縄文人に相談だ 望月昭秀
2021年12月27日月曜日
はぐれ又兵衛例繰控一 二 三
はぐれ又兵衛例繰控一 駆込み女 坂岡真
南町奉行所で例繰方の与力を務める平手又兵衛38は「はぐれ」と呼ばれる変わり者。過去の類例を完璧に諳んじる驚異的な記憶力で仕事はそつ無くこなすがやっかい事には無関心。
駆込み女 奉行所に駆け込んできた女郎の死をきっかけに、幼馴染の鍼医者・長元坊と悪党退治に乗り出す。父母を亡くし天涯孤独の又兵衛を元気づけてくれた行きずりの少女・あさだった。十年前あさは奉公先の娘と間違えられ勾引かされ、行方知れずになった。あさを勾引かした者、豊前屋 中津藩普請奉行 定町廻り同心 元締め等。豊前屋から四千両出させる。あさが代わりに勾引かされた娘に千両を渡す。
師匠が持ってきた見合いに行きそびれた。
はぐれ又兵衛例繰控二 鯖断ち 坂岡真
はぐれ又兵衛例繰控三 目白鮫 坂岡真
妻・静香の前夫・火盗改長官の息子が、捕まえた盗賊を逃がす。又兵衛が長官宅に乗り込んだ時、長官下の同心たちが、又兵衛の味方に付く。
静香と祝言を挙げる。奉行から祝い酒が届く。
2021年12月23日木曜日
紅雲町珈琲屋こよみ⑨ 月夜の羊
紅雲町珈琲屋こよみ⑨ 月夜の羊 吉永南央
2021年12月21日火曜日
卯月庵へようこそ 十日月の巻
2021年12月19日日曜日
お宿卯月庵へようこそ 上弦の巻
湯島天神坂 お宿卯月庵へようこそ 上弦の巻 中島久枝
2021年12月17日金曜日
酔いどれ鳶
2021年12月15日水曜日
2021年12月13日月曜日
京都寺町三条のホームズ17
2021年12月11日土曜日
花人始末 菊花の夢
花人始末 菊花の夢 和田はつ子
2021年12月9日木曜日
明日につながる5つの物語
明日につながる5つの物語 あさのあつこ
この手に抱きしめて ガンが見付かった父親。半生を振り返る。娘の結婚。
2021年12月7日火曜日
勘定侍柳生真剣勝負〈四〉 洞察
勘定侍柳生真剣勝負〈四〉 洞察 上田秀人
2021年12月5日日曜日
輝山
輝山 澤田瞳子
金吾はかっての上役・小出儀十郎から代官・岩田鍬三郎の身辺を探れとの密命を帯び、江戸から石見国大森代官所の中間として赴く。金吾は万事恙なしの文を送っていた。
2021年12月3日金曜日
大名絵師写楽
大名絵師写楽 野口卓
2021年12月1日水曜日
舞風のごとく
舞風のごとく あさのあつこ
小舞六万石の城下に火事が起こった。大火事だった。罹災者が多く出、新里正近の兄嫁・恵心尼・七緒が居る清照寺にも罹災者が集まっていた。清照寺には千代も引き取られていた。千代は七緒の兄・生田清十郎の娘。 生田清十郎は施政者に作り上げられた殺人者だった。妹・七緒の夫・新里結之丞を殺した。弟・林也・正近が清十郎を斬った。千代の辛い日々が始まり、七緒に助けられたところだった。全てを知っているのは、正近の現主・樫井透馬と七緒だけだ。正近と透馬の友・半四郎も知らない。樫井透馬は庶子だが長男が身体が弱いため家老職の樫井家を継いでいる。正近と半四郎は透馬個人の家来になっている。
透馬と半四郎は、樫井家の蔵を開け、全ての米を罹災者に別ける。藩にも蔵を開けるように掛け合うつもりだったが、登城を止められる。二人は火災の原因を探す。火事の元に行き探った。知りあいの元遊女・梶に合う。身請けされ商家の嫁になっていた。二人の命が狙われる。梶は川で死体となって見付かる。
千代は罹災者が死ぬ間際、付け火を見たと告白され提灯の模様を告げられる。千代が町へ使いに出た時、襲われるが、廻りの人々に助けられる。千代が町に出たことを知った七緒は、正近に助けを求める。馬で駆けつけた二人は千代が助けられる現場に着く。助けられた千代は新里家で休まされ次の日、清照寺へ送られる。正近は七緒に会う勇気がなく半四郎に送って貰う。正近は七緒にわが家にいて欲しかった。が七緒は寺に行ってしまった。千代は正近に心を寄せたようだが、正近は千代を不幸にしたと思っている。半四郎は千代に心を寄せた。
透馬と正近は火事のこと、火事後の煮え切らない藩の態度に不審を感じて調べていた。
正近は元水杉派の生き残り稲生の娘・弥生と妻帯していた。お腹の中で子供が亡くなり妻は実家に帰った。稲生の家で当主が刀を振り回して家来を殺していた。火事のために人々が大変なことになり正気でいられなかったようだ。火事は元水杉派の者を元押し込み梶の亭主の甘言でなされたことだった。火事を起こし城下を騒がせる。梶井家老に一泡吹かせる狙いだった。家老の評判を落とす。稲生は自決した。弥生と弟が残った。新里家で養生する。
2021年11月29日月曜日
無根の樹
無根の樹 三好昌子
鴛鴦図の女 明和三年 1776年 五月京都西町奉行所同心・榊玄一郎。手下の小吉。堀川の心中死体を調べに行く。現場に奉行所侍医・久我島冬吾がいた。久我島は人助けと思って心中であることをもみ消せと言う。玄一郎は心中事件そ調べる。
2021年11月27日土曜日
入船長屋のおみわ② 夢の花
江戸美人捕物帳 入船長屋のおみわ② 夢の花 山本巧次
2021年11月25日木曜日
あきない世傳金と銀 〈十一 〉
あきない世傳金と銀 〈十一 〉 風待ち篇 高田郁
2021年11月23日火曜日
時雨みち
時雨みち 藤沢周平
帰還せず 隠密・半之丞は、まだ戻らぬ同僚山崎を探しに加治藩に戻った。鍛冶屋の婿に成り代わっていた。半之丞は死んでいたと報告すると山崎に告げるが、山崎は半之丞を殺しにきたので半之丞は山崎を殺した。
飛べ、佐五郎 佐五郎は敵として十二年追われていた。国元では斬りあった理由が冤罪だったとわかり同情の声があがったという。佐五郎を追っていた男が病で死んだ。佐五郎は安心し、三年間世話になったとよに別れを告げた。とよは佐五郎を刺し殺した。
2021年11月21日日曜日
落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味
落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味 辻堂魁
大岡忠相は還暦を迎え、江戸町奉行から寺社奉行に転出させられていた。なぜか突然の気鬱に襲われた忠相に町奉行時代のある事件への疑念が芽生えた。「私の裁きは本当に正しかったか?」鷹狩りで出会った江刺・古風十一を使い真相の究明を始める。
五年前の米問屋高間屋の打ち壊し騒動の後、番頭が殴り殺されているのが見付かった。一ヶ月後、指物職人の与佐が殺しているのを見たと辻番の三人の番人が訴え出た。与佐が捕まり、拷問に掛けられ死罪になった事件だった。
三人の番人の行方は判らない。捕まえた同心・前波甚之助の行方もわからなかった。
