風烈廻り与力・青柳剣一郎24 白牙 小杉健治
蝋燭問屋の主・太兵衛が殺され、腹違いの弟だと分かって一年余りしか経っていない忠助が捕らわれる。忠助と出会ったと証言した大工は証言を翻し不審死を遂げる。忠助は否認しないが吟味与力・橋本左門は慎重になる。相談された青柳剣一郎は奉行の許可を得、忠助は処刑された事にして牢から出し、犯人探しの捜査の手助けをさせる。
主の妾も殺されて床下に埋められていた。忠助を犯人にするために人が動いていた。
犯人は元旗本・高月杢太郎だった。杢太郎は三年前、西丸書院番士の同僚・室田荘四郎の妻・美津を我が者にしようと室田を斬った。美津の連れ去りを青柳剣一郎に邪魔され、江戸を離れた。箱根で自決している杢太郎が白骨で見付かっていた。が、それは杢太郎ではなく杢太郎が殺し、自分の持ち物を持たせた相良藩の武士だった。太兵衛は美津を奪いに帰って来た杢太郎に出会った。太兵衛は杢太郎を西の番から白虎と呼んだ。昔からの知り合いだった。太兵衛は商売敵・佐太郎が仕事を出来なくなる位の怪我を負わせる事を頼んだ。太兵衛が邪魔な杢太郎は太兵衛を殺し、太兵衛の日記を探したが見付からないので、火を付けていた。忠助が犯人にされるよう、太兵衛の女将や番頭も身方にに、侵入しやすくし、不利な証言もさせたていた。青柳剣一郎の名で美津を呼び出したところ剣之助が阻止し、杢太郎は捕まった。
何も分からない忠助が店を継いだため、剣一郎は佐太郎を番頭に推薦する。忠助は佐太郎に頼む。
相良藩の藤瀬浩太郎は藩の金五十両を持って逐電したとして、藤瀬家は断絶家族の身はお預けになっていた。藤瀬家を再興することになった。と連絡があった。
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