東京で見つける江戸 香原斗志
平凡社新書
町医・栗山庵の弟子目録〈二〉 神隠し 知野みさき
新・口中医桂助事件帖② ほうれん草異聞 和田はつ子
料理をつくる人 アンソロジー
てさばき アンソロジー
定廻り同心新九郎、時を超える③蟷螂の城 山本巧次
勘定侍柳生真剣勝負〈八〉 愚王 上田秀人
三代将軍家光から左門に届けられた密書。左門は柳生を潰すため、藩士を殺す。ひと足遅れて柳生の郷に入った十兵衛と淡海一夜は、地獄絵図を目の当たりにする。十兵衛は左門を討ち取る。一夜は、柳生宗矩に知らせるために江戸へ帰る。宗冬のために動きが取れない一夜は、老中・堀田加賀守を頼る。
江戸から大阪に帰ろうとする永和と伊賀の佐夜は、宗冬が放った伊賀者に追いかけられていた。箱根の関所を通り抜けたが、伊賀者を巻くため、佐夜は、関所を利用しようと考えていた。
春風捕物帳 岡本さとる
きつね 近江屋の手代・清七が土左衛門になってあがった。南町奉行所定町廻り同心・春野風太郎は、清七について調べた。矢場のきつという女に引っ掛かり貢がせて店の金に手を付けた清七は川に身を投げた。だが、清七は滑って川にはまったということになった。きつの話を聞いた近江屋の主は、きつに会った。主も引っ掛かり、きつを妾にした。清七の母親は、飯炊き婆になりきつの世話をする。きつの留守に近江屋の相手をした婆は美しかった。近江屋は婆に乗り換え、きつとの縁を切った。近江屋の前から婆が消えた。近江屋は隠居した。婆の正体は、白比丘尼のお常と言われた女だった。清七の仇討ちだった。
姉妹 喜六が、浅草寺の裏で蹲った女・いねを保護した。いねは騙され女衒に売られ酷い目にあわされいたところを必死に逃げてきたと言う。自分を逃がしてくれた姉・ふくが心配だと訴える。手掛かりからいねのいた場所を見付けた風太郎と喜六だったが、女たちは場所を移されていた。合言葉を頼りに新しい場所を探し出す。女達を救い出す。女嫌いの喜六だが、家で店を守るいねは気になったが、いねとふくの姉妹で出来る掛け茶屋を任される事になった。
やさしい男 熊三は優しい男で、一人で子供を育てている酌婦の愚痴を聞き、やさしく慰めていると、女が本気になってしまった。熊三の恋女房・こいが子供を連れて出ていってしまう。熊三はこいは自分と一緒にいない方が良いんではないかと思う。大家が二人を仲直りさせるために相撲大会を企画する。熊三は昔、暴れん坊を投げ飛ばしたと言い伝えられていた。熊三は、牢人に遣られたと大怪我をする。春太郎は、自分で遣った事だと看破する。怪我をして座っている熊三にこいが寄り添い、膝に子どもが乗った。
喫茶おじさん 原田ひ香
定廻り同心新九郎、時を越える②岩鼠の城 山本巧次
しゃばけシリーズ なぞとき 畠中恵
何故佐助が怪我をしたか。長崎屋の手代と坂下屋の娘が恋仲になった。坂下屋の店が左前になり娘を金持ちのところに奉公に出し得た金で店を立て直そうとした。娘が長崎屋に逃げたので追ってきた父親が、桶を投げた。桶が小鬼に当たり元興寺に噛みつき、がごぜの爪で佐助が引っかかれた。手代は娘と江戸を離れた。
何故 料理屋の娘・照の縁談が潰れたか。照の次兄が千住の宿屋へ養子に行く事になった。次兄が、実家から遠い、知ったものが居ないと愚痴を言う。照は次兄の頬を殴り、女はみんなそうだ。でも誰も何も言わない、と言った。照の縁談相手の母親が、男の頬を殴るような娘を嫁に出来ないと考えたようだ。内々のことを何故知ったのか。照の友達から伝わったようだ。また、相手は何回も縁談を断っていた。
通町に賊が入ったどうやって入ったか。黒と白の二匹の犬が離れに来た。鍵が大好きな犬で、鳴家がおもちゃにしている長崎屋の古い鍵にご執心。黒い犬が長崎屋に留まった。白い犬、犬の飼い主を探す。通町の大きな油問屋の犬だった。犬の世話をしている竹藏が鍵を持ってくるように躾けしていた。一太郎行った時、竹藏たちは逃げていた。
一太郎の枕辺に女が現れる。仁吉の結界を破れるのは何故。天ぷらが歩き出す。寛朝もやってくる。武家の間で流行っている夢見に付いて相談に来た。武勲が書く本から悪夢がでてきていることが分った。寛朝が払う。
北の御番所反骨日録〈十一〉 霧の中 芝村凉也
