小籐次青春抄 品川の騒ぎ・野鍛冶 佐伯泰英
品川の騒ぎ 前に読んでた。
豊後森藩の厩番の息子・赤目小籐次18才らは日当がいい品川の津之國屋の蔵の番をすることになった。小籐次の仲間・品川村腹っぺらし組八人の中に信州松野藩六万石松平家の妾腹の三男・松平保雅19才がいた。蔵番というのは曲者で、もともと保雅を殺そうと企てられたものだった。長男には毒が盛られていた。そのことをこの蔵の番をする最中に知ることになった。
蔵の番は津之國屋の抜け荷の送る為の勾引かしてきた女の番だった。今夜、船に乗せられる女を助ける為と、兄を助けるために隠居している松平の殿様の元側年寄・御岳五郎右衛門に会いに行き、全てを話し、殿様への書状を託す。
娘を蔵から出されたとき、腹っぺらし組は姿を現し戦う。奉行所がやって来た。娘達を見張っていた者を倒し、七人は逃げる。一人は津之國屋に付くが、津之國屋の手下に殺される。新助が用心棒のお金を持って逃げ、一人五両三分ずつ、みんなで分ける。
腹っぺらし組は解散、若様も放埒な日々を終える。寺侍・光之丈は雑司ケ谷村の野鍛冶の出戻りの婿になることに決めた。
野鍛冶 品川の事件から一年余り過ぎていた。野鍛冶の所に婿に入ったが、なかなか腰の定まらない光之丈のところに小籐次は研ぎを教えに行く。
雑司ケ谷近辺は下高田村のやくざ・馬場の茂蔵に牛耳られそうになっていた。御用聞きの千造と手を組んでいた。鬼子母神の祭礼を仕切る丸池の為右衛門も言いなりになっていた。農具を作っても自由に売れない。光之丈の義妹・みやが勾引かされた。
鬼子母神の祭りの日、若い野鍛冶たちが茂蔵の家に忍び込む。小籐次が先に入り込み調べていた。用心棒を捕まえ、情報を入れる。蔵には刀等の他、鉄砲、火薬があるという。光之丈は南町奉行山村良旺宛ての手紙を持って行く。おみやや為右衛門の家族を助け出す。火薬を少し持ち出し爆発させる。奉行所の捕り方がきた。みんなで茂蔵を捕まえる。
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