使の者の事件帖(三) 何れ菖蒲か杜若 誉田龍一
鹿を指して馬と為す 南町奉行所同心・高松重春が芝居のように見栄をきって捕物をする。三吉と手を組み末蔵一家を潰している。元岡っ引き・五郎八に罪を着せるため、元子分の足の悪い久助は罪を被せられ顔を潰され殺された。高松は女に囲まれている時、お蝶に殺された。倉次と三吉も殺した。
何れ菖蒲か杜若 錦絵の版元美人三人を選んだ。小結の直が殺された。関脇のまさも殺された。まさは養子に来る人も決まっていた。父親も病気で倒れている。大関の半を狙いに来た虎が殺され、前の二人も虎が殺したことにされた。虎は半と言い交わしていたが旗本がかっさらっていったので、半を憎んでいたが、前の二人は関係無い事を知っている猪三郎たちは調べる。狙いはまさだった。山崎屋の身代を狙う、女将の連れ子の寛太が同心・柳田と瓦版屋・岩吉の手を借りて養子が来る前にまさを殺し、父親にも薬を盛った。おまさを狙うと、寛太のことが分かるので直を先に殺した。岩吉と寛太と柳田を殺した。寛太は抜け荷をしようとしていた形跡があった。
鵜の真似をする烏 留蔵がお金を借ていた辰次が殺された。芸者の音吉が殺された。三人の真似をしている者がいる。鹿之助は三年ぶりに兄貴・乙松に会った。乙松は鹿之助を狙いに明日丑三つ時に行くという。三対三で戦う。三人を動かしているのは誰か。
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ 村雨が抜け荷を調べさせていた同心・清田健吾が首を射られ殺された。鹿之丞の客の所に来た北七が殺された。庄右衛門の家が付け火に遭った。奉行職を狙う、田辺光二郎と筆頭与力・安居と松平右兵衛政長結びつきを調べる。村雨は三人を連れて仲間になれという誘いに乗り三人を連れて松平の屋敷へ行く。松平の家臣角野を含めて殺す。
0 件のコメント:
コメントを投稿