裄沢が、頭を殴られてから二日目、北町の来合轟次郎の元に裄沢の行方不明が知らされる。奉行所の同心等が調べるが、全く手掛かりがなかった。非番月の後、十日足らずの間待つ事になった。
定廻り同心新九郎、時を超える①鷹の城 山本巧次
アーセナルにおいでよ あさのあつこ
春待ち同心〈二〉 破談 小杉健治
辻番奮闘記六 離任 上田秀人
風の市兵衛 弐 うつ蝉 辻堂魁
花の宴 大工の頭領の修業中の庸の弟・幸太郎が、師匠が元気がないと言ってきた。七十七才、矍鑠としていた仁座右衛門だった。庸は走入廻り、仁座右衛門の庭に桜を植え、舞台を拵え、芸者を呼びんだ。仁座右衛門の名を出すとみんなが集まった。仁座右衛門は、綾太郎が気に入り一晩過ごすと元気を取り戻した。
炬燵の中 按摩の宗沢が、炬燵を返す時期だが、猫が住着きもう少し貸して欲しいと言ってきた。何か変だと思った庸は宗沢宅へ行く。宗沢が猫と言ったのは生首だった。東方寺の瑞雲にお払いを頼む。宗沢が二か月前、小塚原を通ったことを知った庸は、八丁堀の同心・熊野にお仕置きになった者を聞く。鬼火の駒八がいた。瑞雲に話し調伏を頼む。鬼火の駒八は首を晒されている時、宗沢が通った。宗沢が足を洗い元気にしていることに良かったと思って付いて来てしまった。その後をたくさんの亡霊が付いてきてしまったのだった。宗沢は、足を洗うことを認めてくれてありがとうございましたという。駒八は成仏した。元、盗賊一味だったとしゃべった宗沢は、自首すると言ったが、同心・熊野は、奉行が、ずっと前に足を洗っているからいいと言われたと言い、いろんなことが耳に入ったら教えろ、いろんなことを頼むかもしれないと言った。
夏至の日の客 柴田洪順・学者見習が、一年前の夏至の日、ギヤマンの杯を借りに来た。何に使うかとかいろいろ聞いた庸に、もう良いと言ってでて行った洪順をつけた。他所で借り、少しして返したことを見届けた。庸は調べ考えた。洪順が火付けをしようとしていることは分った。洪順は、師匠の内藤玄丈を殺そうとしていると思った。洪順が長崎へ行った。庸は熊野にも洪順が火付けを考えていることを言うが、起こっていないことを奉行にまで言われないと言われた。それから一年経った。内藤玄丈の屋敷の火事を起こす装置を外した。見付けた洪順を呼び出し、装置を外したことを話す。玄丈の所に帰るのを止めるように言う。洪順の訳した物を玄丈の名で出版する玄丈を許せなかった。行き場所のない洪順に長屋を貸した。
江戸に花咲く アンソロジー
武士はつらいよ② 蔵元の娘 稲葉稔
夏目要之助 徒目付下士、家禄三百石。藩主・藤田伊勢守氏鉄
助太刀稼業〈一〉 さらば故里よ 佐伯泰英
豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎23才。身に覚えのない罪を着せられ脱藩を余儀なくされる。大阪に向かう船には「そなたが頼りだ」と毛利家の三男・助八郎が待ち構えていた。家宝の刀を持ち出した若様と旅をする羽目になる。
拵屋 銀次郎半畳記 四 汝 戟とせば〈二、三〉 門田泰明
安倍晴明 あやかし鬼譚 六道慧
上絵師 律の似面絵帖⑩ 照らす鬼灯 知野みさき
情け深川恋女房⑤ 札差の死 小杉健治
武士の流儀〈十〉 稲葉稔
旗本出世双六〈一〉 振り出し 上田秀人
書院番の新参がいじめに耐えかね三名の古参を斬り殺す刃傷事件が起きた。二百二十五石の小旗本で無益の北条志真佑は、番士を一新し再編された組・西丸書院番二番組に抜擢され、妹・幸や叔父・相模八左衛門と共に喜んだ。書院番の仕事は、外出時の将軍の警護。志真佑は西ノ丸の書院番なので家慶の外出時の警護。
家斉の代参で、家慶が有徳院の忌日の供養に参加のため寛永寺に行く。志真佑は組頭のすぐ後ろに付くように言われた。敵に誘われても討って出ず、盾出なければならないと言われる。
東京バンドワゴン⑲ キャント・バイ・ミー・ラブ 小路幸也
鬼役〈三十四〉 帰郷 坂岡真
おもみいたします② 凍空 と日だまりと あさのあつこ
岡っ引き黒駒吉蔵② 馬駆ける 藤原緋沙子
駐在日記 小路幸也
うぽっぽ同心十手綴り⑦ かじけ鳥 坂岡真
定食屋「雑」 原田ひ香
徒目付勘兵衛 〈四〉 烈火の剣 鈴木英治
