2015年10月9日金曜日

髪ゆい猫字屋繁盛記3

髪ゆい猫字屋繁盛記3 十六年待って 今井絵美子
 初花 商家の家内が主人の弟と不義をし、主人を裏切っていることが辛く自殺する。弟も後追い自殺をする。おたみの髪結いの兄妹弟子・おしんが死ぬ。
 十六年待って 魚竹のおゆきの父親・竹蔵は昔の恋人と再会した。再婚を薦められる。妻・おかねの17回忌の相談に行き、住職からおかねの手紙を渡される。おかねは16年たったら再婚しても良いよ。と言う内容だった。
 春の雷 おきぬは兄・丑松のために辛い思いをする。怪我をした理由は丑松が小女に手を出したからだった。居酒屋でおきぬの昔のことを混ぜ返され、おゆきは表情が無くなる。佐吉はおきぬを嫁にすることを家族に話す。
 おたみはおぎんの形見を花魁・千種太夫に渡す。千種に母・おはなとおぎんとおしんの話をする。おぎんは髪結いの師匠、おはなとおしんはおぎんの娘
 卯の花腐し 猫字屋で働き始めた鹿一の所に女が訪ねてくる。母親と10才の鹿一と妹を置き去りにして父親と一緒に逃げた女だった。父親は妹を連れ出し売っていた。探し出した妹は7年前に亡くなっていた。鹿一は父親を許せない。父親はもう長く生きられないらしい。
 おたみは瑞泉におてると菊之助の話をする。


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