2015年10月20日火曜日

しゃばけシリーズ10

しゃばけシリーズ10 やなりいなり 畠中恵
 七之助の縁談が整った。相手は千里だった。かなめの許嫁は亡くならずに済み、婚礼を挙げる。
 こいしくて 橋姫が結界を解いてしまった。そのために通町近辺にいろんな神様が集まった。橋姫様がどうしてそんなことをしたのか。恋しい神様と出会うため。恋しい神様とは誰だろう。時花神だ。時花神は姫を救うために姫に会わず橋を渡って遠くへ去った。
 やなりいなり 長崎屋の離れに幽霊が現れる。身元が分からないが、亡くなった噺家を探すがいないようだ。死にかけた噺家を探す。堀にはまり気がつかない噺家が見付かった。猪吉は師匠の娘さん・小よしの身体の調子が悪いので、自分のありったけを質に入れお金を作って長崎屋の薬を買うつもりだった。長崎屋の近所ではしごを持った変な人たちを見た。その人たちに堀に掘り込まれたという。三日後、長崎屋に押し入った盗賊は待っていた妖や一太郎に捕まる。仁吉は小よしに会い病状を診て薬を渡す。猪吉は身体に戻り目を覚ました。
 からかみなり 籐兵衛は大きな雷が鳴った日、雷獣に出会う。籐兵衛は迷子だと思い、家に連れて帰る。家はバシバシ電気が走る。ぐるぐる回し遠心力で遠くへ放り投げる。雲が包み込み連れて行った。
 長崎屋のたまご 逢魔時雲から青い玉と百魅が落ちてくる。たまごから九十九魅が生まれ、迎えにきた一魅と五十魅と九十八魅と九十九魅と百味は帰って行く。
 あましょう 五一は親友の新六の妹と結婚するはずだったが、五一は破談にして房州に行ってしまう。妹の結婚相手が決まったが、花嫁道具のお金がない。新六は持参金付きの相手と結婚することにし、その持参金を妹の結婚資金にすることにした。五一が現れ、自分の所為で新六が好きでもない人と結婚することに我慢出来ない。自分が集めていた硯等を渡すからそれを売って結婚資金にし、持参金目当ての結婚を止めるようにいう。でも新六は相手のあばたなど気にしていなかった。本当は持参金などいらないと思っていた。持参金目当ての結婚ではなかった。五一は病気で死にそうなのだ。生き霊だった。

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