十一の調べで三人の辻番が番頭を殺し、同心は金を掴まされたと判った。前波は自死した。全てが判ったところで今更何も出来ない。三人をどうにも出来なかったが、酒亭の五平は博打にのめり込み一年も経たないうちに借金が膨らみ酒亭を失った。道三郎は水茶屋の客ともめ刺された。表火之番衆・仲間広之進こと広助は何者かに惨殺された。誰かと口論になり斬られたと見なされた。
2021年11月19日金曜日
京都船岡山アストロロジー
京都船岡山アストロロジー 望月麻衣
憧れの耕書出版に就職した高屋誠は中高校生向け占い雑誌に配属される。編集部は大阪支社で住まいも未定。占い嫌いの高屋は、船岡山珈琲店にいる正体不明の占い師にぶち切れ星読みと大喧嘩をする。その揚げ句店の二階に住むことになる。
2021年11月17日水曜日
土偶を読む
2021年11月15日月曜日
花宴
花宴 あさのあつこ
2021年11月13日土曜日
出絞と花かんざし
出絞と花かんざし 佐伯泰英
2021年11月11日木曜日
2021年11月9日火曜日
親子十手捕物帳⑦
親子十手捕物帳⑦ 親子の絆は永遠に 小杉健治
辰吉がりさと別れて二年が経った。りさは鳥羽屋の清吉と一緒になり娘を産んでいる。
伊賀屋に泊まった男・利八が杉ノ森稲荷で殺された。利八は娘・鶴を吉原に売っていた。金子は持ってなかった。利八に大きな身体の男が付き添っていたようだ。兄弟で利八を狙っていたようだ。弟の甚五郎と、伊賀屋の奉公人・岩松、本当の名は甚一郎だった。
りさは清吉に頼み、鶴を吉原から身請けし、利八が持って帰るはずだった金子を鶴の故郷に送った。鶴は鳥羽屋で奉公している。
捕縛中に弟・甚五郎が屋根から落ち死んだ。兄・甚一郎は岡っ引き・忠次が殺したと思い、忠次の内儀・さやの命を狙う。甚一郎は捕まる。大番屋へ護送中、忠次が甚一郎を逃がしてしまう。さやが刺され生死をさ迷う。甚一郎は捕まる。辰吉は、さやが元恋人・寅助と会っていることを知り、忠次が不穏な動きをしていると思っていた。忠次は甚一郎の縛りが緩くなったことを認めた。辰吉はさやが、忠次とすれ違いの生活が寂しいと寅助に愚痴っていたことを話す。忠次は岡っ引きを辞めた。
一ヶ月後、辰吉は赤塚新左衛門から手札を貰い、岡っ引きとして独立した。若親分と呼ばれている。
2021年11月7日日曜日
2021年11月6日土曜日
めおと相談屋奮闘記⑩
めおと相談屋奮闘記⑩ 梟の来る庭 野口卓
梟の来る庭 庭に梟・福太郎が来た。信吾に長崎屋のカナリーという鳥の話をする。オウムやインコ、カナリーに興味を持った波乃のために、何でも知ってそうな留守居役・蟻坂吉兵衛に聞きに行く。後日、吉兵衛はカナリーとオウムを宮戸屋に持ってきてくれた。信吾と波乃は鸚鵡返しに驚いた。
2021年11月5日金曜日
めおと相談屋奮闘記⑨
めおと相談屋奮闘記⑨ 寝乱れ姿 野口卓
さかとら 仮名逆虎と名乗る人が信吾に会いたいと言ってきた。話しているうちに、女の持参金狙いの女房喰いと言われる仲人の話しになった。次にどんなてを考えるかの話しになって、信吾は武家娘と商家の縁の話しをした。本当に起こってしまった。持参金付の武家娘を花嫁に式の当日花婿は持参金と共に消えた。婿が逆虎に似ている。信吾は自分が策を与えてしまったと大弱りだった。逆虎がやってきた。信吾は安心した。
信吾二人 天眼が調べた巌哲和尚のことを話してくれる。もと武士、妻は凉、息子は信吾妻と息子を亡くし、坊主になったという。巌哲のところに行くが、そんな話しはできなかった。信吾には二人の父がいる。二人の父から信吾と言う名前っっを貰った幸せな男だ。
幸せの順番 幼馴染がお妾さんになっていた。出会ってしまったと時々将棋を指しに来る商家の手代・徳次が川を見て悩んでいる。お妾さんになっている幼馴染に出会ったことに衝撃をうけていた。二ヶ月後、徳次が幼馴染の仙を連れてきた。一緒になることになった。徳次は徳兵衛と名乗り京都店の掛になった。徳次は二人にめおと箸を持ってきてくれた。
寝乱れ姿 将棋会所で常連さんが話しをしている。虚実織り交ぜ艶笑談、艶っぽい話し、怖い話。
女先生冷汗 鏡の中から声がして困っていると糸が相談してきた。男はイトを好きだと言う。それは自分ではないイトだった。糸は男の言うイトの屋号を聞き出していた。波乃はイトに会いに行く。男は首つり死んでいた。波乃は、糸に男にイトはおかめひょっとこの悪いところばかりを取ってつけたような顔をしていると言ってきたと告げた。糸は波乃に話しを聞いてもらってから男の声が聞こえなくなったと言った。
2021年11月4日木曜日
めおと相談屋奮闘記⑧
めおと相談屋奮闘記⑧ 友の友は友だ 野口卓
川獺日和 信吾は釣りに行き、川獺に竹輪の友・寿三郎の家・極楽堂に押し込む話しをしていた者がいると教えられた。引き込みの女が女中として入り、裏木戸を開ける手はずになっている。信吾は寿三郎に話し、お金が家にある日を聞き出し、権六の助言を聞き、寿三郎と裏木戸を張り込む。女中が鍵を開けに来たところを捕まえる。外では盗人たちが役人に捕らえられた。権六は極楽堂からのお礼百両を半分を信吾が受け取るなら自分も五十両受けとると話しを付けたようだ。信吾は五十両を貰う。信吾は波乃と一緒に川獺に礼を言いに行く。
目覚め 常吉がハツの感化か将棋に興味を持ち強くなりたいと願うようになった。常吉は駒の並べる順序、盤上の駒の位置を升目の記号を使って頭の中で表すことを教えてもらった。信吾は常吉が、強くなれば宮戸屋に帰らなくても良いかもしれないと思う。
繋ぎ役に例 三月、信吾と波乃の披露宴が開かれた。寸暇亭押夢が家に来た。押夢を見た甚兵衛が、銀竹屋だと屋号で呼んだ。四十過ぎで隠居したと教えられた。信吾は詳しく知らなくて良いと思った。
新しい友 駒形に武士が来るようになった。羽織の紋から御城将棋の大橋家の若様だと判ったが、信吾は気にしない。三度来て、駒形に慣れそうになった時、迎えが来て来れなくなった。ハツと指していたのが途中になった。信吾は三番勝っている。
2021年11月3日水曜日
めおと相談屋奮闘記⑦
めおと相談屋奮闘記⑦ 次から次へと 野口卓
女房食い顛末 権六が女房食いの話しをする。持参金を持って結婚し、妻をいびり妻側から離縁するようにもっていく。妻側からの離縁だと持参金を返さなくてもいい。持参金目当てに始めから追い出すのを目的に結婚する者がいるらしい。またそれが目的で仲人話しを持って行く者がいるらしい。新妻が入水した事件が起こった。そして悪徳仲人が殺された。天眼の瓦版がでた。仲人殺しの犯人は捕まらない。信吾は犯人は権六親分ではないかと疑った。
将棋指し 子供たちからの提案で、十五才以下は十文になった。ハツは女の子じゃない。ここでは将棋指しだと言った。子供たちが増え、留吉の妹・紋も来るようになった。
付き纏う数 夕七が相談に来た。自分に七が付纏うという話しだった。
波乃の姉・花枝の婿取りの婚礼が行われた。 三月二十七日。
2021年11月2日火曜日
めおと相談屋奮闘記⑥