コンビニたそがれ堂⑩ 夜想曲 村山早紀
新・秋山久蔵御用控〈十九〉 飾結び 藤井邦夫
鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿④ 竹寺の雪 鳴神響一
ノンフィクション作家の赤尾冬彦が、昭和の銀幕スター・関川洋介記念館で絞殺された。一月経っても進展しない事件を、幼なじみコンビ・吉川元哉と小笠原亜澄も調べることになった。関川家族や共演者等の聞き込みを始める。赤尾は、関川洋介の生誕百年の伝記本を出す予定で調べていた。映画・竹寺の雪を観ている時に殺された。
鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿③ 極楽寺逍遥 鳴神響一
鎌倉大仏付近の丘の上で撲殺体が見付かった。殺されたのは美術館学芸員の鰐淵貴遥だった。神奈川県警捜査一課・吉川元哉と、鎌倉署刑事課強行犯係・小笠原亜澄はコンビを組まされ関係者を訪ね歩く。
貴遥は、父・鰐淵一遥画伯が持つ「極楽寺逍遥」を研究し、近く専門機関で蛍光X線調査や赤外線写真調査をしたいと思っていた。亜澄は一遥画伯の了承を得、一遥画伯の出費で科学捜査研究所を通じて解析を頼んだ。
みんなが集まった席で、解析から判ったことを発表する。
北の御番所 反骨目録〈十〉 ごくつぶし 芝村凉也
鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿② 由比ヶ浜協奏曲 鳴神響一
七月下旬の土曜日、鎌倉海浜芸術ホールで、新日本管弦楽団の演奏会中に、第一バイオリンのコンサートマスター・三浦の頭上に鉄球が落下し死亡する事件が起こった。超小型ロボットアームが取り付けられスマホで捜査されたものだった。
鎌倉署刑事課強行犯係の巡査部長・小笠原亜澄と神奈川県警捜査一課・吉川元哉巡査長は組み、鑑取りに回った。
女系図でみる日本争乱史 大塚ひかり
みんな身内の争いだった。母親は誰か。に注目した女系図。丹念に読み解けば日本史のややこしい部分がクリアに見える。
何故、中大兄皇子は長い間天皇に即位しなかったか。
応仁の乱の本当の原因は何か。
慶喜は何故戦わず降伏したか。彼は公家だった。
吉屋信子全集9 女人平家(全) 吉屋信子
浮世絵宗次日月抄上 蒼瞳の騎士 門田泰明
風烈廻り与力・青柳剣一郎 妖刀 小杉健治
腕の立つ武士ばかりを狙う辻斬りが出た。亡骸の状態から妖刀雲斬丸だと考えられた。ある旗本からから盗まれ密かに探索を命じられていた。
あきない世傳金と銀特別巻下 幾世の鈴 高田郁
神田職人えにし譚 相槌 知野みさき
警察小説傑作選 相克 西上心太編
荻窪シェアハウス小助川 小路幸也
沢方佳人、高校三年生、将来何をするか決められなくて酒店でアルバイト中。中学一年生の時、父を亡くし、忙しい母に代わり家事全般を完璧にこなす。母が心配し、巣立つために、近くに出来たシェアハウスに四月から入る契約をする。
シェアハウス小助川は、元医院。タカ先生57才は、父親と母親を一遍に亡くし、二年前に医院を閉めた。和洋折衷のこの建物が好きな相良奈津子は、会社に持ちかけタカ先生に持ちかけ医院をリノベーションし、シェアハウスにした。タカ先生は元々の渡り廊下で繋がる母屋に住む。
最愛 小杉健治
芋洗河岸3 未だ謎 完 佐伯泰英
小此木善次郎が一口長屋に住み始めて二年が過ぎた。
長屋の一室に半二階を作った八五郎たちは、越後屋に報告する。越後屋はこんな危ない物は駄目ということで大工を入れ正式な半二階を造作した。善次郎の長屋は、増築された。一階は台所土間と二部屋になり、二階ができた。二階は周回廊下で囲まれた床の間付きの六畳間だった。
二階で、中秋の名月と不忍池に反射した光で愛刀・國重の抜き身が、神秘の光に彩られていた。今後自分の成すべきことを考える。
生後一月の犬を長屋で飼うことになった。息子・芳之助に、もみじを家で飼いたいならば道場の稽古に行くと条件を付けた。
善次郎は愛刀を封印した。越後屋の共で真田家に行く。善次郎は竹棒で対する。越前屋嘉兵衛は家老は向後百年を熟慮し、あえて惨敗という結果で、奮起させようとしたのではないかと思った。