栄次郎江戸暦14 空蝉の刻 小杉健治
矢内栄次郎は十万石渋江藩筒井能登守忠久の下屋敷の能舞台で三味線を弾いている時に、忠久が毒を盛られ倒れるのを目撃する。その後、水島忠四郎という能登守にそっくりな旗本の四男に会う。二人は双子だった。能登守は陰の弟がいることを知り、藩政を疎かにし、遊ぶようになり、家臣から藩主交代を計画されるようになっていた。弟は生きる目的もなく怠惰に生きていた。
忠四郎は兄の身代わりになり毒とわかって飲みほす。栄次郎が助ける。忠四郎は自由になった。能登守は心を入れ換えた。
呉服商は引退した。留守居役は切腹した。
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