まんまことシリーズ4 ときぐすり 畠中恵
朝を覚えず 大名のお抱え医師の弟子が作る薬を飲み、老人や、病気の者がなくなった。何日も寝たままの者が出た。麻之助は薬の量や渡す人を見て、薬を試していると考えた。医師を呼び出し酒やつまみに薬を塗り食べさす。自分も食べる。薬を欲しがる人で試すのは止めてくれという。
たからづくし 清十郎に縁談が持ち上がる。清十郎は丸三の所に逃げ込む。清十郎に好きな人が出来たが相手は武家娘で決まった人がいた。吉五郎は盗賊を追っている。戸を開けてしまった手代は盗賊を入れてしまったことを悔いて、盗賊の一人を放さなかった。麻之介は盗賊の集合場所と渡された巾着の模様から、場所を特定し盗賊は捕まった。
きんこんかん おきん、お紺、お寛の三人が、団子屋、汁粉屋、煎餅屋の小さな店を出す。三人が吉五郎に言い寄る。何故か。麻之介は大きな店を出させてもらう条件が吉五郎に美味しいと言わせることだと見抜いた。吉五郎が美味しいと言えば儲かると考えた者がいた。利用されたのだった。男は店を出させた者を妾にするつもりだった。三人の女は妾のことを知り断わる。丸三の助けで三人で一つの店を出した。
すこたん 仲良しの商家が、店が近くになったことで仲たがいをする。息子たちも一人の娘を好きでもないのに取りあう形になる。麻之介は違う商家の息子と一緒になるように芝居をする。
ともすぎ 吉五郎の様子がおかしい。今まで友達がいなかった丸三は友達と言ってくれる吉五郎を心配する。吉五郎は知りあいの娘に小太刀を教えていた。娘の結婚相手から、武家の賄賂の仲立ちをしている金貸しを探して欲しいと頼まれる。丸三は探し行方不明になる。丸三の手代が丸三に隠れてやっていたことだった。丸三は自分の蔵に閉じこめられていた。
ときぐすり 麻之介の猫・ふにを助けてくれたのは捕まった盗賊に拾われ育てられ、飯炊きをしていた少年・滝助だった。袋物を縫う息子を亡くした数吉の手伝いをして隠れて暮らしていた。残った手下が滝助の所へ来た時に捕まえた。滝助と盗賊のやり取りを長屋のみんなが聞き、滝助を助ける。滝助は長屋で暮らす。
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