めおと相談屋奮闘記⑥ なんて嫁だ 野口卓
操り人 母親と息子と話した次の日、新之助の弟・仲蔵が来る。来た時は、母親と兄に何を話したとか母親にいくら金を貰ったとかけんかごしだったが、話して波乃も加わり仲蔵は笑って帰る。半年後、仲蔵が母親と兄、信吾と波乃、正吾も呼び食事をする。母親は信吾と波乃の三人の時、二人に頭を下げ、包みを手渡した。十両入っていた。
2021年11月1日月曜日
よろず相談屋繁盛記⑤
よろず相談屋繁盛記⑤ あっけらかん 野口卓
2021年10月31日日曜日
よろず相談屋繁盛記④
よろず相談屋繁盛記④ やってみなきゃ 野口卓
一年長いか短いか 信吾が将棋会所「駒形」を開いて一年になる。将棋大会を開くことになった。集まった寄付で賞金を出す。三両、二両、一両。十才の少女・ハツも出ることになった。出場者は百八十三人になった。
2021年10月30日土曜日
よろず相談屋繁盛記③
よろず相談屋繁盛記③ そりゃないよ 野口卓
人を呪わば 宮戸屋で食事をしたひとが腹下しをしたと医者がやってきた。傘庵。瓦版が出る。岡っ引き権六が調べてくれているようだ。権六は大ぴらに出来ないようで、宮戸屋の繁盛を嫉む深田屋が医者と結託してでっちあげ金を強請るための狂言だったことを、知りあいの瓦版書き・天眼に書いて貰う。
縁かいな 生き物と話しの出来る信吾は、甚兵衛の飼い猫・黒介に相談屋の看板に伝言箱を取り付けることを提案される。相談に来た人は、今までの相談で面白い話しを教えて欲しいというものだった。信吾は仲が悪い商家の娘と息子が恋しあった話しを作って話した。その話しが寸暇亭押夢という人によって「花江戸後日同舟」という戯作本になって売り出された。
常に初心に 巌哲和尚の紹介でやってきた丑太郎は楽しくしゃべり、ぼんやりしていたことがくっきりと見える気がすると相談料を二分置いて帰った。
2021年10月29日金曜日
よろず相談屋繁盛記②
よろず相談屋繁盛記② まさかまさか 野口卓
2021年10月28日木曜日
よろず相談屋繁盛記①
よろず相談屋繁盛記① なんてやつだ 野口卓
2021年10月26日火曜日
禁裏付雅帳〈十二〉 継争
禁裏付雅帳〈十二〉 継争 完 上田秀人
2021年10月24日日曜日
突きの鬼一⑥ 春雷
突きの鬼一⑥ 春雷 鈴木英治
城下の寒天問屋から賄賂をもらっている江戸家老・黒岩監物が、手を組んでいた殿の母親・桜香院の殺害を忍びの頭・東御万大夫に命じた。国元の一郎太の弟・重次郎の一粒種・重太郎の重体が知らされる。桜香院は美濃に向かう。一郎太は神酒藍蔵と桜香院の警護をしながら美濃に行く。一郎太に冷たかった桜香院だったが、優しい言葉を掛けるようになっていた。桜香院の危機を救い国元に着く。孫に会い城に泊まったものと思っていた桜香院が、元居住していた離宮で殺される。
2021年10月22日金曜日
蘭方医・宇津木新吾 ⑬ 恐喝
蘭方医・宇津木新吾 ⑬ 恐喝 小杉健治
2021年10月20日水曜日
照降町四季(四) 一夜の夢
照降町四季(四) 一夜の夢 佐伯泰英
八頭司周五郎は兄の死を病死にするよう殿に直談判する。その代りという条件が出された。
照降町はどんどん復興する。宮田屋、若狭屋、南峰の診療所、ふみの小網湯、牢屋敷も出来道場も出来た。
2021年10月18日月曜日
浮世絵宗次日月抄〈五〉 汝よさらば
浮世絵宗次日月抄〈五〉 汝よさらば 門田泰明
宗次と別れようとしていた西條家の美雪は、宗次と生きていくことを決心する。宗次も受け入れる。
宗次が倒した隠密情報機関「葵」の本家本郷家を統括する高尾が現れる。葵を壊滅させた宗次・徳川宗徳を憎んでいた。高尾が自死した後、高尾の右腕富士に銃で撃たれ倒れる。
死んでしまった?吹雪は来ない?死んで終わるのは嫌だ。
2021年10月17日日曜日
家請人克次事件帖 秋草の花
家請人克次事件帖 秋草の花 築山桂
2021年10月16日土曜日
ふしぎ
ふしぎ 細谷正充
睦月童 西條奈加 悪いことをした者が睦月童・イオを見るとイオの目が金色に光る。
潮の屋敷 泉ゆたか 江ノ島から江戸へお嫁に来た。屋敷は老人の殺された家だった。
紅葉の下に風解かれ 廣嶋玲子 飼い主を探していた白兎はあやかしになった。白兎は少年に付纏う母親のあやかしを少年から離し、行くべきところに連れて行く。
紙の声 宮本紀子 直筆の書き物から亡くなった人を呼び出せる主人がいる紙屑問屋に奉公にでた太一。亡くなった父親と話しをし、大工になり父の望んだ家を建てた。
遺恨の桜 宮部みゆき 回向院の茂七 商家の息子、日道と名乗り霊感があると引っ張りだこ。見えることもあると言う。
2021年10月15日金曜日
まっくら長屋騒動記 江戸の茶碗
まっくら長屋騒動記 江戸の茶碗 中島要
江戸の茶碗 贋茶碗に騙された兄、別の人を騙そうとするが妹が止める。赤目勘兵衛が連れてきた永田屋八助が百両にしてくる。「江戸の茶碗」と銘々される。兄妹は店を買い戻した。
寝小便小僧 九才の定吉。夜中の便所で鬼に遭遇し、夜中に便所に行けなくなり寝小便をするようになった。馬鹿にされるのがいやで手習いに行けない。初に困ったら赤目さんに相談するよう言われた定吉は赤目に相談する。林仙時では礼金、墨代、半紙全ていらない、全て和尚の持ち出しだった。赤目は見つけた般若の面で和尚が霞小僧だと見抜く。定吉も知るが和尚を許す。
遺言 山城屋の亡くなった新造の遺言で赤目勘兵衛は月に一両貰っている。放蕩息子の栄太郎は近江屋の年上の娘と結婚させられるのがいやで娘が結婚できないようにしてくれと頼みに来る。赤目は栄太郎を殺しに来る。山城屋の主人の遺言は山城屋の先行きを見守り、店が傾いた時には災いの根を絶って欲しいということだった。今まで内儀に命を護ってくれと言われていたから我慢していたが、断ってきたからきたから遠慮が無くなった。先代の遺言を果たすと言う。一閃され元結を切られた。栄太郎は近江屋の娘と一緒になることにした。
真眼 十五年前、掛け取りの五十両を殴られ奪われ目が見えなくなった梅次郎は按摩をしている。お人よしが売り物だ。長屋のくず拾い彦兵衛が大店三河屋の隠居だと分かった。彦兵衛は梅次郎に優しい。医者を紹介してくれ医者代を持ち目を治してくれた。目が見えるようになった梅次郎は昔の泥棒は彦兵衛ではないかと疑る。逢いに行ったとき彦兵衛は亡くなっていた。泥棒の鼻の脇にほくろがあった。彦兵衛は確かめようとしたが目は開かなかった。つむったまま彦兵衛の笑顔が見える気がした。
嫁入り問答 相手が馬鹿だから嫁に行くのはいやどという湊屋の娘・花。尼になると言う。赤目の知りあいの尼僧に頼み相手の弥太郎と問答をすることになった。尼になるよりも自分の言いなりになる亭主と一緒になった方が得だと気付いたようだ。花は弥太郎と一緒になることを決めた。
男と女の間 定吉は喧嘩ばかりする赤目と母親を心配している。和尚に母親の再婚を言われ赤目が父親になるのはいやだ。と思う。
