2015年10月8日木曜日

裏江戸探索帖3

裏江戸探索帖3 刃引きの男 鈴木英治
 朝比奈徳太郎28才は、仕官の話しが潰れた大名・信州小諸一万五千石・牧野家の藩主康時から脇差しを貰う。牧野家留守居役から康時の勾引かしを知らされ、救い出すことを頼まれる。犯人豪之助は農民だった。税を徴収する役人を斬り、牢に入っている間に家族、村人多数が餓死していた。敵討ちのため、国許の家老と商人を洞窟の入り口に蓋をし閉じこめる。殿様を餓死させるつもりだった。徳太郎に見付けられ、豪之助は自死する。康時に礼をと言われ、善政を願う。
 山内修馬は商家の妾・摩伊の用心棒を頼まれる。摩伊は盗賊の元情婦だった。久岡勘兵衛と手を組み、おとりで摩伊が勾引かされ、隠れ家で盗賊を捕まえる計画を立てる。修馬も手を貸す。隠れ家で全てを捕まえる。
 勘兵衛は修馬の徒目付のお役御免には誰かの作為を感じるという。勘兵衛は今も調べているらしい。

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