わるじい秘剣帖1 じいじだよ 風野真知雄
愛坂桃太郎58才 千五百石の旗本、目付だった。隠居して三年。妻・千賀60才。息子・仁吾
仁吾の子・桃子と出会う。母親は芸者・珠子。珠子は仁吾に手切れ金50両を要求していた。
桃子を一目見て可愛いと思い、珠子が仕事をしている間、料亭で桃子のお守りをしながら待っている。家に帰るのが面倒になり珠子と同じ長屋に住むようになる。珠子や桃子の身辺に禍が起こらないように、長屋の人を観察する。元同僚・朝比奈留三郎と一緒にいろいろ調べる。
強請っている者を見付け長屋に住めないようにして長屋を出た後に住み着いた。
珠子が出ている料亭で盗みに入ろうとしていた盗賊を捕まえた。
近くに屋台が置きっぱなしになっているのを調べて、銀座の窓から銀の持ち出しを見付け捕まえる。南町奉行筒井和泉守が現れる。南町奉行所も張り込んでいた。《鬼殺しの桃太郎》を知っていた。同じ長屋の棒手振りの伝次郎は奉行直属の密偵だった。
わるじい秘剣帖2 ねんねしな 風野真知雄
孫が可愛くてしかたのない愛坂桃太郎は桃子をおんぶしてどこでも出かける。人目など気にしない。
薬種問屋の主殺しの犯人を調べ挙げ、伝次郎に伝える。内儀と番頭が捕まった後、南町奉行からお礼・二両を貰う。顧問という形で協力することになった。
料亭の雛人形の顔が変だ。姫人形の顔がどんどん悲しそうになって行く。桃太郎は若夫婦の秘密を探り出した。婿養子の主の子でない長男のところへ、婿養子の外で出来た隠し子である娘が嫁に入った。女将はかなしい。料亭の本店から独立したがっている。主夫婦に本店の大旦那が人形を送っていたのだった。おまえたちの考えてることは知っている、とね。三井清左衛門に頼まれていたので伝えると、お礼が十両だった。
長屋の浪人三木鷲五郎は姫路藩の江戸家老だった。藩から追い出されていた。門から入れない。もう一人の家老が銀山を堀出そうとするのを、三木は止めた。考えの違いだった。桃太郎が調べると、三年も過ぎ、形成が変わってきているからと門から入るのを手伝う。入ってしまえば江戸家老のまま、銀山経営も失敗しているので返り咲いた。
三井の育てていた二十鉢の盆栽が一晩消えた。桃太郎が探ると、錺職人の親方の横暴が明らかになった。無慈悲な親方から年季が明けた三人の職人が独立する資金にするために自由に出来ない簪を盆栽の鉢に隠していた。外に持ち出したのだ。
長屋に越後屋の手代が二人で住んでいる。二人の手代の持ち場の反物が切られていた。三井清左衛門に頼まれ調べると、娘がやっていた。娘は男にやらされていた。だが男の正体が分からない。三井・越後屋の信頼を落とすための嫌がらせだろう。
他にどんな嫌がらせがあった?聞いてしまった桃太郎。
草刈り 中途半端
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