燦6 花の刃 あさのあつこ
闇神波の騒動を公儀に悟られぬよう処理するために一ヶ月以上経った。闇神波と通じていたのは大殿・常寿だった。鷹・九鬼姫の仇討ちだった。圭寿が自分の子ではないのではないかと疑っていた。
圭寿は山内兵庫之助から話しを聞き、山内に瑞和に家督を譲り隠居する心積もりしておくようにいう。瑞和に江戸表を総べる心と実を伝える。死んで償えることなどない。まだまだ、しなければならないことがある。と言い置く。
お吉と孤児たちが、ごろつき紛いの遊び人に襲われ、怪我をした。燦はみんなを探し、静門院の屋敷に預けた。静門院・於ようはお吉を侍女にし、子供たちの面倒をみる。お吉は怨みに振り回されて生きるのは愚かだという。お吉は伊月と圭寿の身分を知った。
圭寿の正室が決まる。大井藩十万石高頭重明次女・輝子8才だった。正室が居なければ国許に帰れない。洪水で大変な国許に早く帰りたいために出立十日前の婚儀に決まった。国をたて治さなければならない。薬草の栽培も考えている。
薄ケ原鷹丸が書いた「神波碧空伝」の挿し絵ができ上がった。
圭寿たちは国に帰って来た。
燦は山中の住み処に帰るが、篠音も興次も居ない。そして、毒が塗られた飛礫に襲われる。
父入院
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