宝石商になった。
 青子は宝石の真贋が判る目を持っている。
 幼馴染みの光が、同級生であり就職先の社長の息子・片山に殴りかかり怪我をさせ警察に捕まった。青子は隣の新太と一緒に店のコンサルタント・小野瀬の助けを借り理由をつきとめる。片山はてあたりしだいに女の子に贋ダイヤの贈り物を光にさせる。中に青子たちと幼馴染みのフィギャアスケートの清水えりかがいた。光は本物を贈る。片山がえりかと会おうとするので阻止するために怪我をさせていた。父親に偽ブラと結婚を餌にナンパしまくる息子のことを話、告訴を取り下げてもらった。えりかにも伝えた。
 祖父が二千五百万円の宝石を買い、仕上げ売るつもりだった人が亡くなった。借金となった。最高級品のパライバの0.5カラットのリングとペンダントセットで百万円を十セット売った。見本に出した青子のパライバのピンキーリングも売れてしまった。
 ブルーホテル東京のカフェに勤めていた時の同僚・みゆきの彼が白血病だと分かった。みゆきは昔伯父に貰ったパライパを持っていた。青子はみゆきの持ち物から探しだし、五千五百万円で売り、みゆきの彼の治療費が出来、青子は五百五十万円の手数料を得、加工料が入った。
 小野瀬の知人・川瀬がオーストラリアからやってきた。豪のブラックオパール王だ。隣の新太の母親が学校の先生をしていた頃の生徒だった。近所に頻発する少女を狙う男を捕まえた。

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