町奉行内与力奮闘記〈五〉 宣戦の烽 上田秀人
内与力・城見亨と親しいため播磨屋伊右衛門の姪・西咲江が闇の者に狙われていることが播磨屋の知る所となった。城見亨の主・曲淵甲斐守を追い落とそうとする町方役人の思惑だった。播磨屋から聞かされた甲斐守は闇の者と手を結ぶ与力同心など言語同断。全面対決を決意する。甲斐守から咲江の護衛を命じられる。咲江は囮になって刺客をあぶり出し元締め・陰蔵の組織を潰そうとしていた。隠密廻り同心・江崎羊太郎は甲斐守に付いた。甲斐守は奉行所の配下全部が一枚岩でない事が分かった。
咲江を勾引かそうとしたものは撃退した。陰蔵の居場所を突き止めた。陰蔵は旗本屋敷に入った。
陰蔵の失敗を突きつけ、甲斐守は吟味方筆頭与力・竹林一栄に降伏を求めた。竹林は拒否し、甲斐守は竹林を敵とみなした。奉行所は何もしない。そのために起こることの責任は町奉行甲斐守が取らされると言い放つ。年番方与力・左中居作吾は答えを保留する。年番方はどちらにも組みしないという。
顔なじみになった闇都の付き合いを亨が任された。
陰蔵が 旗本屋敷に逃げ込んだことを知った、甲斐守は目付け部屋に行く。
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