2021年10月12日火曜日
料理人季蔵捕物控㊶ 焼き天ぷら
料理人季蔵捕物控㊶ 焼き天ぷら 和田はつ子
季蔵は北町奉行の烏谷に、呉服問屋浅岡屋の跡取り息子・元太郎が八王子で想い女・紅代と暮らしているので連れ戻して欲しいと頼まれた。 季蔵は八王子で紅代と紅代の幼なじみが心中しているところに遭遇し、元太郎を連れて江戸に戻る。季蔵は二人は殺されたのではないかと思った。
商家の主が次々と殺される。季蔵の馴染の長崎屋五平と間違われ弟弟子が殺された。それらは殺し屋の仕業と思われた。殺し屋の元締めと思われた艾屋が殺された。五平の持ち物が傍に落ちていたので五平は捕まる。新しく商家の主になった者が集まるということで季蔵は烏谷の意向で南町の奉行宅に出張し京風料理を拵える。庭の木の根元に埋めてあった小判を掘り出した持ち帰ったようだった。集まった商人は吉川奉行夫婦にたっぷり贈答品を渡した。
季蔵は元太郎から相談される。番頭に店を譲らなければ主と若旦那の命はないと文が届いたと。季蔵は八王子に行く。前に出会った和尚も役人も全ての人が居なかったり、違った人だったり。
季蔵は浅岡屋の茶室の傍で聞く。浅岡屋の主人は殺され番頭が捕まり、元太郎が番頭を殺し、番頭に殺され掛けたが反撃しころしてしまったことにするつもりらしい。その場にいた鍋が殺され、秋と季蔵が踏み込み番頭は助かり元太郎は捕まった。
元太郎は鍋から艾屋が殺し屋の元締めで殺しを頼む商家の主は、自分に直接関係のない者を頼む。元太郎は長崎屋殺しを頼む父親を見てしまったことで、自分が殺し屋も元締めになろうと考えたのだった。
2021年10月10日日曜日
新・秋山久蔵御用控〈十一〉 残り香
新・秋山久蔵御用控〈十一〉 残り香 藤井邦夫
出戻り 秋山久蔵の首に25両が掛けられていた。秋山の弱みを教える噂をまき、寄ってきた者を調べる。旗本内藤家が浮かぶ。離縁されて帰って来た娘は、二年前、夫が名のある壺や茶碗や名刀の偽物を作り売りさばいて、秋山が切腹に追いこまれていた。娘・浪路は尼になった。
2021年10月8日金曜日
向島・箱屋の新吉新章〈一〉
向島・箱屋の新吉新章〈一〉 箱屋の使命 小杉健治
2021年10月6日水曜日
風の市兵衛㉙ 寒月に立つ
風の市兵衛㉙ 寒月に立つ 辻堂魁
公儀十人目付筆頭・片岡信正の命で越後津坂藩内定の最中、返弥陀丿介が瀕死の重傷を負った。信正は、譜代ながら跡継騒動を抱え、陰に御用商人の不審な噂が絶えない津坂藩の探索の続きを唐木市兵衛に託す。
津坂藩の江戸家老・聖願寺豊岳は藩御用商人と組み藩政を握っていた。津坂湊の香住屋と長浜湊の武井が手を組んでいた。長浜には朱雀家の采地があり津坂藩藩主鴇江伯耆守憲実の正妻・蘭の方は朱雀家から来ていた。十年前、朱雀家の遠縁から鴇江家に婿養子に入りお世継ぎに決まっていた。お世継ぎの松之丞が錯乱状態になり暴行し、家臣に斬られたことにより跡継ぎ問題が起こった。聖願寺派は朱雀家から養子を得ようとする。十年前、側室の阿木の方と生まれたばかりの若君を殺されると言う事件があった。御年寄役・戸田浅右衛門は助かった若君を死んだものとして真野分蔵夫婦に託し江戸へ逃がした。その若君を呼び戻そうとした。聖願寺が使っている影の目付・丹波一味が動き、若君を探し出し殺そうとしていた。
市兵衛は若君を探しだし、襲ってきた丹波を倒す。世継ぎ鴇江憲実が正式に幕府に届けが出された。
将軍が片岡信正の弟・唐木市兵衛の存在を知った。市兵衛は十俵の扶持を貰うことになった。旗本五千石広川家の養子縁組みの見合い話が進んでいる。
2021年10月4日月曜日
婿どの相逢席
婿どの相逢席 西條奈加
楊枝屋の四男坊・鈴之助25才は、仕出屋「逢見屋」の長女・千瀬の婿になった。何もする事が無かった。役目は子をなすこと。女の子を授かることだった。
千瀬は鈴之助に期待していると言う。鈴之助の人を和ませる力に。
逢見屋に嫌がらせをする仕出屋「伊奈月」がある。魚屋を巻き込み噂を振りまく。鈴之助は伊奈月の若旦那に逢見屋に嫌がらせをしているつもりでも、自分に振りかかって来ますよ。と忠告する。伊奈月は潰れる寸前になる。
2021年10月2日土曜日
新酔いどれ小藤次〈二十〉 三つ巴
新酔いどれ小藤次〈二十〉 三つ巴 佐伯泰英
2021年9月30日木曜日
浪人奉行 十一丿巻
浪人奉行 十一丿巻 稲葉稔
2021年9月28日火曜日
神谷玄次郎捕物控 霧の果て
神谷玄次郎捕物控 霧の果て 藤沢周平
北の定町廻り同心・神谷玄次郎は14年前に母と妹を殺されている。仕事を怠けて小料理屋よし野に入り浸っていた。
針の光 男が女を抱き寄せ、首筋に畳針を刺し、首を絞めて殺す。玄次郎は網を張り、現場を押さえて捕まえる。
虚ろな家 菊屋の娘が勾引かされ五百両を要求される。同心・鳥飼の助をする玄次郎は、店の周辺を探る。玄次郎は銀藏に、五百両の運び役・鳥飼の岡っ引き・弥之助を尾けるように指示する。弥之助は菊屋の女中の実家に行く。弥之助と菊屋の主人との計画だった。左前の菊屋は五百両を本家から出させ、別けるつもりだった。
春の闇 奥州屋から銀藏に、娘の簪を探して欲しいと依頼があった。婚約者からの贈り物だった。見付からないまま、奉公人・増吉が殺された。玄次郎が調べ出す。投げ文があり簪は奉公人・幸介の行李の中から見付かった。幸介を増吉殺しの犯人だという投げ文が来る。玄次郎はそれを無視し、奥州屋を張り込む。娘の婚約者が投げ文を持って来たところを捕まえた。娘と幸介は駆け落ちを考えていた。増吉が娘の簪を拾い、婚約者に買い取って貰おうとした。婚約者は増吉に簪を幸介の行李に入れさし、増吉を殺した。幸介を犯人に仕立てようとしたが、捕まった。
酔いどれ死体 御薦さんのような死体が見付かった。甚七だった。殺された理由が判らない。二十年前、勤めていた店の若旦那が主人になっていた。その頃付き合っていた女と今も続いていることを知られた主人が殺していた。お金を強請られたわけではないが、ただ酒を飲ました。甚助の酒は底なしの怖い酒だった。
青い卵 長屋の一人暮らしの婆さんが殺された。誰も知らないはずの十二両と日ごろの小銭が無くなっていた。時々訪れるのは糸屋の隠居と孫。糸屋の隠居から教えられた小間物の行商をしている長吉が捕まった。長吉は殺し十二両を奪っていた。玄次郎は孫が掘っていたところを掘れば小銭が出るだろうと銀藏に言い置いてゆく。
日照雨 米屋の鼻摘みの次男坊がめった刺しだ殺された。米屋の女中で何もされたことがないと言った祝言のため店を辞めたそのがいた。そのは重吉に手込めにされたようだ。玄次郎はそのの祝言の日「祝言に行け、逃げようと思うな。お上には慈悲もある。あとはまかせろ」と父親に言った。
