ちょちょら 畠中恵
文政六年
間野新之介は播磨の国、多々良木藩の江戸留守居役を拝命する。新之介の兄は留守居役であったが切腹した。もう一人の留守居役は家族を連れて出奔し、亡くなっていた。
藩にお金が無く、留守居役が使うお金も無く、お手伝い普請を仰せつかっていた。
印旛沼の開拓普請があるという情報を掴む。新之介はお手伝い普請を逃れる術が無く、全藩が逃れる術を探そうとする。殆どの藩が抜けた時、老中が全留守居役を集め、印旛沼の工事が無いことを伝えた。
老中の手を借りて多々良木藩も脱けることが出来た代わりに、間野新之介は老中から他藩へ引き抜かれる。
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