使の者の事件帖(一) 女湯に刀掛け 誉田龍一
幼い頃親と死に別れた猪三郎、鹿之丞、蝶の三人は筒井和泉守に拾われ、家臣・村雨に育てられた。筒井和泉守が南町奉行になり村雨は内与力になった。猪三郎と鹿之丞は萩の湯の留蔵に預けられ、蝶は姿屋の庄右衛門に預けられた。三節棍 くくり ジーファーという武器を使う。
猪鹿蝶揃い踏み 若旦那に言い寄られている芸者・大吉を助けた猪三郎は若旦那が殺されたため犯人として捕まった。村雨の口利きで放免になった。大吉の手紙を子供に託された猪之吉はつけられる。子供を人質に大吉に言い寄る旗本がいた。子供がいやがり祖母と共に殺される。子供を助けに出向いた大吉は子供が殺されていることを知り、手向かったため殺される。岡っ引き・米六、旗本・平川一之進、旗本の用人を殺した。
女湯に刀掛け 萩の湯で本所廻り方同心・守本左内が殺された。女湯にはいっている守本を男湯の穴に釣り糸を通し、首に引っかけ殺していた。北町同心・前田和馬が自分の悪事を守本に被せていた。付いている岡っ引きは米六の弟だった。前田と沢七を殺した。
鬼が出るか蛇が出るか 同心、岡っ引き殺しに火付盗賊改方与力・石橋辰之介が出てきた。裏で操る者がいるようだ。口封じに殺されたのではないかという。殺したのは女だ。ジーファーを手掛かりにお蝶に迫る。猪之介が使いをしている相模屋の息子が十両を借り千両借りたことになっている証文を持って、岡っ引き・勘八が動いている。主と若旦那が殺された。仙次はお蝶が、勘八は猪三郎が殺した。虎松一家へは火盗改めが踏み込んだ。取り方に化けた鹿之助が辰二郎を追うと石橋が袈裟懸けに殺してしまった。
幽霊の正体見たり 潰したはずの虎松一家の賭場が昼から営業し、やくざの博打の上がりを侍に渡している。鹿之丞も猪三郎も命を狙われる。お蝶は人質にされ、呼び出される。辰二郎は生きていた火盗改めの石橋と組んでいた。石橋と辰二郎は兄弟だった。石橋兄弟を殺した。
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