出合茶屋 青梅屋の内儀が、銀藏のところにこの頃誰かに見張られているような気がすると相談に来た。内儀が襲われ庇った小僧が大怪我をした。玄次郎が突っ込みながら聞き出す。出合茶屋で男二人と女一人の客を見ていた。巴屋に入った押し込みだった。浪人と職人だった。捕まえた。
霧の果て 玄次郎は母親と妹が殺された事件を調べている。父親が調べていた事件絡みでその後同輩が調べようとして上からそのままお調べ無しの命令が出た事件だった。父親がやる気を無くし身体を壊して亡くなった。その頃を知っている者を調べ出して聞き廻る。祈祷を行っていた寺の関係で寺社奉行の寺社役同心に会いに行く。印南が玄次郎に会いに来た後、殺される。玄次郎は井筒屋は蔵宿師・御家人・村井にたかられていた。水野の妾になっている村井の娘を祈祷に誘い込んだ。祈祷だけに留まらず、色仕掛けだった。村井の弱みをこしらえた。そんなとき井筒屋の女将の付添女中・佐代が祈祷師に殺された。井筒屋は水野に頼んだ。祈祷料の半分を懐に入れていたこと。水野の妾が出入りしていたことが知られないようにしたかった。等判った。母親と妹を殺し、印南を殺した水野の家臣・鶴木右膳を斬った。水野の枕元に立つ。話をするが玄次郎は出て行く。顔も上げられない老人だった。
2021年9月26日日曜日
2021年9月24日金曜日
三島屋変調百物語七之続 魂手形
三島屋変調百物語七之続 魂手形 宮部みゆき
2021年9月21日火曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎54
風烈廻り与力・青柳剣一郎54 鼠子待の恋 小杉健治
青柳剣一郎は十年前の事件の探索を任される。伊丹屋の妾宅で主と妾・千代が殺された。千代の元許嫁は消え、唯一の容疑者は江戸から離れ半年後に殺された。
青柳が調べていく。全く違った男が容疑者に挙がる。その男は数日前に侍に斬られた身元の分からない男だった。侍は誰にも見られず姿を消していた。千代の元許嫁も殺された。
青柳の下で調べている太助は猫探しを仕事にしている。猫探しで知り合った田村屋の娘・そのは十年前飼ってた猫がいなくなっていた。殺された千代のところによく遊びに行っていたらしい。そのは青柳の妻・多恵に似ていた。
2021年9月19日日曜日
北の御番所反骨日録〈二〉 雷鳴
北の御番所反骨日録〈二〉 雷鳴 芝村凉也
2021年9月17日金曜日
惣目付臨検仕る(二) 術索
惣目付臨検仕る(二) 術索 上田秀人
新設された「惣目付 」に就任した水城聡四郎に吉宗からの命は奥右筆だった。その前に命令を出そうとしたが動かない徒目付五十人の総入れ替えをした。
2021年9月15日水曜日
苦悩する男 上下
苦悩する男 上下 ヘニング・マンケル
四月、クルト・ヴァランダー59才/スェーデンのイースタ警察署の刑事の娘/リンダ・ヴァランダー/マルメ警察署の刑事のパートナー/ハンス・フォン・エンケの父親/ホーカンが行方不明になる。ストックホルム警察のイッテルベリが捜査する。六月、母親/ルイースも行方不明になる。六月末、ルイースが終日前に亡くなっていたと思われる遺体で見付かった。バックに入ったメモからルイースは北のスパイだと思われた。海軍時代の友人など話を聞くに従ってルイースのスパイ容疑は濃くなる。ヴァランダーはホーカンが隠れ暮らす島を見つける。結論に至ったヴァランダーはホーカンの友人/ノルドランダーを連れホーカンに会う。ノルドランダーの姿を隠し、ホーカンの自白を引き出す。ホーカンはアメリカのスパイだった。影で聞いていたノルドランダーは自殺に失敗したホーカンを撃ち殺す。
55才 ルーデルップ近くの農家の建物・一軒家を買った。黒いラブラドール/ユッシを飼う。
2021年9月10日金曜日
2021年9月8日水曜日
おいち不思議がたり 星に祈る
おいち不思議がたり 星に祈る あさのあつこ
長崎で医学を学んでいた田澄十斗が帰ってきた。十斗といちが兄妹であることを告げた。十斗はいちに石渡明乃が女の医学塾をつくるので通えはいいと言ってくる。十斗が松庵の手伝うことになった。
三人の御薦がいなくなり、いちが助けた怪我人・キネもいなくなった。キネがむごい姿で見付かる。
石渡明乃の生徒の一人・喜世が、明乃の死んだ夫がやり残した無痛薬の調合の試しをしていた。そして何人もが亡くなっていた。喜世は今までの資料を残し船で海に出た。
いちは飾り職人の新吉と一緒になる約束をした。松庵は新吉にメスを作って欲しいと頼む。
2021年9月5日日曜日
百万石の留守居役〈十七〉 要訣
百万石の留守居役〈十七〉 要訣 完 上田秀人
数馬の妻・琴が一度離縁された紀州藩の家臣から再縁を求められる。裏に潜む意図を思案する数馬。紀州藩主・徳川光貞が揺さぶりをかけてくる。
光貞は江戸で数馬の命を狙い、加賀で琴を勾引かすつもりだった。数馬の命は守られ、琴と間違え数馬の妹・美津を連れ去った。美津は本多家の軒猿によって助けられ琴は江戸へやってくる。琴と一緒に捕まった紀州藩関係者も一緒に江戸へ送られると思った紀州家は琴の駕籠を襲う。琴を助け、奇襲藩士を捕まえる。
本多政長は、琴と数馬を連れ綱吉に会いに行く。本多家と確執のある大久保加賀守と徳川光貞を同席させる。家康以来の徳川家、家康の考え方、本多と大久保の在り方など話す。
長政は琴と数馬を連れて加賀に帰る。
2021年9月3日金曜日
2021年9月1日水曜日
若鷹武芸帖⑧ 相弟子
若鷹武芸帖⑧ 相弟子 岡本さとる
滅びゆく武芸の流派を調べる公儀武芸帖編纂所。編纂方水軒三右衛門はかっての相弟子・和平剣造から”まだ見ぬ娘”のことを託された。娘・登世は剣術の女道場主になっていた。小太刀の使い手道場主に新宮鷹之介も心を配る。
2021年8月30日月曜日
上絵師 律の似面絵帖⑦
上絵師 律の似面絵帖⑦ しのぶ彼岸花 知野みさき
律は葉茶屋・青陽堂の嫁として初めての新年を迎えた。 懐妊した。
女形の役者から着物の仕事が舞い込む。殺された息子の供養に彼岸花の注文だった。息子は彼岸花の中で自殺していた。息子が捨てられていた場所で。律と共にその場所で子供を捨てた母親に会った。死んだことは伝えなかった。
香が出産した。
律が似顔絵を描いたことで捕まった盗賊の家族から命を狙われる。止めようとする娘が忍ばずの池に落ち、娘を助ける事で律は流産した。
まわりの大人は流産はよくあることと律を責めない。
2021年8月28日土曜日
噂を売る男 藤岡屋由藏
噂を売る男 藤岡屋由藏 梶よう子
由藏は足袋屋中川屋の軒先を借り古本屋 を始めた。毎日の噂話、高札場の記事何でも書留め、情報を必要な人に売る商売もしている。だるま屋と呼ばれていた。
2021年8月25日水曜日
おとなりの晴明さん 第九集
2021年8月23日月曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎 (53)
風烈廻り与力・青柳剣一郎 (53) 寝ず身の子 小杉健治
