2015年10月17日土曜日

しゃばけシリーズ8

しゃばけシリーズ8 ころころろ 畠中恵
 長崎屋の若旦那・一太郎の目が見えなくなった。
 十二年前、一太郎が12才の時、奇麗だなと思ったお沙衣の母親の目が悪く、生目社を再建するべく、七宝を集めたことがあった。その時に見た生目神をこの度も見た後、目が見えなくなった。みんなで生目神を探す。
 仁吉は妖が見える万次という少年を寛朝がいる広徳寺に連れて行った。母とはぐれて成仏出来ず母を探して人形に代わってしまった女の子を鳴家の持っていた一文銭で三途の川まで案内した。
 佐吉は生目神に会えるかも知れないと思い妖が付いた箱枕で寝て夢の世界に入った。自分を置き去りにした男を食い、鬼になった女がいた。佐吉は女・おたきを助けられたと思う。
 生目神を生け捕った広徳寺で問答を始めた。一太郎は生目神が人間不信の様な気がした。周りの反対を押し切って神と結婚した女が神が少し留守をした間にいなくなっていた。女はどうしたと思うか。という質問に一太郎は菩提寺の過去帳を見ればいい。と答える。神様の時間と人間界の時間が違ったのだろう。一太郎の目は見えるようになった。

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