2017年11月13日月曜日

奏者番陰記録

奏者番陰記録 上田秀人
 水野備後守元綱は出世の入口奏者番に取り立てられる。
 福島家を牢人して六年前に水野家の家人になり供先徒をしていた林右近が黒鍬者とのいざこざを上手く治め目が留まり奏者番関係の留役五人に入れられる。
 松平伊豆守の引きを得る。由井正雪の事件が起こり、右近は元綱の命で事件を調べる。
家光は大名家を潰し浪人を輩出した。死にさいして松平伊豆守を残した。家光に牢人問題を片づけるために残された。由井正雪事件は伊豆守が仕立てた者だった。
 六年後、明暦三年火事がおこり死者は十万人を超えた。
 水野備後守は辞職を願う。許されず二年後、職を離れた。十年後跡取り元綱が乱心、水野家は改易となった。

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