立て続けに同じ手口の殺しがあった。殺されたのは、十年前、盗品を扱った罪で潰された木綿問屋「大黒屋」の元番頭と、告発した女だった。植村京之進は島流しになり島で死んだ大黒屋の子供を探す。
剣一郎は、旗本屋敷に盗みに入る白ねずみを探す。盗まれたと訴える旗本はいない。御赦免になって江戸に戻った男が、自分を島に送った女に仕返しをすると言っていたと島から連絡が来る。男を探っているうちに白ねずみではないかと思う男が見つかる。男は大黒屋を陥れた旗本を脅迫していた。白ねずみの正体は、大黒屋の庶子・忠吉だった。島帰りの男が、大黒屋から話を聞いて持って帰ったのだった。
忠吉は、旗本の呼び出しに応じ、十年前の事の真相を追及する。旗本と、大黒屋を競売で買った香取屋が罠を仕掛けていた。真相を明らかにし忠吉が殺されそうになる直前、聞いていた剣一郎が現れる。剣一郎は三人を殺した犯人は香取屋だと問い詰める。
闕所になる香取屋を大黒屋の兄弟で買い戻そうと言う話になった。
2021年8月21日土曜日
隠密船頭(7) 追慕
隠密船頭(7) 追慕 稲葉稔
2021年8月19日木曜日
京都寺町三条のホームズ・16
2021年8月17日火曜日
照降町四季(三) 梅花下駄
照降町四季(三) 梅花下駄 佐伯泰英
2021年8月15日日曜日
2021年8月7日土曜日
手/ ヴァランダーの世界
手/ ヴァランダーの世界 ヘニング・マンケル
田舎暮らしが夢のヴァランダーは、マーティンソンに紹介された物件の裏庭で地面から突き出している人間の手の骨を見つけてしまう。地面のしたには女性の骸骨があった。すぐみの配置に違和を感じたヴァランダーは掘り返したところでもう一体の男性の骸骨を見つける。ヴァランダーは過去に遡って家の持ち主を調べる。
1944年エストニア人家族がその家に住んでいた。夫婦はデンマークに移住していた。息子はその後もスウェーデンに残り老人ホームに入っていた。彼は事件のあった家ですべてを話し、ヴァランダーに拳銃を突きつける。拳銃は暴発し彼・イーヴァル・ピーラクは即死した。
彼の父親は暴力的だった。我慢ができなかった母親は首を吊った。死を知った彼は寝ている父親を殺し、二人を埋めた。
ヴァランダーは埋められた人の身元が分かれば良かったのだ。
2021年8月3日火曜日
照降町の四季 己丑の大火
照降町の四季 己丑の大火 佐伯泰英
2021年8月1日日曜日
コンビニたそがれ堂異聞
コンビニたそがれ堂異聞 村山早紀
私は風早神社の娘・沙也加。母が亡くなる前、願い事を叶えてくれるというコンビニたそがれ堂を探したが見つからなかった。私はそんなコンビニがあるということを信じなくなっていた。
2021年7月26日月曜日
弥勒シリーズ⑩ 花下に舞う
弥勒シリーズ⑩ 花下に舞う あさのあつこ
佐賀屋という表は口入屋、裏は金貸しをしている夫婦が殺された。驚いたまま死んだような顔だった。
2021年7月23日金曜日
2021年7月21日水曜日
武士の流儀〈五〉
武士の流儀〈五〉 稲葉稔
お節介夫婦 酒問屋の嫁はまは姑の辛い仕打ちに耐えていた。夫が優しかったが夫まで辛くあたるようになった。身投げしそうなはまを桜木清兵衛が助ける。妻・安江が調べはまの夫・田蔵の浮気を見つける。清兵衛は女の旦那になりすまし芝居をし、田蔵を追い返す。清兵衛夫婦ははまが幸せそうなのをみて喜ぶ。
恋 清兵衛の息子・真之介は水茶屋の娘・ようを嫁にしたいと思った。町娘であることで悩んでいた。清兵衛は真之介の気持ち知り、ようが町年寄樽屋の次男の娘だとわかり話を進めても良いと思ったが、ようの縁談が決まってしまった。
鮨飯 元岡っ引き才次郎は政七に押し込に誘われる。年老いた夫婦ふたりの店だった。才次郎は知り合いの清兵衛に会った。食事をご馳走になる。清兵衛は才次郎に不振を感じ周りをうろつく。押し込みの日、裏口の前で政七は手刀で 倒され、才次郎は清兵衛の自宅で遣り直すよう諭される。
板前 板前の梅三郎は店を辞めさせられ愚痴を言いながら酔っ払っていた。二人の男に強請られている男と出くわすが梅三郎は何を見たかも覚えていなかった。梅三郎は命を狙われる。清兵衛に助けられる。清兵衛は命を狙う者を突き止め、梅三郎が狙われないようにする。清兵衛夫婦と付き合いいろんな話をした梅三郎は人との付き合い方が変わった。仕事に行ける店も決まった。
2021年7月19日月曜日
神様の御用人9 10
神様の御用人9 10 完 浅葉なつ
萩原良彦 25才のフリーター。会社で野球をしていたが、怪我のため野球ができなくなり会社を辞めた。神様の御用を聞く「御用人」に任命されバイトの合間を縫い、日本全国を飛び回る
黄金 方位の吉兆を司る。狐の姿をした方位神。良彦のお目付役に納まっている。
藤浪孝太郎 良彦も昔馴染み。大主神社の権禰宜。
吉田穂乃香 大主神社の宮司の娘。大学一年生。神や精霊、霊魂などを視る「天眼」の持ち主かって持て余していた自分の能力で、良彦の役にたてないかと奮闘している。
御用にバイトにと日々忙しく飛び回る萩原良彦と黄金。良彦に正社員の打診があった。正社員になりたいが、そうなったら御用人の仕事に支障がでると悩む。
日本各地で頻発する地震。黄金は気になることがあると言い残し行方不明になる。
2021年7月17日土曜日
2021年7月15日木曜日
北の御番所反骨目録〈一〉 春の雪
北の御番所反骨目録〈一〉 春の雪 芝村凉也
2021年7月9日金曜日
藍染袴お匙帖13 色なき風
藍染袴お匙帖13 色なき風 藤原緋沙子
約束 長女が恋した相手は手代だった。手代は店を辞めさせられる。もらったお金はすられ今では賭場に通うようになっていた。
野分 しじみ売りの寅太、妹が水疱瘡になる。母親は人を傷つけた罪で牢屋にいる。傷つけられたという金貸し甚五郎の悪事を暴いて母親を助ける。
色なき風 商家の娘と武家の恋。兄が殺され仇を打たなければならなくなった。弟と二人で仇討ちをする。きっと帰ってくる。
2021年7月7日水曜日
鉄砲同心つつじ暦
鉄砲同心つつじ暦 本日も晴天なり 梶よう子
礫丈一郎 三十二才だが、父親・徳右衛門が五十六才で鉄砲百人組同心の役に就いているため内職のつつじに精をだしている。
化けむじな 徳右衛門は俳諧を通じて元勘定奉行・一色丹後守田安家家老と面識があった。一色はつつじが好きだった。徳右衛門の昔馴染み・貫田善七が俳句がしたいとやってきた。一色の屋敷で、勘定頭と勘定役の公金横領を養子に行った息子の仕業と言われ離縁され牢にいることを訴える。徳右衛門は善七を化けむじなと怒った。一色は勘定方の大掃除を命じ不正を明らかにした。
市松哀歌 御先手組同心・多部源五郎が、丈一郎の息子・市松が、息子・新之じょうをいじめたと怒鳴ってきた。塾天心堂の塾生に、新之烝に悪ふざけを仕掛けろ、仕掛けなければ酷い目に合わすと言われた市松は、自分がしなければ新之烝が市松の立場になる。新之じょうは優しいから悪ふざけなぞできない。そうなれば、あの者たちに酷い目に遭わされる。それを避けたかった。と言った。市松の気持ちを知った新之じょうは分かり合えた。市松は塾生の名を言わなかった。
火薬の加役 丈一郎は役に就いていないのに隣の信介と一緒に火薬を運ぶ加役を申し付けられた。盗もうとする者がいると言う情報で偽の荷物を作られていた。偽荷物を盗まれた。盗んだ者の中に代官手代・杉浦の幼馴染の息子・時太郎がいた。本物の荷物を運んだ。
縁の花 一色が礫家のつつじを見に来た。三人が匕首を一色に突きつけ煙硝蔵へ行けと行った。丈一郎は鉄砲で刃を向けている男の手首を飛ばし一色を助けた。一色は丈一郎が交配した新種のつつじに「縁ゆかり」と名付けた。三人のうちの一人が時太郎だった。
秘してこそ 徳右衛門と妻・広江の兄・常滑錦之助の仲が良くなかった。錦之助の息子・鉄太郎の息子・鉄郎の元服に行った。仲が悪くなった原因は丈一郎がレンゲツツジの蜜を吸い死にそうになったからだった。仲がこじれた原因は二番目の兄の嫁だった。徳右衛門と広江の間には祝言の日に交わした約定があった。
花弁の露 徳右衛門がこっそり長崎屋に行っている。火薬を盗もうとした頭が水戸の小関だとわかった。水戸へ送られた。徳右衛門は隠居を決めたようだ。広江と長崎に旅に行く相談をしていた。
2021年7月5日月曜日
邂逅
邂逅 小杉健治
弁護士・鶴見京介は函館で親友・志賀川真二の離婚式に参加した。元妻に未練のある様子が心配で同じホテルに宿泊した。翌朝、人と会うと出かけた志賀川が立待岬で墜落死する。現場で揉み合う姿を目撃された古池仁一郎が逮捕された。古池は犯行を頑なに否認する。鶴見は志賀川と古池の関係を探る。
2021年7月3日土曜日
満月珈琲店の星詠み②
2021年7月1日木曜日
照降町 四季(一) 初詣で
照降町 四季(一) 初詣で 佐伯泰英
2021年6月29日火曜日
うらんぼんの夜
うらんぼんの夜 川瀬七緒
2021年6月27日日曜日
まんまことシリーズ⑧ いわいごと
まんまことシリーズ⑧ いわいごと 畠中恵
こたえなし 富くじで得た十五両の使い途を巡り三人の男たちが揉めている。一膳飯屋で働いている五郎太はみつと一緒になって屋台店をすることになった。小間物の行商をしていた六蔵は白粉屋の娘と縁組が決まった。七助は自分の五両と五郎太と六蔵から三両借りいちの借金を返済して一緒になることになった。
吉五郎の縁談 北山与力の娘・紀乃との縁談が決まった同心見習い・相馬吉五郎の御用箱から血塗れの刃物が出て来た。吉五郎の縁談は破断になった。刃物は紀乃に縁談を申し込んでいる旗本・川端が奉行所の中間に金をわたし入れさせたものだった。川端は若隠居になり弟が跡目を継いだ。
八丁堀の引越し 同心から吟味方与力へと出世した相馬家。大倉屋の質問は何故、元吟味方与力は辞めさせられたかだった。赤羽屋から賄賂をもらったことが理由だったが、調べた結果、賄賂を贈ったのは奈加川屋だということが判った。奈加川屋は中追放になり赤羽屋はこっそり返された。
えんむすび 雪との縁談を白紙にした町年寄・樽屋は麻之助に縁談を持って来た。届いた三つの縁談はどれも怪しげな事情を抱えていた。一人は武家奉公希望で相馬家が決めた。一人は好いた相手と一緒になれるよう清十郎が世話をした。一人は大名の側室の話をことわるために商家との縁談を大倉屋がまとめた。西森金吾が和歌に麻之助さんに嫁いではどうかという話が纏まった。
いわいごと ついに祝言を迎える麻之助に元縁談相手・雪が相談にきた。雪も縁談がまとまった。雪の持参金の土地の沽券状が無くなったので見つけて欲しいとのことだった。麻之助は雪の縁談相手夏月屋に行き話を聞き、沽券を持ち出した者、箪笥に隠した者が要ることがわかった。麻之助はすべて話沽券状を見つけて雪は式を挙げた。
麻之助と和歌も式を挙げた。
2021年6月24日木曜日
2021年6月22日火曜日
新吉原裏同心抄〈四〉 祇園会
新吉原裏同心抄〈四〉 祇園会 佐伯泰英
吉原の評判の遣り手が不可解な辞職をしていた。異変を感じた四郎兵衛ら会所の面々は背後を探った。浮かんだのは家斉の側御用取次の朝比奈義稙だった。四郎兵衛は拐かされ遺体となって吉原に返された。
祇園会の神興洗の朝、三人目の犠牲者が出た。犯人は、禁裏に関わる殺し屋、禁裏一剣流不善院三十三坊の弟・七十七坊と思われた。神守幹次郎は七十七坊を呼び出す。禁裏御料方副頭綾小路秀麿、薩摩京屋敷用人頭南郷皇左衛門を立会人に果たし合いをする。七十七坊は死んだ。四郎兵衛が暗殺されたことを知った幹次郎は江戸へ向かった。
2021年6月20日日曜日
家請人克次事件帖③ 春告げ鳥
家請人克次事件帖③ 春告げ鳥 築山桂
口入れ屋・大和屋克次は先代・籐右衛門からかって請け判をつき親しくしていた船宿の主人が首を括った事件を調べて欲しいと頼まれた。
克次が調べると何十年も前から信州の人宿と江戸の口入れ屋の阿漕な実態が浮かんで来た。克次に手を引かせようと京が拐かされる。飛び込んだ克次と正蔵が一味を捕まえる。大名と関係のある人宿だが、奉行所の役人も悪事の追求に前向きになっている。
2021年6月18日金曜日
2021年6月14日月曜日
2021年6月10日木曜日
新・居眠り磐音 幼なじみ
新・居眠り磐音 幼なじみ 佐伯泰英
2021年6月8日火曜日
2021年6月6日日曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎52
風烈廻り与力・青柳剣一郎52 生きてこそ 小杉健治
みすぼらしい物乞いの風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ。世間が彼は死神と畏れる中、剣一郎は下駄屋夫婦殺しに遭遇。下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。死神の仕業とされ騒ぎになる。
下駄屋夫婦を殺した犯人は、養子と仲間だった。その中一人の顔を見た指物師は、玉堂に扮した男に声を掛けられ連れ込まれた空き家で殺された。死神の仕業に見せかけたのだった。
玉堂は記憶がなく寺の納屋に住んでいた。玉堂の命が狙われた。十三年前、足袋屋の主人が病気の娘を亡くし、妻を首括りで亡くし、突然主人が行方不明になった。主人・吉五郎が玉堂だった。吉五郎の妻は、旗本の奥女中だった。旗本の子を身ごもり、吉五郎と一緒になった。娘を亡くした妻は、報告に行った。旗本に手込めにされ自死した。旗本と付き合いのあった吉五郎の腹違いの弟が、旗本の口利きで足袋屋を乗っ取った。吉五郎は殺され掛け記憶を亡くした。吉五郎は下働きをしていた女中の家で生活している。
剣一郎はもう一つ頼まれたことがあった。御徒組頭田所文兵衛の娘・菊の縁談だった。菊には決まった相手がいた。御徒衆の前島滝三郎だった。そこへ、御徒頭から一千五百石の旗本の息子と、二千石の旗本の息子から、話が来た。断ればいろんな害をなして来る。二人の噂は良くなかった。人を使って前島を殺そうとした真島兵太郎には正面から会い、行いを暴き、諭す。上役を使って苦しめる旗本の父親に会い、たまたま足袋屋に関係した旗本だったため十三年前のことを聞き出し、田所家への手出しを禁止するよう求めた。
2021年6月4日金曜日
たすけ鍼 立夏の氷菓子
たすけ鍼 立夏の氷菓子 山本一力
衣替え 尊宅検校の娘・さゆりは身体に剛毛が生えている。検校が嫌われ者の高利貸しの所為だと言われている。染谷が鍼と灸で取り除いた。染谷は検校がみなに内緒で目の不自由な子に按摩の技を教えていることを知った。
居眠り初め 湯屋の二階で食中毒患者が五人出た。家に帰っていた娘・いまりも一緒に往診に行く。鍼と灸で痛みと食あたりを治した。いまりは父親の技を初めて見た。感銘を受けた。
正徳の湯 1834年 染谷と妻・太郎は、昭年夫婦が行っている箱根の芦の湯へ行く。染谷は按摩に文句を言う江戸の左官職人に歩き方が悪いと歩き方の極意を教えた。
つぶ餡こし餡 太郎が応援している菓子屋・中村屋の主人が腰痛で染谷が行く予定だった。にんじんが入った膏薬で治ったと言う。扱っているのはやくざ者で騙されているのだが、菓子が売れるようにしたりするものだから主人は彼らから離れられない。染谷が行っても追いかえされる。
立夏の氷菓子 中村屋の主人が騙されている膏薬を売っているのは呉れ尾という渡世人だった。博打が好きな薬種問屋・鵜ノ木屋の隠居が、溜まった負け金の代わりにクズ人参を渡したのが始まりだった。隠居は強請られるようになっていた。知り合いの野島屋の紹介で隠居に相談された染谷は脇坂安勝に相談する。市中の襲いかかる難儀の時、筆頭となって援助活動をすることを家訓とすることで、内密に処理することにした。呉れ尾の跡地は火除け地になった。
2021年6月1日火曜日
プロ野球FA宣言の闇
プロ野球FA宣言の闇 中島大輔
2021年5月31日月曜日
鬼役〈三十二〉 殿中
鬼役〈三十二〉 殿中 坂岡真
2021年5月29日土曜日
栄次郎江戸暦25 口封じ
栄次郎江戸暦25 口封じ 小杉健治
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手・矢内栄次郎は、太物問屋「和泉屋」の大広間で開かれた会に地方として三味線を握っていた。宴会の途中、主人・籐右衛門が匕首を握った男に襲われたところを栄次郎が救った。和泉屋の主人から紹介されたのは小間物屋「新田屋」の伊佐治だった。伊佐治は夫婦で籐右衛門に恩があると言った。
2021年5月27日木曜日
江戸の御庭番〈7〉 裏切り
江戸の御庭番〈7〉 裏切り 完 藤井邦夫
凄腕の隠密・喬四郎は将軍・吉宗に使える御庭番。弟分の才蔵と共に隠密御用にあたる。抜け荷の探索をしていた目付け配下の侍が連発銃で殺された。探るなかで喬四郎も撃たれ傷を負う。一人で探索中の才蔵は連発銃を手に入れるが、喬四郎に報告しない。
抜け荷は小倉藩が手に入れ、唐物屋阿蘭陀堂が売りさばく。才蔵は阿蘭陀堂の主人・義十を倒し、阿蘭陀堂の主人に治った。喬四郎は小倉藩から阿蘭陀屋に荷を運ぶ途中の船を沈めた。才蔵も一緒に沈んだ。残りの小倉藩の荷を抑え、小倉藩は中屋敷留守居に責任を押し付けた。
抜け荷事件が終わった後、才蔵が現れる。喬四郎は才蔵と戦い、才蔵は敗れる。
才蔵がいなくなって喬四郎はこれからどうするのだろう。
2021年5月26日水曜日
QED 源氏の心霊
QED 源氏の心霊 高田崇史
棚旗奈々の妹・沙織32才が再婚した。 相手は桑原崇の友人・フリージャーナリスト・小松崎良平。京都八坂神社で式を挙げた。
2021年5月24日月曜日
左近浪華の事件帳④ 眠れる名刀
左近浪華の事件帳④ 眠れる名刀 築山桂
左近は南河内で見つかった名刀「小竜景光」が四天王寺に預けられることにまりその護衛を依頼される。左近が着いた時、庄屋は孫娘とともに惨殺され、刀は奪われていた。伊達家の鶴丸国永の行方もわからなくなっていた。
犯人は阿片中毒になっていた将軍の息子だった。隠れ住んでいるのは伏見城が廃城になったあと、幕府直轄の禁制地となった山中だった。
盗賊の息子・迅八は昔この山に住んでいたので案内にたった。
2021年5月22日土曜日
左近浪華の事件帳③ 影の泣く声
左近浪華の事件帳③ 影の泣く声 築山桂
東儀左近は四天王寺の境内で「死んだ息子の仇を取ってほしい」とすがられた。廻船問屋・長浜屋のべか車に轢き殺されたが、役人が金で丸め込まれ、車力も長浜屋も無罪になったという。千年以上も大阪の民を陰で守り続けてきた〈在天別流〉の姫である左近は事件を調べ始める。
過去にも似た事件があった。その時隠密が一人抜けた。今、いろんな情報をくれる赤穂屋だった。
2021年5月20日木曜日
家請人克次事件帖② 冬の船影
家請人克次事件帖② 冬の船影 築山桂
幼い娘の拐かしが続けさまに起きていた。薄汚い身なりの兄弟が近づくのだという。深川で家請人を営む克次は、家を借りたいと一度訪ねてきた兄弟が気になっていた。
友達の息子が拐かされたことで、籐右衛門のところにいる京の過去が明らかになった。籐右衛門の息子と愛し合ったが、籐右衛門の反対にあい結ばれなかった。同じ人を悼む 籐右衛門と京が一緒に住んでいた。
昔、罪を犯した祖父と一所懸命働く孫娘のことで大家に相談され、克次は拐かし事件の捜査に巻き込まれて行く。不振な屋形船を見つけ拐かされていた子供を助ける。事件は解決した。
克次は京のことがわかり八丁堀に行き早苗にも会えた。吹っ切れたようだ。
一度訪ねてきた兄弟、兄は亡くなった父親と同じ組紐職人に弟子入りが決まり、妹は医者の所へ住み込みで奉公することに決まった。
2021年5月18日火曜日
家請人克次事件帖① 夏しぐれ
家請人克次事件帖① 夏しぐれ 築山桂
甘いと評判の請人克次は、元は優秀な岡っ引きだった。自分のしくじりのため恩ある同心が亡くなり岡っ引きを辞めた。心を寄せていた同心の娘・早苗が養子・宮原順之介をとり中山家を継いで二年になるが、八丁堀に近くこともできないでいる。順ノ介は克次に戻ってほしいと願うが、克次は断っている。
克次が岡っ引きの時、火付け人を探索し捕まえた。火事で息子家族を失った請人業をしていた籐右衛門は岡っ引きを辞めた克次に請人株を譲ってくれた。籐右衛門は隠居生活をしている。籐右衛門には京という世話をしている女がいる。
2021年5月16日日曜日
拵屋銀次郎半畳記〈二〉汝想いて斬
拵屋銀次郎半畳記〈二〉 汝想いて斬 門田泰明
2021年5月14日金曜日
2021年5月13日木曜日
2021年5月11日火曜日
医療時代小説傑作選
医療時代小説傑作選 いのちを守る 菊池仁 編